【↑】日経平均 大引け| 反発、新型肺炎への警戒感がやや後退し買い戻し (1月31日)

市況
2020年1月31日 16時33分

日経平均株価

始値  23148.92

高値  23421.59(10:04)

安値  23139.98(09:28)

大引け 23205.18(前日比 +227.43 、 +0.99% )

売買高  13億7692万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆6149億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

1.日経平均は227円高と反発、新型肺炎への警戒感がやや後退

2.30日のNYダウはWHOの「緊急事態宣言」を機に上昇に転じる

3.東京市場は前日急落の反動で買い先行、海外筋の先物買い流入

4.好決算を発表した富士通やアンリツ、NECなどに買いが集まる

5.川本産業や重松製など新型肺炎関連株は荒い値動きも、引けにかけ上昇

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは124ドル高と3日続伸した。新型肺炎の感染拡大を嫌気し売り先行も、コカ・コーラやマイクロソフトなど決算好調銘柄が買われプラス圏で取引を終えた。

東京市場では、日経平均株価は反発。新型肺炎に対する警戒感がやや後退するなか、先物中心に買い戻しが入った。

31日の東京市場は、世界保健機関(WHO)が新型肺炎に対して「緊急事態宣言」を行ったことを機に前日のNYダウが上昇に転じた流れを受け、日経平均も買い先行。海外ファンドなどの先物への買い戻しも流入し、一時前日に比べ400円超上昇する場面があった。WHOによる新型肺炎への対策に期待する声も出ていた。東京市場では好決算発表銘柄への買いも目立った。ただ、新型肺炎の先行きには依然として不透明感は強く、上値では売りが流入し引けにかけて上昇幅が縮小した。

個別銘柄では、ファーストリテイリング<9983>やソニー<6758>、東京エレクトロン<8035>、トヨタ自動車<7203>が高く、アドバンテスト<6857>や三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>も値を上げた。決算内容が好感されたアンリツ<6754>や富士通<6702>は急伸した。NEC<6701>やオリエンタルランド<4661>、三井不動産<8801>も値を上げた。新型肺炎関連株として人気化している興研<7963>、重松製作所<7980>は前場にいったん売りに押される場面があったが、引けにかけ買い直された。川本産業<3604>は10日連続ストップ高。同じく新型肺炎関連株では日本エアーテック<6291>やアゼアス<3161>なども上昇している。

半面、任天堂<7974>は今期業績見込みが市場予想に達しないとの見方から下落。SCREENホールディングス<7735>は続落、京セラ<6971>も安い。前日の決算発表を受けアルプスアルパイン<6770>やマンダム<4917>は急落した。M&Aキャピタルパートナーズ<6080>や日本M&Aセンター<2127>も大幅安となった。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は中外薬 <4519> 、ファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、信越化 <4063> 、アドテスト <6857> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約103円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は京セラ <6971> 、コナミHD <9766> 、アルプスアル <6770> 、SBG <9984> 、スクリン <7735> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約46円。

東証33業種のうち上昇は26業種。上昇率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)不動産業、(3)医薬品、(4)水産・農林業、(5)精密機器。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)その他製品、(3)鉱業、(4)その他金融業、(5)石油石炭製品。

■個別材料株

△きんでん <1944>

20年3月期の業績増額修正と自社株買いを好感。

△豆蔵HD <3756>

MBOを実施。

△Jストリーム <4308> [東証M]

4-12月期(3Q累計)経常が97%増益で着地。

△SBテク <4726>

第3四半期42%営業増益。

△合同鉄 <5410>

20年3月期営業利益及び配当予想を上方修正。

△富士通 <6702>

今期最終を28%上方修正、配当増額と自社株買い実施も好感。

△菱電商 <8084>

20年3月末株主から株主優待制度の導入。

△明治海 <9115>

20年3月期業績予想を一転増益予想へ上方修正。

△アイネス <9742>

今期経常を一転37%増益に上方修正。

△ショクブン <9969> [東証2]

今期経常を92%上方修正。

▼マンダム <4917>

今期経常を一転21%減益に下方修正。

▼M&Aキャピ <6080>

第1四半期94%営業減益。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ダイトウボウ <3202> 、(2)豆蔵HD <3756> 、(3)ユーグレナ <2931> 、(4)明治海 <9115> 、(5)一工薬 <4461> 、(6)SBテク <4726> 、(7)きんでん <1944> 、(8)JMS <7702> 、(9)アイネス <9742> 、(10)富士通 <6702>

値下がり率上位10傑は(1)M&Aキャピ <6080> 、(2)日本M&A <2127> 、(3)ソフトブレン <4779> 、(4)マンダム <4917> 、(5)リオン <6823> 、(6)アルプスアル <6770> 、(7)HEROZ <4382> 、(8)日本トリム <6788> 、(9)SHOEI <7839> 、(10)アイチコーポ <6345>

【大引け】

日経平均は前日比227.43円(0.99%)高の2万3205.18円。TOPIXは前日比9.67(0.58%)高の1684.44。出来高は概算で13億7692万株。東証1部の値上がり銘柄数は1507、値下がり銘柄数は573となった。日経ジャスダック平均は3793.65円(19.72円高)。

[2020年1月31日]

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.