香港株反発でひとまず安心、関心は企業業績に/後場の投資戦略

市況
2020年1月22日 12時24分

日経平均 : 23985.50 (+120.94)

TOPIX  : 1740.42 (+5.45)

[後場の投資戦略]

本日の日経平均は小安くスタートした後に切り返し、3ケタの上昇で前場を折り返した。新型肺炎は中国国内のみならず米国でも感染者が確認されるなど広がりを見せており、春節(旧正月)を前に一段の拡大や経済・企業業績への影響が懸念されるところ。しかし、日経平均は日足チャートで23810円近辺に位置する25日移動平均線を割り込まず、前日の当欄で指摘したとおり、ひとまず「目先調整の範囲内」だったと受け止められるだろう。香港株が反発し、前日見られたような日経平均先物のまとまった売りも本日は出ていないようだ。なお、前日の日経平均先物の手口を見るとモルガン・スタンレーMUFG証券の売り越しが目立った。

今週から主要企業の2019年10-12月期決算が徐々に始まり、期待の高い半導体関連株を中心に買い戻しや押し目買いが入っていることも窺える。やはり、外需関連企業の業績底打ち期待が根強くあるなかで、決算発表前に積極的な売りは手掛けづらいところ。前日決算発表した東製鉄は鋼材需要の減速感から朝方売られる場面もあったが、原料価格下落による採算改善がポジティブ視されて切り返した。今週はこのほか、23日に日本電産<6594>やディスコ<6146>が決算発表を予定している。海外では本日、オランダ半導体製造装置大手ASMLホーディングスや米半導体大手テキサス・インスツルメンツの決算発表もある。企業業績の動向を見極めたいとの思惑などから日経平均の高値もち合いが続くとの見方に変更はない。(小林大純)

《AK》

提供:フィスコ

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