話題株ピックアップ【夕刊】(3):ヤクルト、ディーエヌエ、スクエニHD

注目
2020年2月6日 15時26分

■MCJ <6670>  773円  +8 円 (+1.1%)  本日終値

MCJ <6670> [東証2]が高い。5日大引け後、20年3月期の連結経常利益を従来予想の100億円→128億円に27.1%上方修正。増益率が3.9%増→32.1%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。「Windows7」のサポート終了を背景にマーケット全体の需要が堅調に推移する中、テレビCMなども寄与し、高付加価値・特化型パソコンといった好採算品を中心に販売が伸びる。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の20.87円→22.02円(前期は20.5円)に増額修正したことも評価材料となった。

■東京建物 <8804>  1,783円  +13 円 (+0.7%)  本日終値

東京建物<8804>が続伸、25日移動平均線をサポートラインとする上値指向を続けた。同社は5日取引終了後、19年12月期決算を発表、営業利益は前の期比12%増の524億1000万円2ケタ成長を達成、連続最高益更新となった。タワーマンションの販売が好調で収益を押し上げている。好決算を背景に年間配当を前の期比4円増配の45円としており、株主還元に前向きな姿勢もみせている。これを好感する買いが優勢となった。20年12月期は営業利益1%増の530億円見通しと伸び率は鈍化するものの、増益基調は維持する見通し。

■ヤクルト本社 <2267>  5,760円  +10 円 (+0.2%)  本日終値

ヤクルト本社<2267>は一進一退。全体相場が大幅高となるなか、上値の重い展開となった。SMBC日興証券は5日、同社株の投資評価を「1」から「2」に引き下げ、目標株価は5500円に見直した。中国低迷の長期化を懸念しており、来期利益も低成長にとどまる可能性が高いとみている。同証券では20年3月期の営業利益を従来予想の460億円から455億円(会社予想460億円)に見直すなど業績見通しを下方修正している。

■ディー・エヌ・エー <2432>  1,598円  -171 円 (-9.7%)  本日終値  東証1部 下落率6位

ディー・エヌ・エー<2432>は急反落。5日取引終了後に発表した20年3月期第3四半期累計(19年4~12月)連結決算は、売上高911億6200万円(前年同期比3.7%減)、営業損益441億6100万円の赤字(同85億8300万円の黒字)、最終損益501億7900万円の赤字(同80億700万円の黒字)だった。営業損益は上期の50億4400万円の黒字から大幅な赤字に転じており、これが嫌気された。前期に売却したペイジェントとDeNAトラベルが連結対象から外れたことや、ゲーム事業の不振が響き減収となった。また、ゲーム事業のマーケティング費用や新規成長投資に関する費用増があったほか、ゲーム事業に関わるのれんの減損損失など約508億円を計上したことが損益を悪化させた。また、従来未定としていた期末一括配当を20円にすると発表した。前期は40円(記念配当20円を含む)だった。なお、通期業績見通しは非開示としているが、減損損失の影響や第4四半期はスポーツ事業がオフシーズンであることなどから、営業損益以下の段階で赤字となる見通しとしている。

■フジクラ <5803>  389円  -40 円 (-9.3%)  本日終値  東証1部 下落率8位

5日に決算を発表。「今期最終を一転赤字に下方修正、配当も2.5円減額」が嫌気された。

フジクラ <5803> が2月5日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終損益は11.2億円の赤字(前年同期は41.5億円の黒字)に転落した。業績悪化に伴い、今期の年間配当を従来計画の10円→7.5円(前期は12円)に減額修正した。

⇒⇒フジクラの詳しい業績推移表を見る

■日本新薬 <4516>  8,960円  -880 円 (-8.9%)  本日終値  東証1部 下落率10位

5日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が6%減益で着地・10-12月期も45%減益」が嫌気された。

日本新薬 <4516> が2月5日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比5.6%減の162億円に減り、通期計画の220億円に対する進捗率は74.0%にとどまり、5年平均の88.1%も下回った。

