話題株ピックアップ【昼刊】:富士フイルム、ヤーマン、アスクル

注目
2020年3月18日 11時39分

■ヤーマン <6630>  634円  +100 円 (+18.7%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ

ヤーマン<6630>は続急騰、値幅制限上限となる100円高は634円まで買われた。美容機器や健康器具などを手掛けるが、新型コロナウイルスの感染拡大を背景とした中国向けインバウンド需要の減退が収益デメリットとなるとの見方が売りを増幅させ、今月13日には386円まで売り叩かれた経緯がある。しかし、その後の戻り足も速い。13日取引終了後には200万株を上限とする自社株買いを発表、これが株価反転を促したが、株式需給面でも思惑がある。信用取組は売り買いが拮抗しており、それに加え外資系証券の株券調達による売りが積み上がっていたことで、その買い戻しが値運びに勢いを与えているとみられる。

■富士フイルム <4901>  5,207円  +669 円 (+14.7%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率5位

富士フイルムホールディングス<4901>は寄り付き大量の買い物を集めカイ気配スタートで一気に水準を切り上げてきた。中国政府が17日、新型コロナウイルスの感染による肺炎の治療を巡り、同社傘下の富士フイルム富山化学が開発した新型インフルエンザ治療薬「アビガン」の有効性を臨床研究で確認したと発表、医療現場における治療用として正式に推薦する方針が伝わっており、これを材料視する買いを呼び込む格好となっている。アビガンについては日本では既に患者への投与が始まっている。

■コーセル <6905>  953円  +109 円 (+12.9%)  11:30現在

17日に決算を発表。「12-2月期(3Q)経常は21%増益」が好感された。

コーセル <6905> が3月17日大引け後(15:00)に決算を発表。20年5月期第3四半期累計(19年6月-20年2月)の連結経常利益は前年同期比56.3%減の13億円に大きく落ち込んだが、通期計画の15.1億円に対する進捗率は86.7%に達し、5年平均の84.0%も上回った。

⇒⇒コーセルの詳しい業績推移表を見る

■ゼンショHD <7550>  2,023円  +186 円 (+10.1%)  11:30現在

ゼンショーホールディングス <7550> が大幅続伸。17日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の0.97%にあたる150万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は3月18日から4月20日まで。

■アスクル <2678>  2,580円  +186 円 (+7.8%)  11:30現在

アスクル <2678> が急伸。17日大引け後に発表した20年5月期第3四半期累計(19年6月-20年2月)の連結経常利益が前年同期比2.7倍の62.4億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。配送無料となる注文金額を引き上げや物流コストの低減などが奏功し、個人向け通販サイト「LOHACO」部門の採算が大きく改善したことが寄与。

■クスリアオキ <3549>  7,490円  +490 円 (+7.0%)  11:30現在

クスリのアオキホールディングス<3549>が大幅続伸。北陸3県を地盤とするドラッグストアでイオングループに属する。17日取引終了後、19年6月~20年2月期の決算を発表、営業利益は前年同期比1.6%増の110億5300万円と小幅増益だったが、対通期進捗率は88%に達したことで今期上振れ着地への期待が高まった。また、売上高の伸びが顕著で、同期間の伸び率は前年同期比18.3%増と2ケタの伸長をみせている。新型コロナウイルスの影響で消費全般は落ち込むなかも、マスクや消毒液などの売り上げ増加が反映されており、内需の業績好調セクターとして買いを引き寄せる形となっている。

■しまむら <8227>  7,150円  +370 円 (+5.5%)  11:30現在

しまむら<8227>は堅調。17日の取引終了後、集計中の20年2月期連結業績について、売上高が5280億9000万円から5219億8200万円(前の期比4.4%減)へ、営業利益が259億円から229億8500万円(同9.7%減)へ、純利益が161億500万円から131億2500万円(同17.9%減)へ下振れ、営業増益予想から一転して減益で着地たようだと発表したが、織り込み済みとの見方が強い。衣料品の販売に大きな影響を及ぼす天候が12から2月にかけて記録的な暖冬となり、これを受けて季節商品の販売が伸び悩んだことが要因としている。また、業績を踏まえて減損損失を追加計上したことなども響いたとしている。

■カナモト <9678>  1,912円  +97 円 (+5.3%)  11:30現在

カナモト <9678> が大幅反発。17日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の2.84%にあたる110万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は3月18日から6月17日まで。

