明日注目すべき【好決算】銘柄 ローツェ、吉野家HD、エスプール (10日大引け後 発表分)
10日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
ローツェ <6323> ★今期の経常最高益予想を24%上乗せ
◆20年2月期の連結経常利益を従来予想の59.9億円→74.5億円に24.2%上方修正。増益率が0.4%増→24.7%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。半導体メーカーの設備投資意欲が昨年後半から回復し、半導体関連装置の販売が想定より伸びることが寄与。ベトナム生産子会社の新工場棟が稼働し、生産効率が改善することも上振れに貢献する。
エスプール <2471> ★前期経常を30%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆19年11月期の連結経常利益を従来予想の12.4億円→16.2億円に30.3%上方修正。増益率が23.9%増→61.5%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。障がい者雇用支援サービスで利益率の高い設備販売が伸びたことが寄与。販売実績は922区画となり、計画を大幅に上回った。アウトソーシングサービスの収益改善に加え、採用支援サービスに関する助成金を受領したことも上振れに貢献した。
ビックカメラ <3048> ★9-11月期(1Q)経常は45%増益で着地
◆20年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常利益は前年同期比44.9%増の48.1億円に拡大して着地。消費増税前の駆け込み需要を追い風に、冷蔵庫や洗濯機といった白物家電のほか、テレビ、パソコン、ゲームなどの販売が大きく伸びた。
エルテス <3967> [東証M] ★3-11月期(3Q累計)経常は8.8倍増益・通期計画を超過
◆20年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比8.8倍の2億0300万円に急拡大して着地。従業員による不適切投稿の社会問題化など多様化するリスクに対する意識の高まりを背景に、ソーシャルリスクモニタリングや内部脅威検知サービスなどの受注が好調だったことが寄与。
通期計画の1億4000万円をすでに45.0%も上回っており、業績上振れが期待される。
ADプラズマ <6668> [東証2] ★上期経常を一転5%増益に上方修正、通期も増額
◆20年8月期上期(9-2月)の連結経常利益を従来予想の2.8億円→5.3億円に89.3%上方修正。従来の44.4%減益予想から一転して5.2%増益見通しとなった。半導体・液晶関連事業の受注が想定より早く回復し、売上高が計画を上回ることが寄与。工場操業度の上昇や売上構成の良化に加え、円安による為替差益の発生も利益を押し上げる。
上期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の7.1億円→11億円に54.9%上方修正。増益率が37.9%増→2.1倍に拡大する見通しとなった。
USENHD <9418> ★9-11月期(1Q)経常は79%増益で着地
◆20年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常利益は前年同期比79.4%増の27.7億円に拡大して着地。主力の店舗サービス事業でタブレットPOSレジや決済サービスの引き合いが強かったほか、音楽配信チューナーの償却期間の見直しを実施したことも利益を押し上げた。ホテル向け業務用システムの好調に加え、コンテンツ配信事業で課金会員が増加したことも増益に大きく貢献した。
通期計画の77億円に対する進捗率は36.0%に達しており、業績上振れが期待される。
吉野家HD <9861> ★今期経常を2.7倍上方修正
◆20年2月期の連結経常利益を従来予想の15億円→40億円に2.7倍上方修正。増益率が4.3倍→11倍に拡大する見通しとなった。牛丼の新サイズ「超特盛」などの好調や販売促進効果で、吉野家の既存店売上高が前年実績を大きく上回ることが寄与。うどん店「はなまる」の収益向上に加え、業績の立て直し策が進展することも上振れの要因となる。
株探ニュース