【↓】日経平均 大引け| 4日続落、新型肺炎への警戒で2万2000円割れ (2月27日)

市況
2020年2月27日 16時05分

日経平均株価

始値  22255.83

高値  22272.26(09:00)

安値  21844.29(13:57)

大引け 21948.23(前日比 -477.96 、 -2.13% )

売買高  18億1141万株 (東証1部概算)

売買代金  3兆1651億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

1.日経平均は500円近い下げで2万2000円大台を割り込む

2.新型肺炎の感染拡大に対する警戒感拭えず、リスクオフムード強い

3.米株市場ではNYダウが大幅高後マイナス圏に沈み投資家心理悪化

4.外国人売りが高水準、一部個人投資家の追い証発生で下げ圧力増幅

5.大引けにかけ買い戻されやや下げ渋るも全体の95%の銘柄が下落

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは123ドル安と5日続落した。午前中は一時400ドルを超える上昇となった。ただ、ブラジルで初めて新型コロナウイルスの感染者が確認されたほか、世界的な感染拡大への懸念が膨らみ売りが優勢となった。

東京市場では、日経平均株価が続急落、終値で2万2000円台を割り込んだ。リスク回避ムードが強く、値ごろ感からの押し目買いも機能しなかった。

27日の東京市場は、新型肺炎の感染拡大に対する懸念からリスク回避ムードが一段と高まり、日経平均は続急落となりフシ目として意識されていた2万2000円を約4ヵ月半ぶりに下回った。前日の米国株市場ではNYダウが一時460ドル強の上昇をみせたものの、その後は新型肺炎に対する警戒感から売り急ぎの展開となり、結局マイナス圏で引けた。この流れを受け、東京市場でも主力株をはじめ広範囲に外国人投資家とみられる買いポジション解消の売りが集中した。アルゴリズムによる先物への売りや、一部個人投資家の追い証が発生したこともあって、日経平均は一時600円近く下げる場面もあった。大引けにかけ買い戻しが入りやや下げ渋ったものの、文字通りの全面安商状で東証1部の値下がり数は2000を上回り全体の95%に達した。

個別では、ソフトバンクグループ<9984>、ソニー<6758>が売られ、トヨタ自動車<7203>も値を下げた。ファーストリテイリング<9983>は1300円超の下げ。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも下値を探った。東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>など半導体関連が下落、キーエンス<6861>も安い。ぴあ<4337>が急落、サニックス<4651>も大幅安。セグエグループ<3968>、モスフードサービス<8153>なども大きく下げた。

半面、キョーリン製薬ホールディングス<4569>が商いを伴い大幅高となり、キリンホールディングス<2503>もしっかり。低位では有機合成薬品工業<4531>が物色人気。SGホールディングス<9143>、テモナ<3985>が買われ、イオン北海道<7512>、東京都競馬<9672>なども上昇した。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファミマ <8028> 、オリンパス <7733> 、キリンHD <2503> 、日清粉G <2002> 、荏原 <6361> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約8円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、ファナック <6954> 、東エレク <8035> 、信越化 <4063> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約140円。

東証33業種のすべての業種が下落。下落率の小さかった上位5業種は(1)鉄鋼、(2)精密機器、(3)食料品、(4)その他製品、(5)銀行業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)空運業、(2)証券商品先物、(3)不動産業、(4)鉱業、(5)小売業。

■個別材料株

△アイスタディ <2345> [東証2]

IR動画分野でフィスコ <3807> [JQG]と業務提携へ。

△ハイパー <3054> [東証2]

テレワーク関連銘柄として物色の矛先向かう。

△医学生物 <4557> [JQ]

新型肺炎の検査試薬開発に着手。

△キョーリン <4569>

新型コロナ検査機器への思惑で人気加速。

△月島機 <6332>

今期経常を17%上方修正、配当も2円増額。

△アルー <7043> [東証M]

マーサーの日本法人とグローバル人材育成で業務提携。

△NEWART <7638> [JQ]

21年3月期配当を50円にすると発表。

△ピープル <7865> [JQ]

前期経常を36%上方修正。

▼大末建 <1814>

20年3月期業績予想の減額修正を警戒。

▼ペッパー <3053>

「いきなり!ステーキ」74店舗を年内に閉店へ。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)キョーリン <4569> 、(2)新日空調 <1952> 、(3)ファイズHD <9325> 、(4)有機薬 <4531> 、(5)ニイタカ <4465> 、(6)月島機 <6332> 、(7)SGHD <9143> 、(8)テモナ <3985> 、(9)イオン北海道 <7512> 、(10)上新電 <8173>

値下がり率上位10傑は(1)コシダカHD <2157> 、(2)ぴあ <4337> 、(3)サニックス <4651> 、(4)DLE <3686> 、(5)アレンザHD <3546> 、(6)システムサポ <4396> 、(7)サインポスト <3996> 、(8)タカキュー <8166> 、(9)ビーロット <3452> 、(10)タキヒヨー <9982>

【大引け】

日経平均は前日比477.96円(2.13%)安の2万1948.23円。TOPIXは前日比38.11(2.37%)安の1568.06。出来高は概算で18億1141万株。東証1部の値上がり銘柄数は77、値下がり銘柄数は2059となった。日経ジャスダック平均は3491.89円(102.59円安)。

[2020年2月27日]

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.