話題株ピックアップ【夕刊】(2):マクアケ、日経レバ、アゼアス

注目
2020年1月21日 15時26分

■マクアケ <4479>  4,285円  +35 円 (+0.8%)  本日終値

マクアケ<4479>が後場急伸。午後2時ごろ、韓国の中小企業支援を行うソウル市の中小企業支援機関であるソウル産業振興院(SBA)と業務提携したと発表しており、これが好感された。今回の提携は、「Makuake」を通じて韓国企業の日本進出をサポートするのが狙い。SBAの支援対象であるソウルを中心とする中小企業をマクアケに紹介し、「Makuake」を通じて日本でのテストマーケティングを行うというもので、プロジェクト実施にあたり、日本市場及び日本のユーザーにローカライズした訴求や、コミュニケーションの取り方などをマクアケの韓国担当キュレーターが対象企業にアドバイスし、必要に応じて日本での代理店を紹介するとしている。なお、SBAが海外のプラットフォームと業務提携を結ぶのは今回が初めての取り組みという。

■ネクステージ <3186>  1,167円  +5 円 (+0.4%)  本日終値

ネクステージ<3186>が反発。SMBC日興証券が20日付で、投資評価を新規に「1」、目標株価1500円でカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同証券では、中古車販売店は数少ない寡占化の余地のある市場として注目しており、なかでも同社は個店競争力、車両の販売以外で利益を確保するモデルで優位性があると評価。消費増税後の販売苦戦で19年9~11月期の業績は苦戦し、同様に19年12月~20年2月期も苦戦が見込まれるが、出店による中長期的な成長に鑑みれば株価の調整したタイミングにこそ投資妙味があるとしている。

■日経レバ <1570>  22,720円  -460 円 (-2.0%)  本日終値

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が反落。売買代金は前引け段階で2位以下を大きく引き離し断トツとなった。きょうは、前日の米国株市場が休場で手掛かり材料難のなか、中国での新型コロナウイルス肺炎の感染拡大が確認されたことを受け、香港や中国・上海株市場が値を崩しており、先物主導で全体相場は下値を模索する展開を強いられた。日経平均に連動するETFでボラティリティが2倍に設定されている日経レバは一時400円を超える下げで2万3000円台を大きく割り込んでいる。

■信越化学工業 <4063>  12,415円  -185 円 (-1.5%)  本日終値

信越化学工業<4063>、SUMCO<3436>がいずれも3日ぶり反落となったほか、東京エレクトロン<8035>も500円を超える下げとなるなど、半導体関連が軟調。半導体メモリー市況については在庫調整が進展し底入れ感が台頭しており、年後半には需給改善を背景に価格も上昇基調に転じるとの観測が強い。米国株市場では半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が最高値圏で推移するなど織り込みが進んでいるが、目先やや買われ過ぎているとの見方もでている。そうしたなか、20日にIMFが世界経済見通しを改定、2020年の成長率を3.3%と予測し昨年10月時点の予想から0.1ポイント下方修正したことが、半導体関連には逆風材料となった。

■大木ヘルス <3417>  1,320円  +300 円 (+29.4%) ストップ高   本日終値

大木ヘルスケアホールディングス<3417>が急騰しストップ高の1320円に買われた。グループの大木製薬がウイルス対策マスクやウイルス除去・除菌製品「ウイルオフ」シリーズを手掛けていることから、新型コロナウイルス関連としてにわかに注目度が上昇しているようだ。「ウイルオフ」シリーズは二酸化塩素を利用した製品で、吊り下げタイプやファン、ストラップタイプなどを展開している。

■エル・ティー・エス <6560>  1,980円  +400 円 (+25.3%) ストップ高   本日終値

エル・ティー・エス<6560>がストップ高。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2020年12月期の連結営業利益は4億円程度と、前期推定比で3割増になりそうだ」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、勤怠管理や伝票入力などの事務作業を自動化するコンサルティング事業が伸びるほか、システム会社と顧客企業をマッチングさせるサービスも好調だという。なお、19年12月期の決算発表は2月7日を予定している。

■中央化学 <7895>  655円  +100 円 (+18.0%) ストップ高   本日終値

中央化学<7895>がストップ高。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「中国政府がプラスチック製品の大規模な利用規制に踏み切る」と報じられており、環境対応容器のラインアップが充実している同社に思惑的な買いが入ったようだ。記事によると、中国では20年末までに全国の飲食店でプラ製ストローの利用を禁じ、買い物袋や出前の容器などへの規制も順次広げるという。また、プラスチックごみの輸入を全面的に禁止することも盛り込んだとあり、日本国内でも脱プラの動きが一層強まりそうだ。

■アゼアス <3161>  1,074円  +150 円 (+16.2%) ストップ高   本日終値

アゼアス<3161>がストップ高の1074円に買われたほか、日本アビオニクス<6946>が一時ストップ高の1782円に上昇。更に川本産業<3604>がストップ高の791円となるなど新型コロナウイルス関連が軒並み高となっている。中国の湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の感染が広がっており、患者は北京市や広東省に拡大、日本やタイのほか韓国でも発症者が確認されている。また、中国政府の専門家チームのトップが20日、「人から人に感染していることは間違いない」とコメントしたとも伝わっており、感染防止の観点から防護服のアゼアスや川本産業、発熱者スクリーニングの赤外線サーモグラフィを手掛ける日本アビオに思惑的な買いが殺到。クリーンルームの日本エアーテック<6291>や産業用マスクの興研<7963>、重松製作所<7980>なども大幅高となっている。

■マナック <4364>  1,148円  +150 円 (+15.0%) ストップ高   本日終値

マナック<4364>は連日のストップ高。きょうもカイ気配スタートで始まる人気で6連騰となった。時価は1996年10月以来、約23年3カ月ぶりの高値圏に浮上した。エーザイ<4523>が販売する「イータック抗菌化スプレー」の主成分を開発・供給しているのが同社。広がりをみせる新型コロナウイルスによる肺炎やインフルエンザ関連の有力株としてマーケットでは認知されており、投資資金の流入加速に伴い、株価は1カ月あまりで約2倍となっている。

■アジア航測 <9233>  1,152円  +122 円 (+11.8%)  本日終値

アジア航測<9233>は4連騰、前週末17日に900円台前半のもみ合いを上放れた後、売り物をこなし、新値圏で一段の上値指向をみせている。測量土木の大手で官公庁案件に実績が高く、空間情報の計測のほか、GIS(地理情報システム)などの情報システムにも強みを持つ。3次元レーザー計測による鉄道ICTソリューションやドローンを活用したビジネスに積極的に踏み込んでいる。業績も好調で、営業利益は前19年3月期の4割増益に続き今期も2ケタ増益予想を見込んでいる。目先は出遅れていた建設セクターにリターンリバーサル狙いの買いが観測され、同社株もその流れに乗る格好となっている。

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