OLCが3日ぶり反発、第3四半期営業利益5%減もパークチケット値上げを好感
オリエンタルランド<4661>が3日ぶりに反発している。30日の取引終了後に発表した第3四半期累計(19年4~12月)連結決算は、売上高3902億500万円(前年同期比2.4%減)、営業利益1010億3800万円(同5.3%減)、純利益709億9200万円(同4.5%減)と減収減益だったものの、4月1日から東京ディズニーランドと東京ディズニーシーのチケットを引き上げるとあわせて発表しており、これが好感されている。
大人のワンデーパスポートを7500円から8200円に、12~17歳の中人を同6500円から6900円に上げるという。消費増税に伴うチケット価格の改定を除くと、値上げは4年ぶりとなり、収益への貢献が期待されている。なお、4~11歳の小人は4900円で据え置くとしている。
一方の決算は、スペシャルイベントや東京ディズニーシーの新規アトラクションの好調が寄与しテーマパーク入園者数は前年同期並みとなったものの、前年の35周年イベント関連商品の販売終了で商品販売が落ち込んだ。また、社員やアルバイトの賞与を増やしたことで人件費も膨らみ利益を圧迫したという。なお、20年3月期通期業績予想は売上高5038億7000万円(前期比4.1%減)、営業利益1088億8000万円(同15.8%減)、純利益762億4000万円(同15.6%減)の従来見通しを据え置いている。
また同時に、150万100株を上限に自社株を取得すると発表した。大株主である三井不動産<8801>から保有株を一部売却する意向があると打診を受けたことによるもので、1株1万3830円で買い付け、取得価額の総額は最大で207億4638万3000円に上る。