14日の米国市場ダイジェスト:NYダウ32ドル高、大手行決算好感も対中関税の維持観測を警戒視

市況
2020年1月15日 7時52分

■NY株式:NYダウ32ドル高、大手行決算好感も対中関税の維持観測を警戒視

米国株式相場はまちまち。ダウ平均は32.62ドル高の28939.67、ナスダックは22.60ポイント安の9251.33で取引を終了した。朝方は利益確定の動きからS&P500やナスダックで売りが先行したものの、複数の大手行決算が好感され、上昇に転じた。しかし、米中貿易交渉での第一1段階目の合意署名を明日に控える中、対中関税は米大統領選後まで維持されることが伝わり、第二段階目以降の交渉への先行き不透明感から上げ幅を縮小する展開となった。セクター別では、耐久消費財・アパレルや医薬品・バイオテクノロジーが上昇する一方でテクノロジー・ハード・機器やソフトウェア・サービスが軟調。

大手行のJPモルガン(JPM)及びシティグループ(C)は、トレーディングを中心に決算内容が好調となり上昇。一方で、ウェルズファーゴ(WFC)は、巨額の訴訟費用が業績を圧迫し、軟調推移。航空大手のデルタ航空(DAL)は、決算が予想を上回り堅調推移。電気自動車のテスラ(TSLA)は、ドイツ銀行が目標株価を引き上げ、買われた。医療機器のボストン・サイエンティフィック(BSX)は、決算内容が嫌気され下落した。

代替肉食品メーカーであるビヨンド・ミート(BYND)は、中国市場進出への観測が強まっており、年初から株価は50%を超す上昇となっている。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:対中関税撤廃時期を巡る思惑でドル伸び悩み

14日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円11銭まで上昇後、109円86銭まで反落し、109円98銭で引けた。米中第1段階貿易協定署名への期待でドル買い、リスク選好の動きが優勢となった。しかし、米国の12月消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったこと、「対中関税の完全撤廃は選挙後になる」との米国政府高官の見解が報じられると失望感からリスク選好の動きは後退した。

ユーロ・ドルは、1.1104ドルまで下落後、1.1135ドルまで反発し、1.1127ドルで引けた。ユーロ・円は、122円19銭まで下落後、122円58銭まで反発した。ポンド・ドルは、1.2974ドルから1.3033ドルまで上昇した。ショートカバーが加速した。ドル・スイスは、0.9710フランまで上昇後、0.9666フランまで下落。米国の為替報告を受けてスイス国立銀行が声明を発表、「為替介入は金融政策の一環」と釈明し、一時フラン売りが強まった。

■NY原油:小幅高で58.23ドル、供給増加を嫌気した売りは一巡

NY原油先物2月限は小幅高(NYMEX原油2月限終値:58.23 ↑0.15)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は、前営業日比+0.15ドルの1バレル=58.23ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは57.72ドル-58.72ドル。14日の時間外取引で57.72ドルまで下げたが、通常取引開始後は供給増加を嫌気した売りは一巡。米長期金利の低下や在庫減少を想定した買いが入ったようだ。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 35.32ドル +0.26ドル(+0.74%)

モルガン・スタンレー(MS) 52.86ドル +0.08ドル(+0.15%)

ゴールドマン・サックス(GS)245.66ドル +0.45ドル(+0.18%)

インテル(INTC) 59.43ドル -0.16ドル(-0.27%)

アップル(AAPL) 312.68ドル -4.28ドル(-1.35%)

アルファベット(GOOG) 1430.88ドル -8.35ドル(-0.58%)

フェイスブック(FB) 219.06ドル -2.85ドル(-1.28%)

キャタピラー(CAT) 146.68ドル -0.14ドル(-0.10%)

アルコア(AA) 20.37ドル +0.76ドル(+3.88%)

ウォルマート(WMT) 116.18ドル +0.30ドル(+0.26%)

スプリント(S) 4.86ドル -0.03ドル(-0.61%)

《SF》

提供:フィスコ

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