■ミツウロコG <8131>  956円  +48 円 (+5.3%)  11:30現在

ミツウロコグループホールディングス<8131>は3日続伸。17日の取引終了後、従来20円を予定していた20年3月期の期末一括配当を3円増額して23円にすると発表しており、これが好材料視されている。なお、前期実績に対しては3円の増配になる予定だ。

■キョーリン <4569>  1,997円  +90 円 (+4.7%)  11:30現在

キョーリン製薬ホールディングス<4569>が大幅高で3連騰、2000円大台を回復してきた。同社は17日取引終了後、日本医療研究開発機構(AMED)とマイクロ流路型遺伝子定量装置「ジーンソック」の先進的医療機器・システム等技術開発事業に関する受託契約を締結したことを発表。新型コロナウイルスの迅速な検出方法における開発の一環として同事業に協力する計画で、これが株価を強く刺激する形となっている。

■アンリツ <6754>  1,918円  +77 円 (+4.2%)  11:30現在

アンリツ<6754>が4連騰と気を吐くほか、アルチザネットワークス<6778>も大幅高で3日続伸、次世代通信規格「5G」の国内商用化スタートを目前に、同関連株に買いが集まり始めている。韓国や米国では既に昨年春先から商用サービスがスタートしているが、日本でもこれに追随して今後、高速・大容量の通信データプランが普及していくことになる。新型コロナウイルスの影響を受けにくいセクターであることも買いを誘導する背景にあるようだ。通信計測器を手掛ける両銘柄をはじめ、santec<6777>、多摩川ホールディングス<6838>、日本アンテナ<6930>、双信電機<6938>なども大きく買われている。

■SMC <6273>  41,760円  +1,130 円 (+2.8%)  11:30現在

SMC<6273>が続伸。SMBC日興証券は17日、同社株の投資評価を「2」から「1」へ引き上げた。目標株価は4万5000円から4万8000円に見直した。同社の業績のディフェンシブ性が発揮される局面と指摘している。第4四半期(1~3月)は新型肺炎によるリスクは限定的とみている。同社の中国工場は2月10日以降には平常通り稼働し、十分な在庫も保有している。ただ、中国国内での顧客の事業活動が停滞していることから、今期の中国売上高予想を下方修正。20年3月期の連結営業利益も、従来予想の1528億円から1420億円(会社予想1430億円)に見直した。ただ、21年3月期は、半導体設備投資の伸長が業績を支えるとみており、同利益は1500億円への増益を予想している。

■パルHD <2726>  1,169円  +7 円 (+0.6%)  11:30現在

パルグループホールディングス <2726> が続伸。17日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の1.9%にあたる90万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は3月18日から4月30日まで。

■日本農薬 <4997>  401円  -32 円 (-7.4%)  11:30現在  東証1部 下落率7位

日本農薬<4997>が3日ぶりに急反落。同社は17日の取引終了後、20年3月期業績予想の下方修正を発表したことが嫌気された。売上高は370億円から354億円に見直したほか、営業利益は32億円から27億円、純利益は24億円から4億円に減額した。ブラジル市場の競争激化で子会社のSipcam Nichino Brasil社 (シプカム・ニチノー・ブラジル)の業績が悪化したことが響いた。のれんの減損損失に伴い17億7900万円の特別損失も計上する。これを受け、今期配当は、従来予想の7円50銭から4円とすることも発表している。なお、同社の20年3月期は6カ月の変則決算となっている。

■ソフトバンクグループ <9984>  3,392円  -251 円 (-6.9%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>が6日続落している。この日朝の日本経済新聞電子版で「米シェアオフィス大手のウィーカンパニーについて、既存株主からの株の買い取り計画を見直す可能性があることが17日、わかった」と報じられている。記事によると、ソフトバンクGが同日ウィーの株主に対して通知し、買い付けの条件が満たされなければ購入しないことがあり得るとの立場を示したとあり、計画見直しによる業績などへの影響が警戒されている。

●ストップ高銘柄

日本アビオニクス <6946>  1,395円  +300 円 (+27.4%) ストップ高買い気配   11:30現在

東洋テック <9686>  978円  +150 円 (+18.1%) ストップ高   11:30現在

UBS アジア太平洋株 <1390>  4,615円  +700 円 (+17.9%) ストップ高買い気配   11:30現在

ドラフト <5070>  1,120円  +150 円 (+15.5%) ストップ高   11:30現在

など、10銘柄

●ストップ安銘柄

ランドビジネス <8944>  451円  -100 円 (-18.2%) ストップ安   11:30現在

以上、1銘柄

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.