伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 3月1日版(1)
NYダウは2月28日安値が押し目になる公算
NYダウは、2月12日の高値2万9568ドルから28日安値2万4681ドルまで一気に4887ドル幅の下げ場面となりました。
今回は文字通り一気に下げる展開で、2月24日~28日まで5営業日で下げ幅の大部分を作り出し、1000ドル幅を超える下げ場面が何日も表れています。
リーマンショックと呼ばれる2008年の暴落場面でも、天井となる2007年10月の高値1万4198ドルから、底値となった2009年3月の安値6469ドルまで、7729ドル幅であることを考慮すれば、その半分以上の値幅をたった5営業日で下げたのですから、今回の暴落の凄まじさがわかります。
さて、このような下げ場面が表れると、通常と異なる展開を想定したくなりますが、値幅が大きくなったからといって動き方が変わるわけではありません。変動幅の大小は、よく見られる動きの中で、1営業日の値幅が変化したり、ジグザグの回数が多くなったりすることで表れているに過ぎません。
図1は、左側が一定の流れができているときの日柄、値幅の長さの違いです。右側は、一気に下げる場面での値幅の違いです。上昇(下降)の流れができているときは、ジグザグの回数が増えることで期間が長くなり、上昇(下降)時の振れ幅が大きくなることで、全体の変動幅が大きくなります。
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