【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 売られ過ぎ銘柄の反発を狙う!
「売られ過ぎ銘柄の反発を狙う!」
●重荷となる「新型コロナ+円高」セット
「まだはもうなり」「もうはまだなり」――こんな投資名言があるが、いまはどちらに準ずるべきか。積極派は当然「まだはもうなり」だろうし、慎重派は「もうはまだなり」になるだろう。私はどうか。「もうはまだなり」になる。
東京市場が新型コロナウイルスの感染拡大だけで下げているのなら、対応は比較的に容易だ。しかし、いまは円高がセットになっているため対応しにくい。何しろ、ドル円は2月20日は112円台まで下げていたのだ。それがいまでは105円台に突入している(6日執筆時点)。
円のこれほどの急騰は、改めて書くまでもなく東京市場にとっては過酷過ぎる重荷となる。それが軽くなるためには、FRBに対抗する形で日銀が0.5%の利下げを実施してくれればよいが、そんなことはまずあり得ない。せいぜい日銀はETFの購入を増やす。これくらいしかできないため、市場がそれに安心感を覚えるようになるまでしばらく待たざるを得ない。
●最悪2万円処への下落も
しかし、あくまでも“しばらく”であり、永遠に待たされるわけではない。日経平均は残念なことに、昨年9月の初めの水準に戻った。つまり、ちょうど半年前まで戻ったことになり、ここから昨年8月の水準までさらに下げたとしても500円ほどになる。下値支持線だった2万1000円を割り込んだ以上、次の支持ラインは2万円となるため、いまは最悪そこまでの下落を計算に入れて、売られ過ぎ銘柄の反発を狙いたい。
そこで注目は、先に75日移動平均線からの反発銘柄を紹介したが、今回は25日線からの反発が見込める銘柄にしたい。
まずは、クスリのアオキホールディングス <3549> になる。北陸最大手のドラッグストアで積極経営で知られ、いまでは北関東、東海・近畿圏に積極展開中だ。 ドラッグストアではイオン系のウエルシアホールディングス <3141> もあり、これまた25日線から反発の兆しを見せている。
関東や東北中心に医療施設型ホスピス「医心館」を運営するアンビスホールディングス <7071> [JQ]も、時代が必要とするニュービジネスを展開していると見てよく、株価はスローペースながら浮上が続くとみてよい。
プリペイドカードシステムの提供に強いバリューデザイン <3960> [東証M]も、現在水準なら魅力的だ。
25日線基準の選択から離れた銘柄にも目を向けておくと、タピオカブームが終わっても株価が高値圏で推移し続けている神戸物産 <3038> がある。「業務スーパー」運営の順調が株価を支え続けていると見てよい。
2020年3月6日 記
株探ニュース