3日の米国市場ダイジェスト:NYダウ143ドル高、米製造業に改善の兆し

市況
2020年2月4日 7時55分

■NY株式:NYダウ143ドル高、米製造業に改善の兆し

米国株式相場は上昇。ダウ平均は143.78ドル高の28399.81、ナスダックは122.47ポイント高の9273.40で取引を終了した。前週の株価下落を受けた買い戻しが先行。1月ISM製造業景況指数が節目となる50以上に回復したことが好感されたほか、中国人民銀行が市場に1730億ドルを供給したことで新型コロナウイルスによる経済鈍化懸念が和らぎ、終日堅調推移となった。セクター別では、素材やメディアが上昇する一方で、電気通信サービスやエネルギーが軟調。

医薬品メーカーのギリアド・サイエンシズ(GILD)は、中国が新型コロナウイルス治療薬開発の臨床試験に同社の新薬を使用していることが報じられ上昇。スポーツ用品のナイキ(NKE)は、一部アナリストによる投資判断引き上げを受け堅調推移。中国の検索大手バイドゥ(BIDU)は、業績見通しを引き上げ上昇。電気自動車のテスラ(TSLA)はアナリストの目標株価引き上げを受けて大幅上昇。一方で、石油大手のエクソン・モービル(XOM)は、ゴールドマンサックスによる売り推奨を受け下落した。

検索大手のアルファベット(GOOGL)は、マーケット終了後に10-12月期決算を発表し、一株利益は予想を上振れたものの、売上高は下振れた。時間外取引で下落して推移している。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:ドル強含み、1月ISM製造業景況指数は50の大台を回復

3日のニューヨーク外為市場でドル・円は108円48銭から108円80銭まで上昇し、108円68銭で引けた。この日発表された1月米ISM製造業景況指数は活動拡大となる50の大台を回復したほか、中国当局が発表した新型肺炎感染拡大の景気への影響を阻止することを目指した景気刺激策を好感して、リスク選好的なドル買い・円売りが優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.1067ドルから1.1036ドルまで下落したが、押し目買いが入り、1.1061ドルで引けた。ユーロ・円は、119円92銭まで下落後、120円27銭まで戻した。ポンド・ドルは、1.3065ドルから1.2983ドルまで下落した。英国と欧州連合(EU)の通商問題を巡る協議が決裂したことから、リスク回避のポンド売りが広がった。ドル・スイスは、0.9639フランから0.9671フランまで上昇した。

■NY原油:大幅続落で50.11ドル、一時50ドルを下回る

NY原油先物3月限は大幅続落(NYMEX原油3月限終値:50.11 ↓1.45)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は、前営業日比-1.45ドルの1バレル=50.11ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは49.91ドル-51.97ドル。通常取引開始後に2019年1月9日以来となる49.91ドルまで下落した。株高を意識して下げ幅は縮小したが、新型コロナウイルスの感染拡大で原油需要は当面減少するとみられており、需給改善につながる材料は少ないため、原油先物の上値は重いままだった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 32.97ドル +0.14ドル(+0.43%)

モルガン・スタンレー(MS) 52.60ドル +0.34ドル(+0.65%)

ゴールドマン・サックス(GS)239.01ドル +1.26ドル(+0.53%)

インテル(INTC) 64.42ドル +0.49ドル(+0.77%)

アップル(AAPL) 308.66ドル -0.85ドル(-0.27%)

アルファベット(GOOG) 1485.94ドル +51.71ドル(+3.61%)

フェイスブック(FB) 204.19ドル +2.28ドル(+1.13%)

キャタピラー(CAT) 129.77ドル -1.58ドル(-1.20%)

アルコア(AA) 14.24ドル +0.29ドル(+2.08%)

ウォルマート(WMT) 114.27ドル -0.22ドル(-0.19%)

スプリント(S) 4.28ドル -0.09ドル(-2.06%)

《SF》

提供:フィスコ

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