話題株ピックアップ【昼刊】:ジーエヌアイ、ソフトバンクG、日経Dインバ

注目
2020年3月10日 11時41分

■ジーエヌアイグループ <2160>  1,236円  +105 円 (+9.3%) 一時ストップ高   11:30現在

ジーエヌアイグループ<2160>が急騰している。午前10時40分ごろ、中国・武漢市同済病院が新型コロナウイルスに対するピルフェニドンの有効性と安全性を評価するために行っている臨床研究に対し、子会社の北京コンチネント薬業がピルフェニドンを提供していると発表しており、これが好感されている。なお、同件は武漢市同済病院の臨床研究で、具体的な臨床研究の結果は同病院に帰属するという。また、20年12月期業績への影響はないとしている。

■日経Dインバ <1357>  1,257円  +26 円 (+2.1%)  11:30現在

NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>が3連騰。日経平均株価にリンクしたETFで価格変動率は日経平均のマイナス2倍に設定されている。全体指数が下落局面で上昇する仕組みとなっているが、ここにきてのリスクオフ相場を受け上値指向が鮮明となっている。足もと1300円台に乗せ、昨年の戻り高値水準である1280円近辺を突破した。時価は昨年2月中旬以来、約1年1カ月ぶりの水準に浮上している。

■ソフトバンクグループ <9984>  4,288円  +4 円 (+0.1%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>が急速に下げ渋り、小幅ながらプラス転換した。全体相場はリスクオフの流れが加速、先物主導で日経平均株価は一時800円を超える下げとなり1万9000円大台を割り込んだが、その後は海外ヘッジファンドの先物ショートカバーで下げ渋り、日経平均寄与度の大きい同社株もインデックス的な買い戻しで戻り足に転じた。前日まで原油価格の急落に伴い、ビジョン・ファンドの出資者であるサウジアラビアの資金に影響が出るとの見方で大きく売り込まれていたが、株券調達による空売りも含まれていたとみられ、目先はその反動が出ている。

■国際石油開発帝石 <1605>  709.3円  -56.7 円 (-7.4%)  11:30現在

国際石油開発帝石<1605>、JXTGホールディングス<5020>など資源開発関連や石油元売り関連銘柄が軒並みウリ気配で始まった。更に原油市況動向に連動させたETNであるNEXT NOTES 日経・TOCOM 原油ダブル・ブル ETN<2038>も連日のストップ安となっている。ここ原油市況が連日波乱安の展開をみせている。前日のWTI原油先物価格は終値ベースで10ドル超の暴落となり、1バレル=31ドル13セントまで水準を切り下げた。OPECとロシアなど非加盟産油国との協調減産交渉が決裂し、サウジアラビアが増産に転じたことで、一気に供給過剰への懸念が膨らんだもので、直近2営業日でWTIは15ドル近い記録的な下げとなっている。これを受けて、前日の米国株市場ではシェブロンが15%超の下げ、エクソンモービルも12%超の下げとエネルギー関連株が急落しており、東京市場でもこの流れを引き継ぐ形となっている。

■デンカ <4061>  2,310円  -108 円 (-4.5%)  11:30現在

デンカ<4061>が急落し昨年来安値を更新している。9日の取引終了後、20年3月期の連結業績予想について、売上高を4000億円から3850億円(前期比6.8%減)へ、営業利益を350億円から310億円(同9.4%減)へ、純利益を240億円から220億円(同12.2%減)へ下方修正し、営業増益予想から一転して減益予想としたことが嫌気されている。米中貿易摩擦の影響などからクロロプレンゴムなどの販売が低調に推移していることに加えて、電子・先端製品などへの新型コロナウイルス感染拡大の影響を一定程度織り込んだとしている。

■三菱商事 <8058>  2,393円  -78.5 円 (-3.2%)  11:30現在

三菱商事<8058>、三井物産<8031>など総合商社株が売り込まれている。両銘柄とも連日で昨年来安値を更新し、約2年半ぶりの安値圏に沈んでいる。OPECとロシアなど非加盟産油国との協調減産交渉が決裂し、サウジアラビアが増産に転じたことを背景に原油市況が暴落、直近2営業日でWTI原油先物価格は15ドル近い記録的な下げとなっており、米国ではシェール関連企業の債務不履行の問題が金融機関に影響を及ぼすとの見方も浮上している。これを背景に原油をはじめ資源価格の下落で収益デメリットを受ける総合商社株は売りの対象となっている。