⇒⇒日本新薬の詳しい業績推移表を見る

■大陽日酸 <4091>  2,256円  -197 円 (-8.0%)  本日終値

5日に決算を発表。「今期最終を5%下方修正」が嫌気された。

大陽日酸 <4091> が2月5日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終利益は前年同期比51.9%増の413億円に拡大した。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の570億円→540億円(前期は412億円)に5.3%下方修正し、増益率が38.0%増→30.8%増に縮小する見通しとなった。

⇒⇒大陽日酸の詳しい業績推移表を見る

■スクエニHD <9684>  5,200円  -410 円 (-7.3%)  本日終値

スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>は急反落。5日取引終了後発表した20年3月期第3四半期累計(19年4~12月)連結決算は、売上高1897億1500万円(前年同期比4.4%増)、営業利益277億7000万円(同2.2倍)、純利益191億9000万円(同2.1倍)に拡大した。営業利益が通期計画を上回って着地したものの、目先の材料出尽くし感に加えて前日まで4日続伸していたこともあり利益確定売りが優勢となった。主力のデジタルエンタテインメント事業で、家庭用ゲーム機向けは前年の新規大型タイトル発売の反動があったものの、スマートデバイス、パソコンブラウザなどをプラットフォームとした「ロマンシング サガ リ・ユニバース」や、19年9月に配信を開始した「ドラゴンクエストウォーク」が好調だったことが業績を牽引した。また、マンガアプリの「マンガUP!」や電子書籍などのデジタル媒体での販売が大幅に増加したことも収益拡大に寄与した。なお、通期業績見通しは、売上高2700億円(前期比0.5%減)、営業利益240億円(同2.6%減)、純利益168億円(同13.3%減)の従来予想を据え置いている。

■ぐるなび <2440>  897円  -1 円 (-0.1%)  本日終値

ぐるなび<2440>が寄り付き高く始まったものの、その後は大口の売りが出て波乱含みの展開となった。同社は5日取引終了後、20年3月期業績予想の修正を発表、筆頭株主である楽天<4755>との協業効果などが反映され、営業損益は従来予想の20億円の赤字から一転、14億円の黒字(前期比15%増)に浮上する見通しを示した。寄り付きこそこれを材料視した買いが流入しプラスでスタートしたが、それもつかの間、すぐにまとまった売りをぶつけられ急反落。取引開始後7分で800円台前半まで一気に水準を切り下げる波乱展開となった。その後は下値を拾われ漸次戻り足に転じたが、前日終値水準の900円近辺で動きが止まり強弱観を対立させている。

■Aiming <3911>  370円  +80 円 (+27.6%) ストップ高   本日終値

Aiming<3911>がストップ高。5日の取引終了後、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>傘下のスクウェア・エニックスとスマートフォン向けゲーム「ドラゴンクエストタクト」を共同開発すると発表しており、これが好感された。「ドラゴンクエストタクト」は、「ドラクエ」シリーズに登場するおなじみのモンスター達を指揮して戦うタクティカルRPG。戦闘は「ドラゴンクエスト」ならではのターン制のコマンドバトルの要素を踏襲しつつ、マス目で区切られたバトルマップ上で、3Dで描かれたモンスターたちが白熱のバトルを繰り広げるのを楽しむことができるという。なお、サービス開始は20年予定としている。

●ストップ高銘柄

ミヤコ <3424>  1,395円  +300 円 (+27.4%) ストップ高   本日終値

セーラー広告 <2156>  396円  +80 円 (+25.3%) ストップ高   本日終値

日本ユピカ <7891>  2,551円  +500 円 (+24.4%) ストップ高   本日終値

エムティジェネックス <9820>  4,210円  +700 円 (+19.9%) ストップ高   本日終値

JMACS <5817>  612円  +100 円 (+19.5%) ストップ高   本日終値

など、13銘柄

●ストップ安銘柄

コムシード <3739>  838円  -300 円 (-26.4%) ストップ安   本日終値

アマガサ <3070>  436円  -100 円 (-18.7%) ストップ安   本日終値

ホープ <6195>  2,290円  -500 円 (-17.9%) ストップ安   本日終値

など、3銘柄

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