<動意株・4日>(大引け)=通信キャリア、ゲーム関連、レーザーテクなど

材料
2020年3月4日 15時06分

通信キャリアが揃って上昇=NTTドコモ<9437>が反発、KDDI<9433>も7日ぶりに大きく切り返した。また、ソフトバンク<9434>も買い優勢の展開となるなど、通信メガキャリアが総じて高い。今月末から、国内でも次世代通信規格「5G」の商用化がスタートすることで、大手通信会社の安値を拾う動きがみられる。新型肺炎による収益デメリットの小さい内需株としても注目度が高い。4月に本格参入を予定している楽天<4755>は料金プランの半額設定などで需要を開拓するが、足もとは前日比小幅高の水準でもみ合っており、強弱観が対立している。

ゲーム関連株が高い=バンダイナムコホールディングス<7832>、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>、カプコン<9697>などゲーム関連株に高いものが目立つ。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に巣ごもり消費が進むとの見方が強まっており、ここ小中高校の臨時休校などで若年世代もゲームに費やす時間が増えるとの思惑が関連銘柄の株価を刺激している。全体相場は、消費関連でも外食や小売などは逆風が強く意識される一方、ゲームやネットを経由した消費に絡む銘柄は買いが集まりやすく、二極化の様相を示している。

レーザーテック<6920>=反発。きょうは前日の米国株市場で半導体関連が売り込まれたこともあって向かい風が強いものの、押し目を拾う動きが活発。同社は半導体向けマスクブランクス検査装置の世界トップメーカーで商品シェアをほぼ独占している。ここ急速に市場が立ち上がっているEUV露光装置に対応したマスクブランクス検査装置では競合他社が存在しない状況。足もとでは新型コロナウイルスの感染拡大の影響で半導体市況の回復が遅れるとの見方も出ているが、同社の場合、EUV露光装置向けで豊富な受注残を確保しており、今20年6月期だけでなく、21年6月期以降の業績成長シナリオに変化はないとの見方が頑強な株価に反映されている。

ロングライフホールディング<4355>=大幅に3日続伸。同社は3日、グループ会社のカシダスが手指・マスク消毒用次亜塩素酸水「No.17」の販売を開始したと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。この製品は、使用後のマスクに噴きかけることで、ウイルス対策とニオイ成分を分解・無効化し、マスクの表面に噴霧することで使用日数を延長させることができるとしている。

Abalance<3856>=ストップ高。同社は3日、グループの日本光触媒センターがスプレー型光触媒抗菌・抗ウイルス液「ブロッキン」をはじめとする商品販売サイトを開設したと発表。これが材料視されているようだ。「ブロッキン」の主成分である酸化チタンは、太陽光や蛍光灯からの光に反応し、あらゆる菌、ウイルス、有害な有機化合物を酸化分解し、主に二酸化炭素と水に変化させ、たばこなどの臭いも取り除く効果が期待できる。この商品を塗布すると、マスクなどを繰り返し使用することができ、光触媒抗菌や抗ウイルス効果、抗臭効果を長い間、持続できるという。

ジーンズメイト<7448>=ストップ高。同社は3日取引終了後に、2月度の月次売上高速報を公表。既存店売上高が前年同月比6.0%増と、6カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されているようだ。既存店の客単価は同2.2%減となったものの、客数が同8.4%増と伸びたことが寄与。1月末からセール訴求を強化したことで店頭の集客が高まり、注力しているEC事業やレディース部門に関しても好調に推移した。なお、全店ベースの売上高は同1.9%増だった。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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