話題株ピックアップ【夕刊】(2):トヨタ、霞ヶ関C、ブイキューブ

注目
2020年3月3日 15時18分

■トヨタ自動車 <7203>  7,044円  -110 円 (-1.5%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>、SUBARU<7270>、マツダ<7261>など自動車株が軟調。いずれの銘柄も朝方はプラスで始まったがその後売りに押され値を消す展開となっている。外国為替市場で再び円高が進んでおり、足もとは40銭程度のドル安・円高で1ドル=108円台を割り込んだ。円高で輸出採算悪化につながる自動車株には風向きがネガティブに変わっている。

■霞ヶ関キャピタル <3498>  4,400円  +700 円 (+18.9%) ストップ高   本日終値

霞ヶ関キャピタル<3498>がストップ高。2日の取引終了後、熊本市におけるアパートメントホテル開発プロジェクトに関して、地域創生ソリューション(東京都千代田区)を無限責任組合員とする「ALL-JAPAN観光立国ファンド」を出資者として招聘し協働の取り組みを開始したと発表しており、これが好材料視された。なお、同プロジェクトは、岐阜県高山市におけるアパートメントホテル開発事業に続き、ALL-JAPAN観光立国ファンドとの2件目の協業プロジェクトとなるという。

■ブイキューブ <3681>  790円  +100 円 (+14.5%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位

ブイキューブ<3681>がストップ高。同社はWeb会議など遠隔地にいる人同士を映像でつなげる配信ビジネスを展開しており、新型コロナウイルスの感染拡大が続くなかテレワーク関連の一角として注目されている。2日取引終了後、テレワークで環境音やノイズを軽減するアプリケーション「Krisp」の無償提供を開始。また、教育機関など非営利団体向けにWeb会議サービス「V-CUBE ミーティング」を無償提供することも発表。このほか、米リアルウェア社のスマートグラスと連携した遠隔作業支援ソリューションの提供開始も発表しており、これらが株価を強く刺激する格好となった。

■昴 <9778>  4,395円  +505 円 (+13.0%)  本日終値

2日に発表した「大学受験専門予備校運営会社を買収」が買い材料。

大学受験専門予備校を運営するタケジヒューマンマインドの全株式を取得し子会社化する。

■ビーロット <3452>  1,603円  +183 円 (+12.9%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

ビーロット<3452>が急騰。2日の取引終了後、2月21日に発表した140万株の公募による新株発行と20万株の売り出し、及び上限を24万株とするオーバーアロットメントによる売り出しを中止すると発表しており、一株利益の希薄化などへの懸念が後退したとの見方が買い安心感につながったようだ。新型コロナウイルス感染症の拡大で株式市場の不安定度が増しているとして、こうした状況下で新株の発行などを継続することはステークホルダーの利益最大化に至らないと判断したという。

■モブキャスト <3664>  293円  +27 円 (+10.2%)  本日終値

モブキャストホールディングス<3664>が急騰。子会社モブキャストゲームスが製作委員会に参画し開発中のスマートフォン向けゲームアプリ「エヴァンゲリオン バトルフィールズ」の公式ツイッターが2日、3日に重大発表を告知予定と発表したことが好材料視された。ツイッターでは「明日、ついに始動」とあることから、新たな情報への期待が高まっているようだ。

■アイスタディ <2345>  1,274円  +70 円 (+5.8%)  本日終値

アイスタディ<2345>が急反発。学習ソフトの製販を手掛け、システムエンジニア向けなど中心にオンライン学習システム「SLAP」を展開するが、新型コロナの影響で臨時休校を余儀なくされている学校教育機関向け教育支援ツールとしての提供も進めていることから、テーマ買い対象として急浮上している。前日取引終了後には、SLAPのオンプレミス対応版(Ver1.3.0)をリリースすることを発表、これを手掛かり材料とする買いを呼び込んだ。

■サムコ <6387>  1,750円  +91 円 (+5.5%)  本日終値

半導体製造装置のサムコ <6387> が急伸。2日大引け後、20年7月期上期(19年8月-20年1月)の経常利益(非連結)を従来予想の3.2億円→4.7億円に47.2%上方修正。増益率が22.1%増→79.8%増に拡大し、19期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。売上高は計画未達となったものの、海外で利益率の高い製品の販売が伸びたことが利益を押し上げた。工場の安定稼働による生産性向上や経費抑制の推進も上振れの要因となった。なお、通期の経常利益は従来予想の7.2億円(前期は3億円)を据え置いた。

■ヨンキュウ <9955>  1,794円  +76 円 (+4.4%)  本日終値

ヨンキュウ<9955>が大幅高。同社は鮮魚流通を手掛けるほかマグロの養殖にも展開している。2日取引終了後、マルハニチロ<1333>と資本・業務提携の締結を発表、養殖事業分野での展開力強化を目的に連携する。また、同日にフィード・ワン<2060>、坂本飼料(千葉県銚子市)の飼料2社とも資本・業務提携することを発表しており、これを手掛かり材料に投資資金の流入を誘った。

■廣済堂 <7868>  814円  +20 円 (+2.5%)  本日終値

廣済堂<7868>が続伸。麻生(福岡県飯塚市)が2日の取引終了後、財務省に変更報告書を提出したことで、麻生の広済堂株式保有割合が17.85%から18.99%に上昇したことが判明しており、需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は長期保有で、報告義務発生日は2月21日となっている。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.