13日の米国市場ダイジェスト:NYダウ128ドル安、新型肺炎への懸念が再燃

市況
2020年2月14日 7時49分

■NY株式:NYダウ128ドル安、新型肺炎への懸念が再燃

米国株式相場は下落。ダウ平均は128.11ドル安の29423.31、ナスダックは13.99ポイント安の9711.97で取引を終了した。中国が新型肺炎の認定基準を変更したことで感染者数が大幅に増加し、売りが先行。新型コロナウイルス感染拡大の勢いが弱まりつつあると楽観的な見方が広がっていたこともあり、投資家心理が急速に悪化し軟調推移となった。セクター別では、公益事業や家庭用品・パーソナル用品が上昇する一方でテクノロジー・ハード・機器や医薬品・バイオテクノロジーが下落した。

ネットワーク機器メーカーのシスコ・システムズ(CSCO)は、2-4月期の大幅減収を示唆し下落。カジノ運営のMGMリゾーツ・インターナショナル(MGM)は、任期満了に伴いジム・ムレンCEOの辞任を発表し軟調推移。食品会社のクラフト・ハインツ(KHC)は、決算内容が嫌気されたほか、約7億ドルの減損費用を発表し下落。一方で、電気自動車のテスラ(TSLA)は、20億ドル相当の新株発行による資金調達を発表した後上昇した。

ストリーミング端末のロク(ROKU)は、マーケット終了後に10-12月期決算を発表し、売上高は予想を上振れ、一株損失は縮小した。時間外取引で上昇して推移している。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:新型肺炎の感染拡大で世界経済への懸念強まる

13日のニューヨーク外為市場でドル・円は109円65銭まで下落後、109円87銭まで上昇して109円82銭で引けた。新型肺炎の感染急拡大で世界経済の成長を悪化させるとの警戒感にリスク回避の円買いや米債利回りの低下でドル売りが優勢となった。その後、米1月消費者物価コア指数が予想を上回ったためドル買いが再燃した。

ユーロ・ドルは1.0869ドルから1.0834ドルまで下落して1.0841ドルで引けた。域内経済が景気後退入りするとの警戒感も浮上し、追加緩和観測にともなうユーロ売りに拍車がかかった。ユーロ・円は119円27銭から118円88銭まで下落。ポンド・ドルは1.3014ドルから1.3070ドルまで上昇した。ジョンソン首相が進める財政拡大に反対していたジャビド英財務相の辞任を受けて、英国が財政刺激策を拡大するとの期待が強まりポンド買いが加速。ドル・スイスは0.9775フランから0.9796フランまで上昇した。

■NY原油:続伸で51.42ドル、中期的な原油需要回復への期待も

NY原油先物3月限は続伸(NYMEX原油3月限終値:51.42 ↑0.25)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は、前営業日比+0.25ドルの1バレル=51.42ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは、50.60ドル-51.96ドル。米ドル高や株安が多少意識されたが、原油需要の中期的な回復への期待は持続しており、原油先物は下げ渋った。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 34.91ドル -0.01ドル(-0.03%)

モルガン・スタンレー(MS) 55.93ドル -0.25ドル(-0.44%)

ゴールドマン・サックス(GS)238.35ドル -0.30ドル(-0.13%)

インテル(INTC) 67.44ドル -0.02ドル(-0.03%)

アップル(AAPL) 324.87ドル -2.33ドル(-0.71%)

アルファベット(GOOG) 1514.66ドル -3.61ドル(-0.24%)

フェイスブック(FB) 213.14ドル +2.38ドル(+1.13%)

キャタピラー(CAT) 139.72ドル +0.13ドル(+0.09%)

アルコア(AA) 15.75ドル -0.01ドル(-0.06%)

ウォルマート(WMT) 117.44ドル +1.59ドル(+1.37%)

スプリント(S) 8.67ドル +0.07ドル(+0.81%)

《SF》

提供:フィスコ

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