<動意株・19日>(前引け)=多摩川HD、マーケットE、アクリート
多摩川ホールディングス<6838>=急騰。一時19%高と値を飛ばし2800円台を回復した。前週末14日に発表された19年4~12月期決算を境に利益確定売りを急ぐ動きが出て株価を急落させたが、前日後場から売られ過ぎとみた押し目買いの動きが顕在化した。きょうは、全体相場が落ち着きを取り戻しており、これまで売り込まれた中小型株のリバウンドを狙う動きが活発、同社株もその一角に入っている。回路素子や計測器の開発販売を行うが、次世代通信規格「5G」関連機器の受託開発も手掛け、受注高の拡大に反映されている。5Gの国内商用化を目前に関連有力株として注目度が高まっている。
マーケットエンタープライズ<3135>=切り返し急。一時ストップ高は2263円に買われている。同社はネットでリユース品を取り扱っており、国内でも新型肺炎の感染拡大で外出せずに在宅の割合が増えるなか、巣ごもり消費の一角を担う銘柄として見直し買いの動きが出ている。株価は20年6月期第2四半期(19年7~12月)営業利益が前年同期比倍増となる3億900万円と好調だったが、株価は全体地合い悪のなか利益確定売りにマドを開けて水準を切り下げていた。実態面は良好で目先リバウンドを見込んだ買いが集中している。
アクリート<4395>=一時ストップ高。18日の取引終了後、NTTドコモ<9437>、KDDI<9433>、ソフトバンク<9434>の「+メッセージ」公式アカウントサービスを一元的に企業や自治体などに提供するサービスを開始すると発表しており、これが好感されている。同サービスは、携帯電話番号を用いて企業や自治体などが個人に対してメッセージを送信する際に、「+メッセージ」利用者にはリッチコンテンツなどを含むメッセージを、「+メッセージ」非利用者にはSMSによるテキストメッセージを送るというサービス。アクリートが保有特許を活用して行い、配信プラットフォームがメッセージ送信手段、コンテンツを適切に選択することで、利用企業は送信先ユーザがどちらを利用できるのかを意識することなく送信することが可能となるのが特徴という。20年3月以降、パートナー企業によるトライアルの受付を開始する予定。
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