【↓】日経平均 大引け| 大幅反落、米景気対策への期待感剥落で昨年来安値 (3月11日)

市況
2020年3月11日 16時35分

日経平均株価

始値  19758.26

高値  19974.83(09:13)

安値  19392.25(14:59)

大引け 19416.06(前日比 -451.06 、 -2.27% )

売買高  19億9632万株 (東証1部概算)

売買代金  3兆1263億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は大幅反落、451円安で1万9500円を割り込み昨年来安値更新

2.前日の米株急反発も、トランプ米政権による景気対策への期待後退で失望売り

3.給与税減税も実現性乏しいとの見方、米株価指数先物の下げで投資家心理悪化

4.寄り後プラス圏に切り返すも買い続かず、新型コロナへの懸念で下値模索継続

5.値下がり銘柄数は1700超、全体売買代金は3兆1000億円と高水準続く

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは1167ドル高と4日ぶりに急反騰した。トランプ米大統領が給与税減税など大規模な景気刺激策を発表することが伝わり、買いが優勢となった。

東京市場では、リスク回避の売りがかさみ日経平均株価は急反落となった。1万9500円台を割り込み昨年来安値を更新した。

11日の東京市場は、取引開始前は買い優勢の地合いが想定されたが、フタを開けてみると思いのほか売り圧力の強さが表面化した。前日の米国株市場ではトランプ政権が打ち出す景気対策に対する期待感からNYダウが1200ドル近い急反騰をみせたが、具体的な内容に乏しく実現性を疑問視する見方が強まり、米株価指数先物が安く推移したことで、これを横目に投資家心理が悪化した。外国人投資家など新型コロナウイルスの感染拡大を懸念する売りも引き続き出ており、下値リスクが意識されている。日銀のETF買いに対する期待を背景に、日経平均は寄り付き安く始まった後プラス圏に切り返す場面もあったが、買いが続かずその後は主力株中心に次第安の展開を強いられた。東証1部の値下がり銘柄数は1700を超え、売買代金は3兆1000億円と高水準が続いた。

個別では、ソフトバンクグループ<9984>が売られ、ソニー<6758>、東京エレクトロン<8035>も大幅下落した。トヨタ自動車<7203>も軟調、武田薬品工業<4502>も下値を探った。ファーストリテイリング<9983>、オリエンタルランド<4661>も大きく値を下げた。リクルートホールディングス<6098>も安い。IBJ<6071>、ダブル・スコープ<6619>が急落、アトラエ<6194>、アイル<3854>、セラク<6199>、ユーグレナ<2931>などの下げも目立つ。

半面、資生堂<4911>が頑強な値運びをみせ、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクもしっかり。ファナック<6954>、SMC<6273>も買いが優勢だった。ジーンズメイト<7448>が商いを伴い大幅高となったほか、菱洋エレクトロ<8068>も活況高。マイネット<3928>、東邦ガス<9533>なども大幅高に買われた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファナック <6954> 、資生堂 <4911> 、ブリヂストン <5108> 、アサヒ <2502> 、キリンHD <2503> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約11円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、ファストリ <9983> 、SBG <9984> 、KDDI <9433> 、アドテスト <6857> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約158円。

東証33業種のうち上昇は5業種。上昇率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)ゴム製品、(3)水産・農林業、(4)食料品、(5)銀行業。一方、下落率の上位5業種は(1)サービス業、(2)不動産業、(3)医薬品、(4)情報・通信業、(5)鉄鋼。

■個別材料株

△安江工務店 <1439> [JQ]

3.07%を上限に自社株買いを実施。

△大盛工業 <1844> [東証2]

今期経常を一転5%増益に上方修正。

△ODK <3839> [JQ]

東証2部に市場変更。

△マイネット <3928>

今期営業を88%上方修正・3期ぶり最高益更新へ。

△中国工 <5974> [東証2]

増配や自社株買いなどの実施を好感。

△Casa <7196>

21年1月期は営業利益7%増と2円増配を見込む。

△パンパシHD <7532>

ドン・キホーテ既存店売上高が5ヵ月ぶりプラス。

△スギHD <7649>

既存店売上高が21%増。

△菱洋エレク <8068>

前期経常が上振れ着地・今期は1%増益、100円増配へ。

△一家DP <9266> [東証M]

本日付けで東証1部へ市場変更。

▼グッドコムA <3475>

11-1月期(1Q)経常は61%減益で着地。

▼日東網 <3524>

11-1月期は営業赤字が拡大。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ジンズメイト <7448> 、(2)菱洋エレク <8068> 、(3)プロネクサス <7893> 、(4)ポプラ <7601> 、(5)マイネット <3928> 、(6)邦ガス <9533> 、(7)ミダック <6564> 、(8)コミニックス <3173> 、(9)ソフトクリエ <3371> 、(10)共和電 <6853>

値下がり率上位10傑は(1)IBJ <6071> 、(2)WSCOPE <6619> 、(3)ホクシン <7897> 、(4)グッドコムA <3475> 、(5)光世 <8617> 、(6)ランド <8918> 、(7)アトラエ <6194> 、(8)アイル <3854> 、(9)ファースト住 <8917> 、(10)システムサポ <4396>

【大引け】

日経平均は前日比451.06円(2.27%)安の1万9416.06円。TOPIXは前日比21.56(1.53%)安の1385.12。出来高は概算で19億9632万株。東証1部の値上がり銘柄数は393、値下がり銘柄数は1718となった。日経ジャスダック平均は3073.59円(31.95円安)。

[2020年3月11日]

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