話題株ピックアップ【夕刊】(1):キョーリン、SUMCO、日経Dインバ

注目
2020年2月27日 15時13分

■キョーリン <4569>  2,517円  +243 円 (+10.7%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ

キョーリン製薬ホールディングス<4569>が大幅続伸。一時12%超の上昇で2550円まで上値を伸ばし、今月14日につけた2600円を視界に捉える場面があった。政府がわずか15分程度で新型コロナウイルスに感染しているかが分かる装置の医療現場への導入を来月にも目指していることが判明したと一部で報じられ、これが同社の手掛ける検査機器であることから投資資金の流入が加速している。「ジーンソック」と呼ばれる検査機器でこれまで数時間を要した新型コロナの検査が、わずか15分に短縮できることから、多方面で需要が高まることが予想される。

■月島機械 <6332>  1,326円  +57 円 (+4.5%)  本日終値  東証1部 上昇率6位

月島機械 <6332> が急反発。26日大引け後、20年3月期の連結経常利益を従来予想の63億円→74億円に17.5%上方修正。減益率が22.6%減→9.0%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。豊富な受注残が順調に進捗し、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の22円→24円(前期は22円)に増額修正したことも評価材料となった。

■日経Dインバ <1357>  1,001円  +40 円 (+4.2%)  本日終値

NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>が4連騰と戻り足を強めてきた。同銘柄は日経平均株価に逆連動するETFで変動率は日経平均のマイナス2倍に基本設定されている。全体相場が下値を模索する場面では上値指向を強めるが、ここリスクオフの相場環境で個人投資家を中心に買いを引き寄せている。テクニカル的にも26週移動平均線を上回ってきている。

■SUMCO <3436>  1,698円  -128 円 (-7.0%)  本日終値

半導体ウエハー大手のSUMCO<3436>が大幅安で3日続落、車載マイコンを手掛けるルネサスエレクトロニクス<6723>が4日続落となるなど半導体関連株の下げが続いている。新型肺炎の感染拡大によりメモリーなどの半導体市況の回復も遅れるとの見方が強まり、ここにきてフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が高値から約10%下落するなど崩れ足となっている。前日の米国株市場でSOX指数は5日ぶりに切り返したが、わずかに0.2%の上昇にとどまっており、依然として上値に懐疑的な見方が強い。東京市場でも半導体関連株は押し目買いが入りにくい状況が続いている。

■大和証券グループ本社 <8601>  477.3円  -24.6 円 (-4.9%)  本日終値

大和証券グループ本社<8601>、野村ホールディングス<8604>など大手をはじめ証券株が総じて軟調。きょうは日経平均が2万2000円大台を割り込むなどリスク回避ムード一色となっている。新型肺炎の感染拡大に対する懸念で投資家マインドが冷え切った状態にあり、追い証の発生も警戒される局面にある。足もとの売買代金は膨らんでいるものの中期的に投資マネーの離散による影響を受けるとの思惑から売りの対象となっている。

■日経レバ <1570>  19,170円  -850 円 (-4.3%)  本日終値

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が大幅安。日経平均にリンクしたETFで価格変動率が2倍の値動きに基本設定されていることで、全体相場のボラティリティが高まる場面では個人投資家を中心とした短期資金の売り買いが活発化する。全体相場は新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を嫌気してリスク回避ムード一色となっており、一時日経平均はフシ目として強く意識されていた2万2000円大台を遂に割り込んだ。日経レバはこれに追随する動きとなったが、売買代金は前引け前の11時20分現在で既に1700億円を超える高水準。2位以下を文字通りケタ違いで引き離しており、マーケットの注目度の高さを映し出している。

■国際石油開発帝石 <1605>  958.5円  -31.8 円 (-3.2%)  本日終値

国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>など資源開発関連株が売られている。ここ新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大に伴い世界景気減速に対する警戒感が強く、原油価格も需要減退の思惑から軟化傾向を強めている。前々日に9営業日ぶりに1バレル=50ドル台を下回ったWTI原油先物価格だが、前日も下げ止まらず1ドル17セントの大幅安で48ドル73セントまで水準を切り下げており、これを背景に米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が下落した。東京市場でも原油価格と株価連動性の高い資源開発関連株は下値模索が続いている。

■立花エレテック <8159>  1,615円  -51 円 (-3.1%)  本日終値

立花エレテック<8159>が3日続落。26日の取引終了後、20年3月期連結業績予想の下方修正を発表したことが嫌気された。売上高は1830億円から1700億円(前期比7.0%減)に修正されたほか、営業利益は67億2000万円から58億円(同12.1%減)、純利益は48億6000万円から42億円(同14.4%減)に見直された。中国市場が減速し、国内では企業の設備投資が停滞していることに加え、新型コロナウイルスの感染拡大の影響も懸念されるなか、同社のFAシステムや半導体デバイス事業はさえず、業績は当初見通しを下回って推移している。

■ガンホー <3765>  1,780円  -24 円 (-1.3%)  本日終値

ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が小動き。同社は26日取引終了後、パズルRPG「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」の韓国語版ダウンロード(DL)数が、22日付で累計300万を突破したと発表したが、市場の反応が限定的のようだ。パズドラは同社の収益の柱を担っており、これまで国内で5300万DLを突破しているが、北米で1300万DL、香港・台湾でも300万DLを達成しているという。

■名古屋銀行 <8522>  3,250円  -35 円 (-1.1%)  本日終値

名古屋銀行<8522>は反落。26日取引終了後、自社株買いと自己株消却を発表したが、全体相場が下落するなか、同社株も売りに押される展開となっている。特に、足もとでの金利低下は銀行にとっては利ザヤ縮小につながることが警戒されている。自社株買いでは、自己株式を除く発行済み株式総数の3.72%に相当する70万株、25億円を上限とする自社株取得枠を設定。この日の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)において、70万株を約23億円の取得金額で買付けている。また、150万株(発行済み株式数の7.59%)を3月25日付で消却する予定だ。

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