話題株ピックアップ【昼刊】:SBテク、きんでん、アイネス

注目
2020年1月31日 12時14分

■SBテクノロジー <4726>  2,454円  +319 円 (+14.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

SBテクノロジー<4726>が急反発し一時、前日比339円(15.9%)高の2474円に買われている。30日の取引終了後に発表した第3四半期累計(19年4~12月)連結決算が、売上高409億1600万円(前年同期比11.4%増)、営業利益21億5400万円(同42.4%増)、純利益13億2600万円(同69.8%増)と大幅増益となったことが好感されている。主力のコーポレートITソリューション(CIT)事業でマイクロソフトのAzureを利用したシステム開発案件が伸長したほか、ビジネスITソリューション(BIT)事業で注力業界と定めたグローバル製造業向けのIoTシステム開発案件が大きく伸長するなど各ソリューション区分で増収増益を達成した。また、大型不採算案件が未発生だったほか、前期にあった一時的な営業外損失がなくなったことも寄与した。なお、20年3月期通期業績予想は、売上高540億円(前期比7.1%増)、営業利益30億円(同19.3%増)、純利益17億円(同22.6%増)の従来見通しを据え置いている。

■きんでん <1944>  1,900円  +235 円 (+14.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

きんでん<1944>が急騰。株価は一時、前日に比べ17.1%高に買われ昨年来高値を更新した。30日取引終了後、業績予想の増額修正と自社株買いを発表したことが好感されている。20年3月期の売上高は5600億円から5750億円(前期比10.3%増)に見直されたほか、営業利益は404億円から423億円(同4.8%増)、純利益は305億円から307億円(同6.4%増)に増額された。一般電気工事や情報通信工事などが好調だった。同時に自社株取得枠の設定と自社株消却も発表した。自己株式を除く発行済み株式総数の5.53%に相当する1200万株、200億円を上限に、2月3日~21年1月29日の期間に取得する方針。また、取得した自己株式全部と昨年末時点で保有する自己株式の一部(100万株)を消却する。消却予定日は2月26日。

■アイネス <9742>  1,613円  +190 円 (+13.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

アイネス <9742> が急反騰。30日大引け後、20年3月期の連結経常利益を従来予想の20.5億円→30.5億円に48.8%上方修正。従来の8.2%減益予想から一転して36.6%増益見通しとなったことが買い材料視された。公共分野で法改正案件や福祉系システム案件の受注が想定より伸びることが寄与。開発・運用業務の稼働率向上やBPO事業の採算改善に加え、オフィス移転コストの削減も利益を押し上げる。

■富士通 <6702>  11,610円  +1,240 円 (+12.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位

富士通 <6702> が高い。30日大引け後、20年3月期の連結最終利益を従来予想の1250億円→1600億円に28.0%上方修正。増益率が19.5%増→53.0%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。ソリューションやシステム構築など国内サービス部門が伸びるほか、「Windows7」関連の買い替え需要なども寄与する。採算改善やコスト減少なども上振れの要因となる。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の160円→180円に増額修正した。併せて、発行済み株式数の2.71%にあたる550万株(金額で500億円)を上限とする自社株買いを実施すると発表。これを受けて、株主還元の拡充を好感する買いも向かった。

■マキタ <6586>  4,280円  +450 円 (+11.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位

30日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)税引き前は14%減益も対通期進捗は過去平均を超過」が好感された。

マキタ <6586> が1月30日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結税引き前利益は前年同期比14.1%減の532億円に減ったが、通期計画の630億円に対する進捗率は84.5%に達し、前年同期の77.5%も上回った。

⇒⇒マキタの詳しい業績推移表を見る

■ユーグレナ <2931>  815円  +76 円 (+10.3%)  11:30現在

ユーグレナ<2931>が急反発している。同社はきょう、自社のバイオ燃料製造実証プラントに導入しているバイオ燃料アイソコンバージョンプロセス技術がASTM D7566規格の新規格を取得したと発表。これが材料視されているようだ。ASTM D7566規格は、ASTMインターナショナル(旧 米国材料試験協会)が定めるバイオジェット燃料製造技術の国際規格。今回の取得により、同社のバイオ燃料製造実証プラントで製造したバイオジェット燃料は、民間航空機に搭載可能な燃料であると国際的に認められたことになる。

■エクセディ <7278>  2,340円  +166 円 (+7.6%)  11:30現在

30日に発表した「2.69%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。

発行済み株式数(自社株を除く)の2.69%にあたる130万株(金額で28億2620万円)を上限に、1月31日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施する。

■ニチハ <7943>  2,687円  +188 円 (+7.5%)  11:30現在

30日に発表した「0.54%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。

発行済み株式数(自社株を除く)の0.54%にあたる20万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は1月31日から3月16日まで。

■新光電気工業 <6967>  1,317円  +92 円 (+7.5%)  11:30現在

30日に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は2.6倍増益」が好感された。

新光電気工業 <6967> が1月30日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比82.7%減の12.1億円に大きく落ち込み、通期計画の18億円に対する進捗率は67.7%にとどまり、5年平均の87.2%も下回った。

⇒⇒新光電気工業の詳しい業績推移表を見る

■中外製薬 <4519>  11,245円  +780 円 (+7.5%)  11:30現在

30日に決算を発表。「前期営業は69%増益で着地・10-12月期(4Q)営業は88%増益、実質増配へ」が好感された。

中外製薬 <4519> が1月30日大引け後(17:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。19年12月期の連結営業利益は前の期比69.4%増の2105億円に拡大し、3期連続増収、3期連続増益となった。続く20年12月期の連結業績見通しについては、コア営業利益(※)が前期比22.3%増の2750億円に伸びる見通しを示した。

