【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり反発、新型肺炎リスクの売り一服 (2月12日)

市況
2020年2月12日 16時29分

日経平均株価

始値  23741.21

高値  23869.73(14:59)

安値  23693.72(09:05)

大引け 23861.21(前日比 +175.23 、 +0.74% )

売買高  13億9577万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆6061億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は3日ぶり反発、新型肺炎によるリスク回避の売り一服

2.中国などアジア株市場が堅調な動きをみせたことは全体相場に追い風

3.ただ日経平均の上昇はSBGの急騰による効果大、TOPIXはマイナス圏

4.新型肺炎の企業業績への影響など不透明要因多く、上値も重い展開に

5.強弱観対立で全体売買代金は増勢にあり、2兆6000億円台こなす

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは48セント安と小幅に反落した。新型肺炎に対する警戒感がやや後退し朝方は買いが先行も、FRB議長による議会証言で、金融緩和に前向きな発言がなかったことから、引けにかけて軟化した。

東京市場では日経平均株価が3日ぶり反発に転じた。ただ、TOPIXは小幅ながらマイナス圏で値下がり銘柄数も多かった。

12日の東京市場は、新型肺炎の感染拡大を背景としたリスク回避の売りが一服、日経平均は切り返す動きをみせた。前日の米国株市場はNYダウなど上値の重い展開となったが、相対的に出遅れる東京市場には国内外の機関投資家からの買いが入り全体相場を支えた。中国・上海株や香港株などアジア株市場が総じて堅調だったことも市場心理の改善につながり、全体売買代金も2兆6000億円台と膨らんでいる。日経平均寄与度の高いソフトバンクグループが活況高。同社傘下の米携帯電話4位のスプリントと同3位のTモバイルUSとの合併をNY連邦地裁が承認したことが伝わり、日経平均を130円程度押し上げた。しかし、全体的には新型肺炎の感染拡大による企業業績への影響など、不透明要因も多く上値の重い展開を強いられた。

個別では、ソフトバンクグループ<9984>が大幅高で売買代金も2位以下を大きく引き離す高水準となった。東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>などの半導体製造装置関連も高い。村田製作所<6981>、キーエンス<6861>も買われた。レーザーテック<6920>も物色人気。ワールドホールディングス<2429>が一時値幅制限いっぱいに買われ値上がり率トップ。ファイズホールディングス<9325>、大幸薬品<4574>、日精エー・エス・ビー機械<6284>、メディカル・データ・ビジョン<3902>はストップ高。

半面、任天堂<7974>、信越化学工業<4063>が冴えず、キヤノン<7751>、ブリヂストン<5108>も売り優勢だった。ソウルドアウト<6553>が急落、アイスタイル<3660>、インプレスホールディングス<9479>、デジタルハーツホールディングス<3676>なども大幅安。日本製鋼所<5631>も売られた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、東エレク <8035> 、ファストリ <9983> 、アドテスト <6857> 、TDK <6762> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約212円。うち132円はSBG1銘柄によるもの。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は塩野義 <4507> 、アステラス <4503> 、中外薬 <4519> 、信越化 <4063> 、NTTデータ <9613> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約31円。

東証33業種のうち上昇は8業種。上昇率の上位5業種は(1)情報・通信業、(2)その他金融業、(3)電気機器、(4)証券商品先物、(5)精密機器。一方、下落率の上位5業種は(1)ゴム製品、(2)建設業、(3)電気・ガス業、(4)鉱業、(5)パルプ・紙。

■個別材料株

△エプコ <2311>

「19年12月期純利益は従来予想上振れで記念配当実施」と報道。

△キーウェア <3799> [東証2]

農業ICTと医療ICTで頭角現す。

△MDV <3902>

今期経常は2ケタ増で連続最高益、初配当と自社株買いを実施。

△大幸薬品 <4574>

今期経常を41%上方修正・配当も10円増額、株式分割も発表。

△ASB機械 <6284>

第1四半期営業利益2割増で信用買い残も枯れた状態。

△鈴木 <6785>

今期経常を15%上方修正。

△JIA <7172> [東証M]

今期経常は39%増で2期ぶり最高益、10円増配。

△あんしん保証 <7183> [東証M]

第3四半期51%営業増益。

△ウィザス <9696> [JQ]

今期経常を一転11%増益に上方修正。

△ソフトバンクG <9984>

スプリントの合併承認を受け人気化。

▼エスケーエレ <6677> [JQ]

競争激化で20年9月期業績予想を下方修正。

▼セレスポ <9625> [JQ]

20年3月期業績予想を上方修正も市場予想に届かず。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ワールドHD <2429> 、(2)ファイズHD <9325> 、(3)大幸薬品 <4574> 、(4)ASB機械 <6284> 、(5)MDV <3902> 、(6)ダイトウボウ <3202> 、(7)アルテック <9972> 、(8)SBG <9984> 、(9)テラスカイ <3915> 、(10)鈴木 <6785>

値下がり率上位10傑は(1)ソウルド <6553> 、(2)デジハHD <3676> 、(3)飯田GHD <3291> 、(4)インプレス <9479> 、(5)アイスタイル <3660> 、(6)日製鋼 <5631> 、(7)グランディ <8999> 、(8)大気社 <1979> 、(9)ケイアイ不 <3465> 、(10)ネットマーケ <6175>

【大引け】

日経平均は前日比175.23円(0.74%)高の2万3861.21円。TOPIXは前日比0.72(0.04%)安の1718.92。出来高は概算で13億9577万株。東証1部の値上がり銘柄数は796、値下がり銘柄数は1275となった。日経ジャスダック平均は3815.32円(4.71円安)。

[2020年2月12日]

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