米国株式市場見通し:10-12月期決算発表に注目

市況
2020年1月11日 14時31分

今週は、中国の劉副首相がワシントン入りし、米中貿易交渉の1段階目の合意について15日に署名する見通しとなっている。第2段階目以降の今後の協議について何らかの言及があるかが注目点となりそうだ。また、大手行のシティグループ(14日)を皮切りに10-12月期決算発表シーズンに入る。主要株式指数が過去最高値圏で推移する中で、それを裏付ける企業業績や見通しを確認できるかどうかが焦点となるだろう。

金融ではシティグループのほか、JPモルガン・チェースやウェルズファーゴ(14日)、バンク・オブ・アメリカやゴールドマンサックス(15日)、モルガン・スタンレー(16日)などの決算発表が予定されている。その他では、航空大手のデルタ航空(14日)、医療保険のユナイテッドヘルス(15日)、金属大手のアルコア(15日)などの決算発表が控えている。デルタ航空は、20年12月期の利益見通しが前年を上回ると予想しており、堅調決算が予想される。

ファクトセット社の調査によると10日時点で、S&P500構成銘柄の2019年第4四半期の利益は前年同期比2%減となることが見込まれているが、主因は法人税減税を受けた2008年の利益成長が高水準だった為だ。決算自体よりも来期や2020年通念の見通しがより重視されることになるだろう。

経済指標は、12月消費者物価指数(14日)、12月生産者物価指数(15日)、12月小売売上高(16日)、12月輸入物価指数(16日)、1月NAHB住宅市場指数(16日)、12月住宅着工・建設許可件数(17日)などの発表が控えている。15日にはFOMCでの基礎資料となるベージュブック(地区連銀経済報告)の発表が予定されている。

(Horiko Capital Management LLC)

《FA》

提供:フィスコ

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