イレギュラー的な価格形成の銘柄については、押し目拾いのタイミングを見極める/オープニングコメント

市況
2020年2月25日 8時30分

25日の日本株市場は、世界株安の流れの中、波乱含みの相場展開を余儀なくされそうだ。24日の米国市場では、新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済の成長を下押しするとの懸念が強まり、NYダウが1000ドルを超す下落となった。

イタリア、イラン、韓国など中国以外でもウイルス感染が拡大し、投資家の間で懸念が強まっており、アジア・欧州市場も軒並み大幅な下落となっている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比1125円安の22165円。円相場は1ドル110円70銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップスタートとなるが、足元で出来高が膨れていない需給状況からは、先物主導によるインデックス売買によって想定以上の下落が警戒されやすいところでもある。一方で先週はJPモルガン経由でTOPIX先物売りが断続的に出ていたほか、ETF経由による資金流出も話題となっていた。日本は感染拡大から既に資金流出の動きが先行していたとも考えられ、売り一巡後の底堅さを見極めるところでもある。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、日経平均は一気に昨年10月辺りの水準まで急落することで、一気に需給状況は悪化する。一方で、新型肺炎の感染拡大による影響が軽微と考えられる企業へも売りが波及する展開が想定されるため、イレギュラー的な価格形成の銘柄も相当多く出てくることになろう。そのため、パニック的な中で、イレギュラー的な価格形成の銘柄については、押し目拾いのタイミングを見極めるところになりそうだ。

その他、個人主体の短期資金などは、改めてマスク、試薬、テレワークなど、新型肺炎に関連するであろう、材料株に値幅取り狙いの資金が集中しやすいところでもある。また、急落によって結果的には配当利回りが上昇することになる。新型肺炎の業績への影響が軽微とみられる高配当銘柄などについても、押し目拾いのタイミングを見極めるところに来ているだろう。

《AK》

提供:フィスコ

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