■三菱UFJ <8306>  425.8円  -6.6 円 (-1.5%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクが安い。三菱UFJの株価は12年12月以来、7年3カ月ぶりの安値圏に下落している。9日のニューヨーク市場では、新型コロナウイルスの感染拡大による景気後退不安や原油価格の急落によるシェール関連企業の経営に対する懸念などもあり、バンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェースなど米大手銀行株は前週末比で10%を超す大幅安となった。米国の10年債利回りは過去最低水準にあり、日本国内でも長期金利が急速に低下するなか利ザヤ縮小による業績悪化が懸念され、銀行株には売りが先行している。

■日本スキー場開発 <6040>  730円  +97 円 (+15.3%)  11:30現在

日本スキー場開発 <6040> [東証M]が3日ぶりに反発。9日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の2.51%にあたる40万株(金額で2億7000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は3月10日から3月31日まで。

■ブリッジ <7039>  1,814円  +232 円 (+14.7%)  11:30現在

ブリッジインターナショナル<7039>が急伸している。政府がこの日の閣議で、新型コロナウイルスの更なる感染拡大に備えて、「緊急事態宣言」の発令を可能とする新型インフルエンザ等対策特別措置法改正案を決定した。今後、国会に提出され、13日に成立する公算が大きいとされるが、仮に緊急事態宣言が発令されれば企業の営業活動にも支障が出る可能性があることから、電話やメールなど非対面手段で営業活動を行うインサイドセールス(非訪問型営業)のアウトソーシングサービスを展開する同社に思惑的な買いが向かっているようだ。

■東京ボード工業 <7815>  550円  +40 円 (+7.8%)  11:30現在

東京ボード工業<7815>は大幅高で3日ぶりに反発している。9日の取引終了後、東京都江東区の土地(工場敷地)を譲渡するのに伴い、20年3月期決算に固定資産売却益50億9100万円を特別利益として計上すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。なお、20年3月期業績予想については、その他の要因を含めて現在精査中としている。

■イグニス <3689>  1,077円  +69 円 (+6.9%)  11:30現在

イグニス<3689>が一時8%超の上昇をみせたほか、Aiming<3911>も一時10%近い上昇をみせるなどゲーム関連の一角に物色の矛先が向いている。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に外出を控える動きが出ており、それに伴い巣ごもり消費で需要を捉えるゲーム関連は、全体リスク回避相場にあっても相対的に優位性を持っている。小型で足も軽く個人投資家などの短期資金による消去法的な買いが集まりやすい側面もある。

■SPK <7466>  2,375円  +95 円 (+4.2%)  11:30現在

SPK <7466> が反発。9日大引け後、3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■荏原実業 <6328>  1,881円  +58 円 (+3.2%)  11:30現在

荏原実業 <6328> が3日ぶりに反発。9日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の3.79%にあたる25万株(金額で4億5575万円)を上限に、3月10日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■シグマクシス <6088>  1,311円  +17 円 (+1.3%)  11:30現在

シグマクシス<6088>が3日ぶりに反発している。9日の取引終了後、20年3月期の連結業績予想について、売上高を155億~160億円から158億円(前期比18.5%増)へ、経常利益を18億5000万~20億5000万円から20億5000万~22億5000万円(前期比55.1~70.2%増)へ修正しており、経常利益予想の上方修正を好感した買いが入っている。ユナイテッドアローズ<7606>及び博報堂DYメディアパートナーズ(東京都港区)との合弁事業fitomのサービス終了に伴う損失の確定及び繰延税金資産の回収可能性について検討したことが要因としている。同時に、上限を30万株(発行済み株数の1.44%)、または3億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は3月10日から3月31日までで、機動的な資本政策の遂行を可能とするためとしている。

■岩崎電気 <6924>  1,206円  +12 円 (+1.0%)  11:30現在

岩崎電気<6924>が反発している。9日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好感されている。上限を7万5000株(発行済み株数の0.96%)、または1億円としており、取得期間は3月10日から12月31日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためとしている。

●ストップ高銘柄

WTエナジー <1685>  353円  +117 円 (+49.6%) ストップ高買い気配   11:30現在

中央化学 <7895>  394円  +80 円 (+25.5%) ストップ高   11:30現在

以上「、2銘柄

●ストップ安銘柄

WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   11:30現在

インスペック <6656>  2,510円  -700 円 (-21.8%) ストップ安売り気配   11:30現在

NEXT 原油ブル <2038>  614円  -150 円 (-19.6%) ストップ安   11:30現在

ファーマフーズ <2929>  690円  -150 円 (-17.9%) ストップ安売り気配   11:30現在

日本PCサービス <6025>  830円  -150 円 (-15.3%) ストップ安   11:30現在

以上、5銘柄

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