話題株ピックアップ【夕刊】(2):キョーリン、弁護士COM、SMC
■弁護士ドットコム <6027> 4,050円 +170 円 (+4.4%) 本日終値
弁護士ドットコム<6027>が3連騰。17日の取引終了後、企業法務向け法律書籍の月額閲覧サービス「BUSINESS LAWYERS LIBRARY」の提供を開始したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。同サービスは、月額6300円(税別)で、主要な法律系出版社12社の法律書籍・雑誌の閲覧ができ、情報の検索も可能というもの。専門性が高い多くの書籍から、必要な時に必要なだけ情報を閲覧でき、より確かで効率的なリサーチ業務を後押しするとしている。
■SMC <6273> 42,320円 +1,690 円 (+4.2%) 本日終値
SMC<6273>が続伸。SMBC日興証券は17日、同社株の投資評価を「2」から「1」へ引き上げた。目標株価は4万5000円から4万8000円に見直した。同社の業績のディフェンシブ性が発揮される局面と指摘している。第4四半期(1~3月)は新型肺炎によるリスクは限定的とみている。同社の中国工場は2月10日以降には平常通り稼働し、十分な在庫も保有している。ただ、中国国内での顧客の事業活動が停滞していることから、今期の中国売上高予想を下方修正。20年3月期の連結営業利益も、従来予想の1528億円から1420億円(会社予想1430億円)に見直した。ただ、21年3月期は、半導体設備投資の伸長が業績を支えるとみており、同利益は1500億円への増益を予想している。
■ミツウロコG <8131> 940円 +32 円 (+3.5%) 本日終値
ミツウロコグループホールディングス<8131>は3日続伸。17日の取引終了後、従来20円を予定していた20年3月期の期末一括配当を3円増額して23円にすると発表しており、これが好材料視された。なお、前期実績に対しては3円の増配になる予定だ。
■キョーリン <4569> 1,973円 +66 円 (+3.5%) 本日終値
キョーリン製薬ホールディングス<4569>が大幅高で3連騰。同社は17日取引終了後、日本医療研究開発機構(AMED)とマイクロ流路型遺伝子定量装置「ジーンソック」の先進的医療機器・システム等技術開発事業に関する受託契約を締結したことを発表。新型コロナウイルスの迅速な検出方法における開発の一環として同事業に協力する計画で、これが株価を強く刺激する形となった。
■アンリツ <6754> 1,881円 +40 円 (+2.2%) 本日終値
アンリツ<6754>が4連騰と気を吐くほか、アルチザネットワークス<6778>も大幅高で3日続伸、次世代通信規格「5G」の国内商用化スタートを目前に、同関連株に買いが集まり始めている。韓国や米国では既に昨年春先から商用サービスがスタートしているが、日本でもこれに追随して今後、高速・大容量の通信データプランが普及していくことになる。新型コロナウイルスの影響を受けにくいセクターであることも買いを誘導する背景にあるようだ。通信計測器を手掛ける両銘柄をはじめ、santec<6777>、日本アンテナ<6930>なども大きく買われている。
■カナモト <9678> 1,852円 +37 円 (+2.0%) 本日終値
カナモト <9678> が反発。17日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の2.84%にあたる110万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は3月18日から6月17日まで。
■カオナビ <4435> 2,818円 +24 円 (+0.9%) 本日終値
カオナビ<4435>がしっかり。この日、新潟県魚沼市が、クラウド人材管理システム「カオナビ」を導入し、運用を開始したと発表。「カオナビ」の地方自治体への導入は初となることから、今後の自治体採用への期待が強まっているようだ。
■日本農薬 <4997> 380円 -53 円 (-12.2%) 本日終値 東証1部 下落率3位
日本農薬<4997>が3日ぶりに急反落。同社は17日の取引終了後、20年3月期業績予想の下方修正を発表したことが嫌気された。売上高は370億円から354億円に見直したほか、営業利益は32億円から27億円、純利益は24億円から4億円に減額した。ブラジル市場の競争激化で子会社のSipcam Nichino Brasil社 (シプカム・ニチノー・ブラジル)の業績が悪化したことが響いた。のれんの減損損失に伴い17億7900万円の特別損失も計上する。これを受け、今期配当は、従来予想の7円50銭から4円とすることも発表している。なお、同社の20年3月期は6カ月の変則決算となっている。
■ソフトバンクグループ <9984> 3,246円 -397 円 (-10.9%) 本日終値
ソフトバンクグループ<9984>が6日続落。この日朝の日本経済新聞電子版で「米シェアオフィス大手のウィーカンパニーについて、既存株主からの株の買い取り計画を見直す可能性があることが17日、わかった」と報じられている。記事によると、ソフトバンクGが同日ウィーの株主に対して通知し、買い付けの条件が満たされなければ購入しないことがあり得るとの立場を示したとあり、計画見直しによる業績などへの影響が警戒された。
■ゼビオホールディングス <8281> 781円 -74 円 (-8.7%) 本日終値
ゼビオホールディングス<8281>が大幅反落。17日の取引終了後、20年3月期の連結業績予想について、売上高を2384億1900万円から2267億7800万円(前期比2.1%減)へ、営業利益69億3100万円から42億8800万円(同25.6%減)へ、純利益を21億300万円から4億4100万円(同76.6%減)へ下方修正したことが嫌気された。国内小売事業で、暖冬の影響によりウインター関連を中心に売り上げが低迷したほか、今年2月中旬以降は新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う来店客数の減少などが響いたという。
株探ニュース