18日の米国市場ダイジェスト:NYダウ165ドル安、新型肺炎でアップル売上見通し未達へ

市況
2020年2月19日 7時43分

■NY株式:NYダウ165ドル安、新型肺炎でアップル売上見通し未達へ

米国株式相場はまちまち。ダウ平均は165.89ドル安の29232.19、ナスダックは1.57ポイント高の9732.74で取引を終了した。アップル(AAPL)が新型コロナウイルスの影響で1-3月期の売上見通し未達を示唆し、売りが先行。長期金利の低下も嫌気されたものの、引けにかけて下げ幅を縮小し小動きとなった。セクター別では、食品・生活必需品小売や公益事業が上昇する一方で銀行やテクノロジー・ハード・機器が下落した。

電気自動車のテスラ(TSLA)は、一部アナリストが目標株価を大きく引き上げ上昇。自動車部品小売のアドバンス・オート・パーツ(AAP)は、決算内容が好感され堅調推移。食品スーパーのクローガー(KR)は、バフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイ(BRKB)が新規取得したことが明らかとなり上昇。一方で、アップルが売上見通しの未達を示唆したことで、マイクロンテクノロジー(MU)、スカイワークス・ソリューションズ(SWKS)、コルボ(QRVO)などの部品サプライヤーが軒並み下落。百貨店のメーシーズ(M)は、格付会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が同社格付を投資不適格級に引き下げ軟調推移となった。

半導体のクアルコム(QCOM)は、第5世代移動通信規格(5G)対応のスマートフォン向けとなる新たな半導体を発表した。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:新型肺炎の感染拡大を警戒して円買い優勢

18日のニューヨーク外為市場でドル・円は109円74銭から一時109円95銭まで買われたが、109円88銭で取引終了。米国の2月NY連銀製造業景気指数が予想を大幅に上回り5月来で最高となったため、一時ドル買いが強まった。その後、新型肺炎の感染拡大が深刻化・長期化し、世界経済や企業の収益を圧迫するとの懸念で株式相場の下げ幅が拡大するに連れ、ドル買いは後退。リスク回避の円買いがやや強まった。

ユーロ・ドルは、1.0786ドルまで下落後、1.0826ドルまで反発したが、引けにかけて上げ渋利、1.0792ドルで引けた。ドイツの2月ZEW景気期待指数の悪化を嫌気したユーロ売りが観測されており、上値は重いままだった。ユーロ・円は118円47銭まで下落後、一時118円88銭まで反発した。ポンド・ドルは1.3042ドルから1.2995ドルまで下落した。ドル・スイスは0.9839フランまで上昇後、0.9808フランまで反落した。

■NY原油:横ばいで52.05ドル、押し目買いなどで下げ渋る

NY原油先物3月限は横ばい(NYMEX原油3月限終値:52.05 0.00)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は、前営業日比0.00ドルの1バレル=52.05ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは、50.88ドル-52.41ドル。株安を警戒して50.88ドルまで下げたが、通常取引開始後は押し目買いも入っており、52ドル台を回復した。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 34.27ドル -0.58ドル(-1.66%)

モルガン・スタンレー(MS) 55.52ドル -0.32ドル(-0.57%)

ゴールドマン・サックス(GS)233.21ドル -3.87ドル(-1.63%)

インテル(INTC) 66.14ドル -1.13ドル(-1.68%)

アップル(AAPL) 319.00ドル -5.95ドル(-1.83%)

アルファベット(GOOG) 1519.67ドル -1.07ドル(-0.07%)

フェイスブック(FB) 217.80ドル +3.62ドル(+1.69%)

キャタピラー(CAT) 136.58ドル -1.41ドル(-1.02%)

アルコア(AA) 15.98ドル +0.31ドル(+1.98%)

ウォルマート(WMT) 119.63ドル +1.74ドル(+1.48%)

スプリント(S) 9.17ドル +0.48ドル(+5.52%)

《SF》

提供:フィスコ

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