今週のマーケット展望「上値の重い展開ながら下値も堅い」~マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(高井ひろえ)
皆さま、こんにちは、フィスコマーケットレポーター高井ひろえの「マネックス証券の気になるレポート」です。新型肺炎の国内感染が広がってきましたね。中国との接点が見えない感染も相次いで確認されているようです。今週の相場はどうなるのでしょうか?さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、2月17日に配信されました。そのなかから今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。
まず広木さんは、今週の日本株相場について、『引き続きCOVID-19(新型コロナウイルス肺炎)への警戒から上値の重い展開となりそうだ』としながらも、『ただし、下値も堅いだろう』と考察しています。
先週のマーケット展望で、『「一目均衡表の雲の上限に沿った動きであれば、今後の上昇の足場固めとなるだろう」と述べた』ことに言及し、日経平均は『まさにそのような推移となった』と伝えています。これを受け、今週も『一目均衡表の雲の上限である2万3500円どころを意識した展開か』とみています。
続けて、先週末の米国市場について『ダウ平均こそ小幅安だが、ナスダック総合指数は最高値更新。決算が市場予想を上回る増収増益となり上場来高値を更新したエヌビディアなどが牽引した』と述べています。今週は『月曜日はプレジデンツ・デーで米国が休場のため動意薄だろうが、半導体関連を中心にハイテク株は賑わいそうだ』とのことです。
今週の指標については、米国では、『ニューヨーク連銀製造業景況指数、住宅着工件数、生産者物価指数、フィラデルフィア連銀景況指数、中古住宅販売件数などが発表される。また、1月開催分のFOMC議事要旨も公表になる』と伝えています。また、日本では『機械受注が注目』としつつも、最も注目されるのは『20日に利下げ決定と見られている中国の動向』であると指摘しています。
感染が拡大している新型肺炎については、日本経済新聞が『「新型肺炎で打撃を受けた企業を支援するため、中国の銀行が14日までに計5370億元(8兆4千億円)の融資を実行した」と報じている』ことに言及し、『危機に際して定石通りの流動性供給を迅速かつ大規模におこなっており、新型肺炎の経済への影響は免れようがないが、極端な悪化は避けられるだろう』と分析しています。『中国政府の対策で、肺炎の感染が下火になったあとの回復もV字になるだろう』との見解です。
最後に、今週の動向について『新型肺炎のニュースで売られ、NY株の堅調さで戻すといったような一進一退の値動きを予想する』と示唆しています。予想レンジは『2万3300~2万4000円』としています。
参考にしてみてくださいね。
高井ひろえの「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを高井ひろえの見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。
フィスコマーケットレポーター 高井ひろえ
《HH》
提供:フィスコ