東京株式(前引け)=反発、前日までの下げの反動で買い優勢に
19日前引けの日経平均株価は前営業日比165円80銭高の2万3359円60銭と反発。前場の東証1部の売買高概算は5億5540万株、売買代金概算は9647億1000万円。値上がり銘柄数は1507、対して値下がり銘柄数は537、変わらずは116銘柄だった。
きょう前場の東京市場は買い戻し優勢の流れとなり、前日までの下げの反動で広範囲に上昇する銘柄が目立つ展開となった。前日の米国株市場でNYダウは下げたものの、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数が小幅ながらプラス圏を維持したことや、外国為替市場で1ドル=110円台まで円安方向に振れたことなどを背景に、電機・精密セクターが買いを集め全体相場を押し上げた。ただ、企業業績全般に対する警戒感はくすぶり、買い一巡後は伸び悩み、上値も重い状況にある。全体の7割の銘柄が上昇したが、売買代金は1兆円に届かなかった。
個別ではソフトバンクグループ<9984>が断トツの売買代金をこなし堅調、東京エレクトロン<8035>も買い戻された。SUMCO<3436>も高い。ファーストリテイリング<9983>が上昇、リクルートホールディングス<6098>も値を上げた。有機合成薬品工業<4531>がストップ高カイ気配となる人気。テモナ<3985>も値幅制限いっぱいに買われた。半面、トヨタ自動車<7203>、ファナック<6954>が冴えず、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクの上値も重い。ダイトウボウ<3202>、大幸薬品<4574>、アキレス<5142>などが大幅安。