話題株ピックアップ【夕刊】(2):ソニー、日本製鉄、東エレク
■ネクステージ <3186> 1,211円 +37 円 (+3.2%) 本日終値
ネクステージ<3186>が4日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が10日付で、投資判断「バイ」を再強調し、目標株価1600円を継続しており、これを好材料視したようだ。同証券では、引き続き大型店の出店拡大による中古車小売市場での寡占化の進行に注目。また、決算発表後の株価下落には違和感が強いとも指摘している。なお、20年11月期営業利益は会社予想78億円を上回る81億円を予想。21年11月期は同102憶円を予想している。
■ソニー <6758> 8,036円 +193 円 (+2.5%) 本日終値
ソニー<6758>の物色人気が止まらない。きょうで6連騰、売買代金は全上場企業のなかでソフトバンクグループ<9984>に続く第2位に位置しており、市場の関心度の高さをうかがわせる。時価総額は既に10兆円の大台に乗せ、東証1部でベスト5に入っている。半導体関連株全般に株価上昇圧力が強まるなか、画像センサーを手掛ける同社株への評価が世界的に高い。海外投資家の継続的な買いを呼び込む形となった。
■日本製鉄 <5401> 1,680.5円 +37.5 円 (+2.3%) 本日終値
日本製鉄<5401>をはじめ鉄鋼株に買いが集まった。業種別騰落率で「鉄鋼」は10時20分現在、東証1部33業種中、値上がりで群を抜く状況。米中貿易協議は15日に「第1段階」の合意文書への署名が行われる見通しで、両国対立の構図が緩んでいる。鉄鋼株はハイテク株などに比べ出遅れ感が目立っていたが、中国鋼材需要自体は堅調であり、米中交渉の進展期待もあって追い風ムードとなった。
■ローツェ <6323> 4,660円 +100 円 (+2.2%) 本日終値
ローツェ <6323> が高い。10日大引け後、20年2月期の連結経常利益を従来予想の59.9億円→74.5億円に24.2%上方修正。増益率が0.4%増→24.7%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。半導体メーカーの設備投資意欲が昨年後半から回復し、半導体関連装置の販売が想定より伸びることが寄与。ベトナム生産子会社の新工場棟が稼働し、生産効率が改善することも上振れに貢献する。
■ビックカメラ <3048> 1,290円 +24 円 (+1.9%) 本日終値
ビックカメラ <3048> が3日続伸。10日大引け後に発表した20年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常利益が前年同期比44.9%増の48.1億円に拡大して着地したことが買い材料視された。消費増税前の駆け込み需要を追い風に、冷蔵庫や洗濯機といった白物家電のほか、テレビ、パソコン、ゲームなどの販売が大きく伸びた。
■東京エレクトロン <8035> 25,300円 +460 円 (+1.9%) 本日終値
東京エレクトロン<8035>が一時700円を超える上昇をみせたほか、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置関連が高い。前日の米国株市場でハイテク株比率の高いナスダック総合指数が95ポイント高に買われ過去最高値を更新したが、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も最高値を更新しており、3%超の上昇をみせたエヌビディアをはじめ同関連株が全体相場を牽引する構図となっている。この流れを東京市場でも引き継ぐ格好となった。
■日経レバ <1570> 23,040円 +310 円 (+1.4%) 本日終値
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が3日続伸で2万3000円台乗せ。2万3000円台に乗せたのは、昨年12月18日以来約1カ月ぶり。同銘柄は日経平均株価に連動するETFで価格変動率は2倍に基本設定されておりボラティリティの高さが特徴。全般は小型株が売られ値下がり銘柄数は多いものの、きょうは先物主導で日経平均が買われており、その動きを反映している。売買代金は全上場企業でトップとなっているソフトバンクグループ<9984>を更に上回っており、個人投資家を中心とした資金の流入が活発化していることを物語る。
■GAテクノ <3491> 4,250円 +55 円 (+1.3%) 本日終値
GA technologies<3491>が4日続伸。一時6%近く上昇した。同社はきょう、子会社のイタンジがデータサイエンスプロフェッショナルズ(東京都中央区)が業務提携すると発表。これが株価を刺激したようだ。具体的には、イタンジが提供しているセルフ内見型部屋探しサイト「OHEYAGO(オヘヤゴー)」と、データサイエンスプロフェッショナルズの宅配型トランクルームサービス「sharekura(シェアクラ)」が連携。これにより、春の引っ越し繁忙期でも、入居希望者は自身の都合で希望する部屋をスムーズに内見したり申し込んだりすることができ、シーズン外の衣料品や家電などの荷物を預けることで身軽な引っ越しが可能になるという。
■トヨタ自動車 <7203> 7,739円 +78 円 (+1.0%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>やホンダ<7267>といった自動車株が高い。この日の午前9時前に東京為替市場でドル円相場は、1ドル=110円台に乗せるドル高・円安が進行。為替感応度の高いトヨタ自動車など自動車株に買いが入った。為替市場で110円台へ円安が進むのは昨年5月下旬以来、約8カ月ぶり。今月15日に米中貿易協議の「第1段階」の合意文書への署名が予定されており、米中関係の改善期待が膨らんでいる。
■良品計画 <7453> 2,128円 -500 円 (-19.0%) ストップ安 本日終値 東証1部 下落率トップ
良品計画<7453>がストップ安の2128円に売られた。前週末10日の取引終了後、20年2月期の連結業績予想について、売上高を4554億5100万円から4437億円(前期比8.3%増)へ、営業利益を452億9600万円から378億円(同15.5%減)へ、純利益を294億7000万円から251億円(同25.8%減)へ下方修正し、一転減益予想としたことが嫌気された。東アジア事業の一部の国や地域での情勢不安や、価格施策の増加により売上総利益が計画を下回っていることなどが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(3~11月)決算は、売上高3282億300万円(前年同期比7.9%増)、営業利益298億2000万円(同14.5%減)、純利益205億300万円(同32.4%減)だった。
株探ニュース