話題株ピックアップ【夕刊】(3):アルバック、ラクス、新型コロナウイルス関連
■アルバック <6728> 3,880円 -295 円 (-7.1%) 本日終値
アルバック<6728>が大幅反落。13日の取引終了後、20年6月期の連結業績予想について、売上高を2050億円から1980億円(前期比10.3%減)へ、営業利益を225億円から150億円(同37.0%減)へ、純利益を155億円から108億円(同42.1%減)へ下方修正したことが嫌気されている。大型液晶パネル投資の大型商談が一段落し、スマートフォン用有機ELパネル投資も一時的な調整局面にあることから、FPD関連の受注が減少していることが要因という。また、開発投資などにより固定費が増加することも響くとしている。なお、同時に発表した第2四半期累計(19年7~12月)連結決算は、売上高967億4900万円(前年同期比17.2%減)、営業利益83億9600万円(同45.8%減)、純利益77億8700万円(同30.7%減)だった。
■ラクス <3923> 1,645円 -115 円 (-6.5%) 本日終値
13日に決算を発表。「非開示だった今期経常は27%減益へ」が嫌気された。
ラクス <3923> [東証M] が2月13日大引け後(15:30)に決算を発表。20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比26.3%減の9.1億円に減った。
■京浜急行電鉄 <9006> 1,927円 -103 円 (-5.1%) 本日終値
13日に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は40%減益」が嫌気された。
京浜急行電鉄 <9006> が2月13日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比5.7%減の263億円に減ったが、通期計画の255億円に対する進捗率が103.3%とすでに上回り、5年平均の101.5%とほぼ同水準だった。
■イグニス <3689> 1,340円 +300 円 (+28.9%) ストップ高 本日終値
イグニス<3689>がストップ高まで買われた。同社は13日取引終了後に、20年9月期第1四半期(19年10~12月)の連結決算を発表。営業損益が6500万円の黒字(前年同期は3億4000万円の赤字)に浮上したことが好感されたようだ。売上高は14億9600万円(前年同期比11.4%増)で着地。恋愛・婚活マッチングサービスを運営する「マッチング事業」が、プロモーションやクチコミの効果などで大きく伸びたことが寄与した。
■バリューデザイン <3960> 3,120円 +504 円 (+19.3%) ストップ高 本日終値
13日に決算を発表。「上期経常は2.2倍増益・通期計画を超過」が好感された。
バリューデザイン <3960> [東証M] が2月13日大引け後(15:00)に決算を発表。20年6月期第2四半期累計(7-12月)の連結経常利益は前年同期比2.2倍の4800万円に急拡大し、通期計画の4300万円に対する進捗率が111.6%とすでに上回った。
■グロバルLM <3486> 722円 +100 円 (+16.1%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率3位
13日に決算を発表。「今期経常は17%増で5期連続最高益、22.5円増配へ」が好感された。
グローバル・リンク・マネジメント <3486> が2月13日大引け後(15:00)に決算を発表。19年12月期の連結経常利益は前の期比20.5%増の13.6億円になり、20年12月期も前期比17.3%増の16億円に伸びを見込み、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。6期連続増収、5期連続増益になる。
■スペースマーケット <4487> 1,496円 +190 円 (+14.6%) 一時ストップ高 本日終値
スペースマーケット <4487> [東証M]がストップ高。13日大引け後に発表した19年12月期の経常損益(非連結)は3200万円の黒字(前の期は2億7100万円の赤字)に浮上し、従来予想の800万円の黒字を上回って着地。続く20年12月期の同利益は前期比7.0倍の2億2300万円に急拡大し、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期もシェアリングエコノミーの普及を背景に、レンタルスペースの仲介サイト「スペースマーケット」の利用者拡大が継続し、43.9%の大幅増収を見込む。
■ジーニー <6562> 700円 +88 円 (+14.4%) 本日終値
13日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が赤字縮小で着地・10-12月期は黒字浮上」が好感された。
ジーニー <6562> [東証M] が2月13日大引け後(15:30)に決算を発表。20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常損益は1億8400万円の赤字(前年同期は2億2700万円の赤字)に赤字幅が縮小した。
■クロスマーケ <3675> 413円 +50 円 (+13.8%) 本日終値 東証1部 上昇率6位
13日に決算を発表。「今期経常は16%増で4期ぶり最高益、0.2円増配へ」が好感された。
クロス・マーケティンググループ <3675> が2月13日大引け後(16:30)に決算を発表。19年12月期の連結経常利益は前の期比36.9%増の11.5億円に拡大し、20年12月期も前期比15.7%増の13.3億円に伸びを見込み、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。17期連続増収、3期連続増益になる。
同時に発表した「1.5%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。
■サニックス <4651> 362円 +43 円 (+13.5%) 本日終値 東証1部 上昇率7位
サニックス <4651> が急騰。13日大引け後に発表した20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比2.2倍の20.8億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。廃プラスチックや有機廃液処理の受入物件を精査したことに加え、前期に地震災害で停止していた苫小牧発電所が稼働し、環境資源開発事業の収益が大きく伸びた。太陽光発電システム部門で経費削減や原価低減が進んだことも大幅増益につながった。併せて、通期の同利益を従来予想の20.7億円→23.3億円に12.1%上方修正。増益率が75.9%増→97.1%増に拡大する見通しとなった。
■昭和化学工業 <4990> 895円 +150 円 (+20.1%) ストップ高 本日終値
川本産業<3604>、中京医薬品<4558>、マナック<4364>、ニイタカ<4465>、大幸薬品<4574>、アゼアス<3161>、重松製作所<7980>、昭和化学工業<4990>など新型肺炎の対策関連株が一斉にカイ気配で始まるなど人気化した。中国の湖北省が行った新型肺炎の感染認定基準変更に伴い、感染者数が新たに1万5000人程度増加、中国全体では6万人程度に膨らんだことが嫌気され、前日の米株安につながった。日本国内でも感染拡大に対する警戒感が高まっており、マスクや防護服、除菌剤を手掛ける企業群にマネーゲーム的な買いが再流入した。
●ストップ高銘柄
コーア商HD <9273> 1,307円 +300 円 (+29.8%) ストップ高 本日終値
YMRH <6274> 719円 +100 円 (+16.2%) ストップ高 本日終値
中京医薬品 <4558> 786円 +100 円 (+14.6%) ストップ高 本日終値
など、7銘柄
●ストップ安銘柄
ファインデックス <3649> 953円 -300 円 (-23.9%) ストップ安 本日終値
gbHD <6557> 2,550円 -700 円 (-21.5%) ストップ安 本日終値
アイビーシー <3920> 1,138円 -300 円 (-20.9%) ストップ安 本日終値
リネットJ <3556> 592円 -100 円 (-14.5%) ストップ安 本日終値
など、4銘柄
株探ニュース