【↓】日経平均 大引け| 急落、日銀会合の内容不十分との見方で一時1万7000円割れ (3月16日)

市況
2020年3月16日 16時24分

日経平均株価

始値  17586.08

高値  17785.76(14:10)

安値  16914.45(14:58)

大引け 17002.04(前日比 -429.01 、 -2.46% )

売買高  23億4569万株 (東証1部概算)

売買代金  3兆3191億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は400円超の急落、一時500円超下落し1万7000円割れ

2.FRBの緊急利下げと量的緩和も影響限定的、日銀の前倒し会合も売り加速

3.新型コロナウイルスによる経済への懸念止まらず、金融政策の限界を示唆

4.全体指数の暴落が続くなかも、個別は中小型株でストップ高銘柄が相次ぐ

5.下値で買い向かう動きに商い活況で売買代金は3兆3000億円と高水準

■東京市場概況

前週末の米国市場では、NYダウは1985ドル高と3日ぶりに急反発し、上げ幅は過去最大となった。トランプ大統領が会見を行い、新型コロナウイルスに対する国家非常事態宣言を行ったことを好感する買いが流入した。

週明けの東京市場では、日経平均株価が急落。一時500円を超える下げで1万7000円台を一気に下回る場面もあった。

16日の東京市場は、朝方は買い優勢で始まったものの続かず、日経平均は前週末終値を挟んで不安定な動きとなり、後場終盤に入ると一気に水準を切り下げる波乱展開を強いられた。依然として新型コロナウイルスの感染拡大による世界経済への影響を懸念する売り圧力が強い。FRBが15日(日本時間16日早朝)に政策金利を1%引き下げる緊急利下げ及び7000億ドルの資産買い入れによる実質量的緩和の再開を発表、日銀も18~19日に予定していた金融政策決定会合をきょうに前倒しし、ETFの買い入れ枠増額などの追加緩和策を打ち出した。しかし、日銀の発表した内容は不十分との見方が広がり、日経平均は終盤に大きく値を崩し、1万7000円台を割り込む場面もあった。東証1部の売買代金は引き続き高水準で3兆3000億円を上回った。

個別では、ソフトバンクグループ<9984>、ソニー<6758>、任天堂<7974>など安く、武田薬品工業<4502>が冴えず、信越化学工業<4063>も値を下げた。花王<4452>、資生堂<4911>も売りに押された。クラボウ<3106>が一時ストップ安、オリンパス<7733>が大きく売られ、日揮ホールディングス<1963>、東急不動産ホールディングス<3289>などの下げも目立つ。

半面、KDDI<9433>、オリエンタルランド<4661>が堅調。ACCESS<4813>、ヤーマン<6630>、アルトナー<2163>、ベステラ<1433>、ブイキューブ<3681>、ハークスレイ<7561>がストップ高に買われる人気となった。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433> 、中外薬 <4519> 、丸井G <8252> 、富士フイルム <4901> 、JR東海 <9022> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約36円。うち21円はKDDI1銘柄によるもの。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、オリンパス <7733> 、SBG <9984> 、アステラス <4503> 、テルモ <4543> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約101円。

東証33業種のうち上昇は6業種。上昇率の上位5業種は(1)空運業、(2)証券商品先物、(3)水産・農林業、(4)陸運業、(5)銀行業。一方、下落率の上位5業種は(1)ゴム製品、(2)電気機器、(3)輸送用機器、(4)保険業、(5)ガラス土石製品。

■個別材料株

△アルトナー <2163>

21年1月期は2ケタ営業増益で2円50銭の増配へ。

△ブイキューブ <3681>

「テレキューブ」空間内まるごと抗菌コーティングの施工完了。

△フリービット <3843>

高水準の自社株買い実施発表。

△ACCESS <4813> [東証M]

今期経常は23%増益へ。

△アドベンチャ <6030> [東証M]

上期営業利益が3.4倍。

△高見サイ <6424> [JQ]

今期経常を19期ぶり最高益に85%上方修正、配当も5円増額。

△エスユーエス <6554> [東証M]

上期経常を4.8倍上方修正。

△ヤーマン <6630>

自社株買いや株主優待策を好感。

△日本アビオ <6946> [東証2]

記者会見でサーモグラフィカメラ利用。

△三井ハイテク <6966>

今期経常は7.2倍増益へ。

▼cotta <3359> [東証M]

未定としていた20年9月期は営業赤字に転落。

▼クロスプラス <3320> [東証2]

今期経常は73%減益へ。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ACCESS <4813> 、(2)ヤーマン <6630> 、(3)アルトナー <2163> 、(4)ベステラ <1433> 、(5)ブイキューブ <3681> 、(6)ハークスレイ <7561> 、(7)フリービット <3843> 、(8)ニイタカ <4465> 、(9)アイビーシー <3920> 、(10)ヴィンクス <3784>

値下がり率上位10傑は(1)クラボウ <3106> 、(2)前田道 <1883> 、(3)マルシェ <7524> 、(4)ドリームI <4310> 、(5)ハローズ <2742> 、(6)カーブスHD <7085> 、(7)スバル <9632> 、(8)ウエルシア <3141> 、(9)大倉工 <4221> 、(10)GMB <7214>

【大引け】

日経平均は前日比429.01円(2.46%)安の1万7002.04円。TOPIXは前日比25.36(2.01%)安の1236.34。出来高は概算で23億4569万株。東証1部の値上がり銘柄数は1019、値下がり銘柄数は1098となった。日経ジャスダック平均は2809.90円(26.12円高)。

[2020年3月16日]

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