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2020年2月17日 19時30分
特集

株主優待シーズン突入、3月権利取り「高利回り先高期待」の厳選7銘柄 <株探トップ特集>

―3月の優待権利取り銘柄に照準、配当との合計利回り3%超の好業績株リストアップ―

2月相場も折り返し地点を通過し、いよいよ個人投資家が楽しみに待つ“株主優待シーズン”が間近に迫ってきた。3月は株主優待を実施する企業が1年で最も多く、これから株主優待が盛り上がりをみせる時期に入る。優待人気銘柄は権利確定日に向けて株価が上昇する傾向があるため、早めにチェックしておきたいところだ。今回は3月に権利取りを迎える優待銘柄の中から、株主優待と配当の合計利回りが3%を超える好業績銘柄にスポットライトを当てた。

●4-12月期も減益トレンド続く

3月を株主優待の権利確定月とするのは、優待実施企業の半数を超える837銘柄(2月17日現在)。この大半を占める3月決算企業の4-12月期(第3四半期)決算が先週までにほぼ出そろった。14日までに発表された企業業績を集計したところ、最終利益段階で前年同期比11.8%減と減益基調が続く厳しい結果となった。システム開発を中心とするIT関連は旺盛な需要を追い風に好決算を打ち出す企業が多かったものの、中国景気減速の影響が長引く製造業や消費税増税が逆風となった内需関連などでは業績悪化が目立ち、通期見通しを下方修正する企業が相次いだ。

●好決算で減額リスク少ない銘柄に注目

業績不振が続く企業は株主優待や配当を見直す可能性が高まるため、インカムゲインを狙う際は注意が必要だ。今回は業績に安心感がある企業に注目し、4-12月期の最終利益が2ケタ増益を達成した3月優待銘柄にターゲットを絞った。以下では、株主優待と配当を合算した利回り(トータル利回り)が3%を超え、かつ業績が好調で株主優待と配当の減額リスクが少ないとみられる7銘柄を紹介していく。なお、株主優待や配当を手に入れる条件となる“権利付き最終日”は権利確定日の「2営業日前」となる。権利確定日が3月末の場合、27日に株式を保有している必要がある。

※併記した「トータル利回り」「最低投資金額」は2月17日現在の優待品、配当、株価から算出。トータル利回りは今期予想ベース。

【ヤマダ電機】 トータル利回り:5.15% 最低投資金額:5万8300円

最初に紹介するのは、3月優待実施企業の中でも高い人気を誇るヤマダ電機 <9831> 。優待利回りが5%を超えるうえ、最低投資資金5万円台と手軽に購入できるのが人気の背景だ。株主優待品は1000円ごとに1枚利用できる500円相当の買い物券で、3月末と9月末に100株以上を保有する株主を対象に、保有株数と保有期間に応じて、年間3000円から最大5万2500円相当を配布する。長期保有者に手厚く、100株保有のケースでは、2年以上継続保有すると5500円(1年未満は3000円)に大幅アップする。20年3月期の配当は未定としているが、4-12月期の最終利益は前年同期比9割超の大幅増益を遂げており、前期(13円)と同程度の配当金が期待できそうだ。

【ショーエイ】 トータル利回り:4.78% 最低投資金額:8万3600円

プラスチックフィルム包装資材メーカーのショーエイコーポレーション <9385> は、毎年3月末と9月末時点で100株以上を保有する株主に対し、株主優待として一律1000円分のクオカードをそれぞれ贈呈する。昨年から9月末の基準日を追加しており、もらえるクオカードの金額が倍増した。一方、配当の実施は3月の年1回のみで、20年3月期は前期と同額の20円を計画する。直近の業績に目を向けると、4-12月期は100円ショップ向け日用雑貨品が好調だったうえ、原料価格の下落で採算も改善し、最終利益は前年同期比28.3%の2億8100万円に伸びて着地。今期は12年ぶりに最終利益の最高益を更新する見通しだ。

【テンポイノベ】 トータル利回り:4.11% 最低投資金額:9万5000円

東京周辺の飲食店に特化した店舗賃貸事業を展開するテンポイノベーション <3484> は今期から株主優待制度を開始する。優待品は「全国共通お食事券ジェフグルメカード」で、毎年3月末に100株以上を保有する株主に対して一律3000円分を贈呈する。ジェフグルメカードはファミリーレストラン、ファストフード、居酒屋などの外食チェーンを中心に全国3万5000店舗で利用でき、お釣りも出る利便性の高い金券だ。株主還元に積極的で、4-12月期決算発表時に、足もとの好調な業績を踏まえ、20年3月期の期末一括配当を従来予想の7円から9円に増額修正している。

【TOKAI】 トータル利回り:3.82% 最低投資金額:9万9500円

TOKAIホールディングス <3167> の株主優待は選択制を採用している。毎年3月末と9月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、飲料水宅配サービス関連商品、クオカード、自社運営レストラン「ヴォーシエル」の食事券、自社グループ会員サービスのポイント、格安SIM「LIBMO」利用料割引の中から一つを贈呈する。クオカードを選択した場合の金額は、保有株数によって年間1000円から5000円分となる。上記5種類の選択制優待に加え、自社結婚式場と「ヴォーシエル」の割引券も配布される。20年3月期の年間配当は28円とし、期末にあたる3月末は14円を実施する予定だ。

【ランドコンピ】 トータル利回り:4.19% 最低投資金額:11万9400円

ランドコンピュータ <3924> は富士通 <6702> を主要顧客とする独立系システムインテグレーター。株主優待制度では、100株以上を保有する株主に対し、保有株数と保有期間に応じて、2500ポイントから1万6500ポイントの株主優待ポイントを付与する。ポイントは専用サイトで食品、電化製品、ギフト、旅行・体験などと交換できる。4-12月期業績はネットバンクを中心とする金融向けシステム開発などの受注が好調だったうえ、前期に発生した不採算案件も収束し、2ケタ増収増益を達成した。決算発表と併せて、通期業績予想を増額修正するとともに、期末配当を従来計画から5円積み増し15円としている。

【カッパクリエ】 トータル利回り:4.11% 最低投資金額:14万6000円

カッパ・クリエイト <7421> の株主優待は、毎年3月末と9月末に100株以上を保有する株主を対象に、親会社コロワイド <7616> のグループ店舗(一部を除く)で利用できる優待ポイントを贈呈するというもの。保有株数に応じて3000ポイントから1万2000ポイントが年2回付与される。ポイントは株主専用サイトで各地特産品と交換することも可能だ。業績面では、生産性の向上や廃棄ロスの削減を背景に、昨年10月末に20年3月期予想を上方修正するなど、利益回復が進んでいる。

【エスリード】 トータル利回り:3.74% 最低投資金額:18万7100円

最後に紹介するのは大阪地盤のマンションディベロッパーであるエスリード <8877> 。株主優待品は季節の旬な食品や特産品などが掲載されたグルメカタログギフトで、毎年3月末時点で100株以上を保有する株主を対し、一律3000円相当を贈呈する。20年3月期の年間配当は前期比5円増の40円とし、3月期末は20円を予定する。1月31日に発表した4-12月期業績は最終利益段階で前年同期比26.4%増の32億9600万円と大幅増益を確保した。最繁忙期の第4四半期を前に対通期計画進捗率は65%と好調で、3期連続の最高益更新を射程圏内に捉えている。

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