16日の米国市場ダイジェスト:NYダウ267ドル高、堅調な経済指標を好感
■NY株式:NYダウ267ドル高、堅調な経済指標を好感
米国株式相場は上昇。ダウ平均は267.42ドル高の29297.64、ナスダックは98.44ポイント高の9357.13で取引を終了した。週間新規失業保険申請件数が予想より減少したほか、12月小売売上高が堅調な内容となり、買いが先行。昨日、米中貿易協議の第1段階合意文書が署名され、今後の両国の通商協議に楽観的な見方が広がり、終日堅調推移となった。主要株価は最高値を更新した。セクター別では、全面高となり、特に半導体・半導体製造装置やテクノロジー・ハード・機器の上昇が目立った。
大手行のモルガン・スタンレー(MS)は、決算内容が予想を上回り上昇。格安航空会社のスピリット航空(SAVE)は、売上高見通しが予想を上回り堅調推移。一方で、金属大手のアルコア(AA)は、大幅減収となったほか、今年のアルミ市場が供給過多になる見通しを示し、業績懸念から大幅下落。電気自動車のテスラ(TSLA)は、モルガン・スタンレーによる投資判断引き下げを受け売られた。
台湾の電子機器メーカーである鴻海精密工業と、自動車大手のフィアット・クライスラー(FCAU)は、中国に合弁会社を設立し電気自動車市場に参入する。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:良好な米国経済指標やUSMCA上院承認を好感してドル強含み
16日のニューヨーク外為市場でドル・円は109円93銭から110円18銭まで上昇して110円16銭で引けた。米国の12月小売売上高、1月フィラデルフィア連銀製造業景況指数、米先週分新規失業保険申請件数の良好な結果や、USMCA法案が上院で可決されたため成長期待が広がり、米債利回りの上昇に伴うドル買い、リスク選好の円売りが強まった。
ユーロ・ドルは、1.1170ドルから1.1128ドルまで下落し、1.1135ドルで引けた。ドイツ経営者連盟(BDI)が、同国産業が依然リセッションに閉じ込められたままで、「底入れの兆候が見られない」との見解を示したため景気見通し悪化にユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は、122円83銭から122円51銭まで下落。ポンド・ドルは、1.3032ドルから1.3083ドルまで上昇した。ドル・スイスは、0.9613フランから0.9652フランまで上昇した。
■NY原油:反発で58.52ドル、12月米小売売上高を好感した買いが入る
NY原油先物2月限は反発(NYMEX原油2月限終値:58.52 ↑0.71)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は、前営業日比+0.71ドルの1バレル=58.52ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは57.56ドル-58.87ドル。16日発表の12月米小売売上高は市場予想を上回る強い内容だったことが材料視されたようだ。米国株高もプラス材料。原油在庫がただちに増加する可能性は低いとの見方も原油先物に対する支援材料となっているようだ。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 34.72ドル +0.05ドル(+0.14%)
モルガン・スタンレー(MS) 56.44ドル +3.50ドル(+6.61%)
ゴールドマン・サックス(GS)249.72ドル +4.51ドル(+1.84%)
インテル(INTC) 59.66ドル +0.72ドル(+1.22%)
アップル(AAPL) 315.24ドル +3.90ドル(+1.25%)
アルファベット(GOOG) 1451.70ドル +12.50ドル(+0.87%)
フェイスブック(FB) 221.77ドル +0.62ドル(+0.28%)
キャタピラー(CAT) 147.87ドル +2.30ドル(+1.58%)
アルコア(AA) 17.78ドル -2.40ドル(-11.89%)
ウォルマート(WMT) 115.90ドル +0.62ドル(+0.54%)
スプリント(S) 4.92ドル +0.06ドル(+1.23%)
《SF》
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