21日の米国市場ダイジェスト:NYダウ152ドル安、米国でも新型ウィルス感染者が発見される

市況
2020年1月22日 8時53分

■NY株式:NYダウ152ドル安、米国でも新型ウィルス感染者が発見される

米国株式相場は下落。ダウ平均は152.06ドル安の29196.04、ナスダックは18.14ポイント安の9370.81で取引を終了した。中国で発生した新型コロナウイルスによる肺炎により、アジア株がほぼ全面安となり、米国株にも売りが先行。ワシントン州で同ウィルスの感染者が確認されたと伝わり、感染拡大への懸念から軟調推移となった。セクター別では、食品・生活必需品小売や不動産が上昇する一方でエネルギーや運輸が軟調。

航空機のボーイング(BA)は、737MAX機の運航再開について当局から承認は、早くても6-7月頃になるとの見通しを示し、航空各社への補償額増加による財務懸念から下落。大手行のモルガン・スタンレー(MS)は、シティグループによる投資判断引き下げを受け軟調推移。一方で、抗生物質の開発を手がけるノババックス(NVAX)は、中国の新型ウィルスへの懸念が広がる中、ワクチン開発への期待から70%を超す急騰。代替肉食品メーカーであるビヨンド・ミート(BYND)は、コーヒーチェーンのスターバックス(SBUX)が植物由来の朝食メニュー拡大を発表し大幅上昇となった。

動画ストリーミングのネットフリックス(NFLX)は、マーケット終了後に10-12月期決算を発表し、一株利益、売上高ともに予想を上振れた。一方で、軟調な契約者数見通しが嫌気され、時間外取引で下落して推移している。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:感染拡大が米国、世界経済へのリスクになるとの警戒感

21日のニューヨーク外為市場でドル・円は110円12銭から109円76銭まで下落して引けた。米疾病対策センター(CDC)が米国内で新型コロナウイルス初の感染例を発表すると、感染拡大が米国、世界経済へのリスクになるとの警戒感にリスク回避の円買いや米国債利回りの低下に伴うドル売りに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは、1.1118ドルまで上昇後、1.1089ドルまで下落して引けた。ドイツの1月ZEW景気期待指数が2年ぶり高水準に達したことや米国とフランスがデジタル税回避で合意にいたったことを好感しユーロ買いが強まった。その後、トランプ大統領がもし欧州連合(EU)と貿易交渉がまとまらなければ欧州車に関税を発動すると警告するとユーロ売りが再燃。

■NY原油:小幅反落で58.34ドル、新型コロナウイルスの感染拡大で需要鈍化懸念が浮上

NY原油先物2月限は小幅反落(NYMEX原油2月限終値:58.34↓0.20)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は前日比-0.20ドルの58.34ドルで通常取引を終えた。

先週発表された週次の国内石油掘削リグ稼働数が4週間ぶりに増加するなど、供給ひっ迫懸念を受けた買いが後退。さらに、新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済へのリスクとなり需要鈍化に繋がるとの懸念も浮上し、売り材料となった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 34.26ドル -0.45ドル(-1.30%)

モルガン・スタンレー(MS) 55.92ドル -1.59ドル(-2.76%)

ゴールドマン・サックス(GS)245.70ドル -3.76ドル(-1.51%)

インテル(INTC) 60.55ドル +0.95ドル(+1.59%)

アップル(AAPL) 316.57ドル -2.16ドル(-0.68%)

アルファベット(GOOG) 1484.40ドル +4.01ドル(+0.27%)

フェイスブック(FB) 221.44ドル -0.70ドル(-0.32%)

キャタピラー(CAT) 145.85ドル -1.93ドル(-1.31%)

アルコア(AA) 17.12ドル -0.57ドル(-3.22%)

ウォルマート(WMT) 115.59ドル +0.63ドル(+0.55%)

スプリント(S) 4.99ドル +0.17ドル(+3.53%)

《ST》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.