注目銘柄ダイジェスト(前場):ソフトバンクG、富士フイルム、クスリのアオキなど
<2334> イオレ 1049 +39
4日ぶり反発。同社が企画・運営する「らくらく連絡網」を利用する小中学生の子供を持つ保護者向けに学習支援に関する情報を提供すると発表している。新型コロナウイルスによる小中学校の一斉臨時休校に伴う措置。掲載情報例として、単元テストに関わる内容の無料教材のほか、動画などを利用した無料eラーニングコンテンツやその使い方、学習塾の教材の特別無料公開などを挙げている。
<4591> リボミック 321 +17
急伸。韓国の総合ヘルスケア企業であるAJU薬品と韓国・東南アジア地域でのRBM-007の滲出型加齢黄斑変性を適応疾患とするライセンス契約を締結したと発表している。リボミックは契約一時金として0.01億米ドル(約1.05億円)を受領するほか、開発マイルストンとして最大0.05億米ドル(約5.25億円)、合計最大0.06億米ドル(約6.30億円)を受け取る権利を取得する。
<7047> ポート 500 +45
急伸。リブセンス<6054>が運営する新卒就活サービス「就活会議」事業を承継し、簡易分割で設立される新設会社の全株式取得で基本合意することを決めたと発表している。取得価額は15億円。就活会議は企業のエントリーシートや面接などの口コミ情報を収集、提供している。完全後会社化で会員数は単純合算で約46万人となり、就職活動生の約2/3がポートグループの会員になるという。
<3927> Fーブレイン 720 +92
一時ストップ高。分散管理によるデータ漏えい対策を提供するZenmuTechと企業のテレワーク推進のため、両社製品・サービスの企画・販売での業務提携を発表。ZenmuTechのデータ分散管理サービス「ZENMU Virtual Desktop」と同社の生産性向上製品「Eye”247” Work Smart」を協力して企画・販売し、企業のテレワーク推進にかかるシステム投資や導入期間の削減を目指す。
<9984> ソフトバンクG 3392.0 -251.0
急落。米シェアオフィス大手のウィーカンパニーについて、既存株主からの株の買い取り計画を見直す可能性と報じられている。買い付けの条件が満たされなければ購入しないことがあり得るとの立場を示したようだ。ウィーカンパニーの再建の行方が不透明になるとの見方から、これまで出資を行ってきた同社への懸念材料にもつながっているようだ。また、前日にはS&Pが格付け見通しをネガティブに変更している。
<4901> 富士フイルム 5207 +669
一時ストップ高。中国政府では、新型コロナウイルスによる肺炎の治療を巡って、同社グループの富士フイルム富山化学が開発したインフルエンザ薬「アビガン」の有効性を、臨床研究で確認したと発表。医療現場の治療に使うよう正式に推薦する方針ともされている。同薬剤は日本でも2月から患者に投与されているが、今回のニュースによって、新型コロナウイルス治療としての投与が世界的に広がるとの期待が高まっている。
<3549> クスリのアオキ 7490 +490
急伸。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は110.5億円で前年同期比1.6%増となった。上半期決算では同2.8%減益であり、通期予想を下方修正していたことからも、警戒感が先行していたとみられる。第3四半期累計増益転換を受けて、通期予想の125.2億円、前期比11.5%減には上振れ期待も高まる方向へ。粗利益率が改善したほか販管費の低減も進んでいるもよう。
<2678> アスクル 2580 +186
急伸。前日に第3四半期決算を発表している。累計営業利益は63.3億円で前年同期比2.6倍と大幅増益、市場予想も5億円程度上回ったとみられる。検索エンジン経由の新規顧客が拡大し、B2B事業が想定を上振れているようだ。また、注目されるLOHACO事業においても、広告宣伝費や固定費の削減により、期待以上の損益改善となっているもよう。
《US》