17日の中国本土市場概況:上海総合0.05%高で4日ぶり反発、ハイテク関連に買い

市況
2020年1月17日 16時57分

17日の中国本土市場は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比1.41ポイント(0.05%)高の3075.50ポイントと4日ぶりに反発した(上海A株指数は0.04%高の3222.53ポイント)。

中国景気の持ち直し期待が強まる流れ。取引時間中に公表された2019年12月の各種経済統計では、小売売上高や鉱工業生産などが事前予想を上回った。注目の19年GDP成長率は予想に届かなかったものの、政府目標の範囲内。10~12月期GDP成長率が予想通りで着地するなか、中国の安定成長が意識された。ただ、上値は限定的。米中通商協議「第1段階の合意」署名式が通過したこととあわせ、指標発表の材料出尽くし感が漂った。指数はマイナス圏で推移する場面もみられている。

業種別では、ハイテク関連の上げが目立つ。金融機関向けソフトの恒生電子(600570/SH)が4.5%高、スーパーコンピュータ世界大手の曙光信息産業(中科曙光:603019/SH)が2.3%高、指紋認証ICなどの深セン市匯頂科技(603160/SH)が1.4%高、IC設計の上海書爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が1.0%高で引けた。匯頂科技と上海書爾半導体は、それぞれ上場来高値を更新している。半導体チップの世界的な需要回復に対する期待感がセクター全体の追い風。ICファウンドリ(受託生産)世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC:2330/TW)は16日、2020年通年の2割増収見通しを示した。

医薬品株も高い。江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が4.9%上昇した。このほかメディア関連株、石油株、銀行・証券株の一角も買われている。

半面、発電株はさえない。水力発電大手の中国長江電力(600900/SH)が1.6%下落した。不動産株、運輸株、インフラ関連株、非鉄株も売られている。

一方、外貨建てB株相場は値上がり。上海B株指数が2.01ポイント(0.78%)高の260.15ポイント、深センB株指数が2.48ポイント(0.25%)高の1000.02ポイントで終了した。

【亜州IR】

《FA》

提供:フィスコ

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