19日の米国市場ダイジェスト:NYダウ115ドル高、ハイテク株に買い戻し

市況
2020年2月20日 8時12分

■NY株式:NYダウ115ドル高、ハイテク株に買い戻し

米国株式相場は上昇。ダウ平均は115.84ドル高の29348.03、ナスダックは84.44ポイント高の9817.18で取引を終了した。中国政府による景気支援策が好感され、買いが先行。昨日に下落が目立ったハイテク株を中心に買い戻しが広がり、終日堅調推移となった。FOMC議事録では、多くの連銀高官が現行の金融政策が適切と考えており、金利を維持する方針で一致したことが示された。S&P500とナスダックは過去最高値を更新。セクター別では、半導体・半導体製造装置やエネルギーが上昇する一方、不動産や公益事業が下落した。

電気自動車のテスラ(TSLA)は、一部アナリストが差し迫った株価下落のきっかけ(カタリスト)は見られないとの見解を示し上昇。GPS電子機器のガーミン(GRMN)は、決算内容が予想を上振れ堅調推移。米長期金利の上昇で、シティ・グループ(C)、バンクオブアメリカ(BAC)、JPモルガン(JPM)など金融各社が軒並み買われた。一方で、クーポン共同購入サイトのグルーポン(GRPN)は、決算内容が嫌気され40%超の急落となった。

ミネアポリス連銀総裁は、米国がアジア景気減速の影響を免れる可能性は低く、次回の金利決定では利下げが有力になるとの見解を示した。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:予想を上回る米経済指標や中国金融緩和への思惑で円売り強まる

19日のニューヨーク外為市場でドル・円は110円47銭から111円59銭まで上昇して111円36銭で引けた。米国の1月生産者物価指数や1月住宅着工件数が予想を上回ったため米債利回り上昇に伴うドル買いが加速。また、中国での新型肺炎の感染拡大ペースが若干鈍化、景気支援するための中国中銀の利下げ期待にリスク選好の円売り、日本の景気後退入りを織り込む円売りなどが優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.0782ドルまで下落後、1.0809ドルまで反発して1.0808ドルで引けた。ユーロ・円は119円28銭から120円50銭まで上昇。ポンド・ドルは1.2992ドルから1.2908ドルまで下落した。ドル・スイスは0.9829フランから0.9845フランまで上昇した。

■NY原油:大幅高で53.29ドル、欧米株高を意識した買いが入る

NY原油先物3月限は大幅高(NYMEX原油3月限終値:53.29 ↑1.24)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は、前営業日比+1.24ドルの1バレル=53.29ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは、51.93ドル-53.49ドル。通常取引開始前の時間外取引で51.93ドルまで下げたが、その後反転。通常取引終了後の時間外取引で53.49ドルまで一段高となった。欧米株高を意識した買いが入ったようだ。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 34.72ドル +0.45ドル(+1.31%)

モルガン・スタンレー(MS) 56.31ドル +0.79ドル(+1.42%)

ゴールドマン・サックス(GS)237.33ドル +4.12ドル(+1.77%)

インテル(INTC) 67.11ドル +0.97ドル(+1.47%)

アップル(AAPL) 323.62ドル +4.62ドル(+1.45%)

アルファベット(GOOG) 1526.69ドル +7.02ドル(+0.46%)

フェイスブック(FB) 217.49ドル -0.31ドル(-0.14%)

キャタピラー(CAT) 136.86ドル +0.28ドル(+0.21%)

アルコア(AA) 16.70ドル +0.72ドル(+4.51%)

ウォルマート(WMT) 117.68ドル -1.95ドル(-1.63%)

スプリント(S) 9.49ドル +0.32ドル(+3.49%)

《SF》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.