注目銘柄ダイジェスト(前場):ブイキューブ、シンクレイヤ、アウトソシングなど

市況
2020年2月21日 12時01分

アウトソシング<2427>:990円(+39円)

大幅反発。前日に5カ年の中期経営計画を発表している。最終年度である24年12月期の売上収益は8200億円(19年12月期実績3612億円)、営業利益は650億円(同155億円)を数値目標としている。高い成長目標を好感する動きが優勢になっている。また、連結子会社であるアウトソーシングテクノロジーが株式上場に向けた準備を開始するとも発表、含み益の拡大なども期待される状況とみられる。

ブイキューブ<3681>:766円(+100円)

連日の急伸。昨年来高値を一気に更新している。新型ウイルスの感染拡大が広がる中、株主総会を支援する特別配信サービス、オンライン開催・完結が可能なライブ配信サービスなど、新たな取り組みを相次ぎ発表し、テレワーク関連として関心が高まる展開になっている。NTTグループに続いて、NECでも国内社員6万人が一斉にテレワーク実施などとも伝わっており、支援材料につながる形へ。

ビジョン<9416>:1135円(+20円)

大幅反発。本日、自己株式の取得実施を発表している。発行済み株式数の1.89%に当たる90.9万株、10億円を上限としており、取得期間は2月25日から4月30日まで。新型コロナウイルス感染の広がりによるインバウンド需要の先行き懸念が強まる中、決算発表後は下げ幅を広げる展開になっていたが、安値圏では積極的な取得実施も期待されることで、当面の需給の下支え要因として注目される展開になっている。

中村超硬<6166>:876円(+4円)

3日続伸。保有するペプチスター(大阪府摂津市)の株式全てを譲渡すると発表している。受託合成事業から撤退するため、ペプチスターで中村超硬のマイクロリアクター技術を活かした特殊ペプチド原薬の製造装置の開発が困難になったため。譲渡先は非開示。ペプチスターは特殊ペプチド医薬品の技術を持つ。また、18年2月2日付で締結したシンジケート方式によるコミットメントライン契約を解除する。実行残高は15.00億円。

トヨタ自<7203>:7823円(+71円)

続伸。為替相場での円安基調が継続、ドル円相場は1ドル=112円台にまで上昇しており、2019年4月以来以来の円安水準となっている。新型ウイルスの感染拡大ペース鈍化によるリスクオンの流れが背景とみられるが、一部では日本経済への影響深刻化による日本売りの動きとの見方もあるようだ。いずれにせよ、輸出比率の高い自動車株は円安による収益改善効果を期待する動きが優勢に。なお、同社の想定為替レートは108円設定のもよう。

資生堂<4911>:6983円(-2円)

朝高後マイナス転換。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も7700円から8500円に引き上げ。中国の新型肺炎、香港のデモ、韓国の日本製品不買運動など、複数のマイナス要因から20年12月期業績予想は下方修正しているものの、いずれも一時的な落ち込みであるとして、中長期的な業績成長トレンドが続くとの見方に変更はないとの判断。短期業績への懸念で株価が下落しているなか、投資魅力は高まったと捉えている。

一家ダイニング<9266>:907円(-5円)

朝高後マイナス転換。東証の承認を受け、3月11日から本則市場に上場先を変更すると発表している。1部か2部かは決まり次第、知らせる予定。一家ダイニングプロジェクトは「今後も事業の拡大と企業価値の向上に努める」とコメントしている。また、株式売出72万株、オーバーアロットメントによる売出10万8000万株を実施する。売出価格は3月2-4日のいずれかの日に決定する。

シンクレイヤ<1724>:1172円(+72円)

大幅に反発。中国広東省中山市の工場について、市行政府から方針転換の通達があり、操業が認められたと発表している。20日から生産ラインの一部を稼働させている。今後は感染予防管理体制の下、早期の完全稼働に向け取り組む。また、部材・部品の在庫が一定量確保されていることから、製品生産と出荷への影響はないとしている。新型肺炎の感染拡大が業績に与える影響が警戒されていただけに、操業再開が好感されているようだ。

《ST》

提供:フィスコ

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