⇒⇒中外製薬の詳しい業績推移表を見る

■アンリツ <6754>  2,121円  +127 円 (+6.4%)  11:30現在

アンリツ <6754> が急反発。30日大引け後、20年3月期の連結税引き前利益を従来予想の115億円→155億円に34.8%上方修正。増益率が1.2%増→36.4%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期業績の上方修正は昨年10月に続き、2回目。アジアを中心に5G関連のモバイル市場向け開発用計測器の販売が想定より伸びる。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の22円→31円(前期は22円)に大幅増額修正したことも評価材料となった。

■日立金属 <5486>  1,720円  +98 円 (+6.0%)  11:30現在

30日に決算を発表。「10-12月期(3Q)税引き前は黒字浮上」が好感された。

日立金属 <5486> が1月30日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結税引き前損益は357億円の赤字(前年同期は352億円の黒字)に転落した。

⇒⇒日立金属の詳しい業績推移表を見る

■オリエンタルランド <4661>  14,450円  +320 円 (+2.3%)  11:30現在

オリエンタルランド<4661>が3日ぶりに反発している。30日の取引終了後に発表した第3四半期累計(19年4~12月)連結決算は、売上高3902億500万円(前年同期比2.4%減)、営業利益1010億3800万円(同5.3%減)、純利益709億9200万円(同4.5%減)と減収減益だったものの、4月1日から東京ディズニーランドと東京ディズニーシーのチケットを引き上げるとあわせて発表しており、これが好感されている。大人のワンデーパスポートを7500円から8200円に、12~17歳の中人を同6500円から6900円に上げるという。消費増税に伴うチケット価格の改定を除くと、値上げは4年ぶりとなり、収益への貢献が期待されている。なお、4~11歳の小人は4900円で据え置くとしている。一方の決算は、スペシャルイベントや東京ディズニーシーの新規アトラクションの好調が寄与しテーマパーク入園者数は前年同期並みとなったものの、前年の35周年イベント関連商品の販売終了で商品販売が落ち込んだ。また、社員やアルバイトの賞与を増やしたことで人件費も膨らみ利益を圧迫したという。なお、20年3月期通期業績予想は売上高5038億7000万円(前期比4.1%減)、営業利益1088億8000万円(同15.8%減)、純利益762億4000万円(同15.6%減)の従来見通しを据え置いている。また同時に、150万100株を上限に自社株を取得すると発表した。大株主である三井不動産<8801>から保有株を一部売却する意向があると打診を受けたことによるもので、1株1万3830円で買い付け、取得価額の総額は最大で207億4638万3000円に上る。

■トレンドマイクロ <4704>  5,760円  +90 円 (+1.6%)  11:30現在

トレンドマイクロ<4704>、セキュアヴェイル<3042>、テリロジー<3356>などサイバーセキュリティー関連株に軒並み物色の矛先が向いている。世界的にサイバー攻撃の脅威が高まるなか、企業の対策ニーズも年々高まりをみせている。直近では一部報道でNEC<6701>が2018年までの数年間にわたり大規模なサイバー攻撃を受け、本社などのパソコンやサーバーに保存されていたファイル約2万8000点が外部流出した可能性があると伝わった。軍事関係の情報も含まれているとみられ、国家安全保障の観点からもサイバー防衛の重要性を改めて浮き彫りにしている。これが、足もと株式市場でも関連株を強く刺激する格好となった。

■コマツ <6301>  2,486.5円  +18.5 円 (+0.8%)  11:30現在

コマツ<6301>や日立建機<6305>が高い。前日のNY市場が反発し、この流れを受けた東京市場で買い戻しが強まるなか、大手建機株にも買いが先行している。なお、日本時間の午前10時に中国国家統計局が発表した1月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.0と昨年12月に比べ0.2ポイント低下した。ただ、市場予想と同水準だったこともあり、株価への影響は限定的となっている。

●中京医薬品 <4558>  1,342円  +300 円 (+28.8%) ストップ高   11:30現在

中京医薬品<4558>、昭和化学工業<4990>がいずれもカイ気配のまま水準を切り上げストップ高。中京医薬は8日連続のストップ高。昭和化学工業<4990>は5日連続のストップ高となる。新型肺炎関連として関連銘柄には投機資金の流入が続いているが、これらの銘柄は連日で取引時間中に値がつかない状況となっている。ただ、需給思惑のみの上昇であり、寄った後は反動安への懸念も意識されそうだ。

●豆蔵ホールディングス <3756>  1,704円  +300 円 (+21.4%) ストップ高買い気配   11:30現在

豆蔵ホールディングス <3756> が買い気配でスタート。30日大引け後、MBO(経営陣が参加する買収)を実施すると発表したことが買い材料視された。発表によると、インテグラル傘下のK2TOPホールディングスが1株1885円でTOB(株式公開買い付け)を行う。買い付け価格は30日終値を34.2%上回る水準で本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買い付け期間は1月31日から3月16日まで。TOBが成立した場合、同社株は上場廃止となる見通し。

●Jストリーム <4308>  877円  +150 円 (+20.6%) ストップ高買い気配   11:30現在

Jストリーム <4308> [東証M]が買い気配でスタート。30日大引け後に発表した20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比96.5%増の3億3800万円に拡大して着地したことが買い材料視された。医薬系企業によるオンライン講演会などのライブ配信案件の受注が回復したほか、昨年8月末に買収したビッグエムズワイでは医薬系企業向けの映像制作やシステム開発が好調だった。

●ストップ高銘柄

昭和化学工業 <4990>  1,643円  +300 円 (+22.3%) ストップ高   11:30現在

PSS <7707>  470円  +80 円 (+20.5%) ストップ高   11:30現在

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

M&Aキャピ <6080>  3,460円  -700 円 (-16.8%) ストップ安   11:30現在

など、1銘柄

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