「旅行」が9位にランクイン、新型コロナウイルス感染拡大で業績への影響を懸念<注目テーマ>
★人気テーマ・ベスト10
1 マスク
2 円高メリット
3 5G
4 コロナウイルス
5 テレワーク
6 原油安メリット
7 植物工場
8 巣ごもり
9 旅行
10 ドラッグストア
みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「旅行」が9位にランクされている。
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、旅行業界への影響の深刻化が改めて注目されている。日本政府は感染が広がっている国や地域からの入国制限を進めており、9日には中国と韓国のビザの効力を停止したほか、10日には、感染が広がるイタリア北部やサンマリノ、イランの一部の州などに滞在歴のある外国人の入国を原則拒否することを決めた。これまで中国湖北省と浙江省、韓国、イランの一部地域に対象を限っていたのを広げた形で、水際対策の強化を図っている。水際対策の強化は、日本航空<9201>やANAホールディングス<9202>など航空会社にとっての大打撃となり、業績への影響を警戒した動きはなおも続くとみられている。
一方、政府の小中・高校などへの臨時休校や大規模イベント中止の要請、テレワークの広がりなどで、国内旅行の動きも落ち込みを見せ始めた。JR東海<9022>が10日の取引終了後に発表した月次利用状況では、2月の東海道新幹線の利用者数は前年同月比8%減、3月1~9日が前年同期比56%減になったとした。企業の出張需要や観光客の利用が減少したとみられている。旅行関連業界への影響はこれから数字となって本格的にあらわれてくるとみられ、ネガティブな観点からテーマとしての「旅行」への関心もまだ薄れることはなさそうだ。