話題株ピックアップ【夕刊】(2):ソフトバンクG、トヨタ、エスエムエス

注目
2020年3月19日 15時14分

■新晃工業 <6458>  1,222円  +17 円 (+1.4%)  本日終値

新晃工業 <6458> が大幅反発。18日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の0.95%にあたる25万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は3月19日から7月31日まで。

■トヨタ自動車 <7203>  6,395円  +78 円 (+1.2%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>が反発。外国為替市場で足もと1ドル=108円台前半まで円安が進行しており、輸出株のなかでも際立って為替感応度の高い同社株に追い風となっている。同社の20年3月期想定為替レートは1ドル=108円で実勢はこれよりも円安に振れている。GPIFなど政策マネー流入の対象としてTOPIXへの指数寄与度が高い同社株への買いが観測されていることも、ここ最近の株価推移に反映されている。

■エス・エム・エス <2175>  1,814円  +15 円 (+0.8%)  本日終値

エス・エム・エス<2175>が3日続伸。18日の取引終了後、従来未定としていた20年3月期期末一括配当を8円50銭にすると発表。前期実績に対して1円の増配となることが好感された。

■NEXT REIT <1343>  1,238円  -348 円 (-21.9%)  本日終値

東証REIT指数が大幅に6日続落。NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信<1343>やダイワ上場投信-東証REIT指数<1488>といった同指数に連動する上場投信(ETF)も急落している。高利回りのREITは、全般相場が下落するなかでも比較的底堅く推移していたが、市場でリスク資産の現金化の動きが強まるなか、今月に入りREITに対する売りが一気に膨らんでいる格好だ。REITに対する投資を活発に行っている地方銀行などからの売り観測が出ている。分配金利回りが10%を超えるREITも続出する状態にあり、同指数がどこで下げ止まるかが注目されている。

■ソフトバンクグループ <9984>  2,687円  -559 円 (-17.2%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>は全般強調展開のなかで7日続落。前日までの6営業日で株価は26%下落、2月12日につけた戻り高値5871円からは1カ月あまりで約45%の下落という記録的な下げをみせている。ビジョン・ファンドで出資するウィーワークの経営不振問題や保有するアリババ集団の株価下落などが、同社のクレジットリスクを意識させている。13日に5000億円を上限とする自社株買いを発表しているが、株価下落に歯止めをかける状況には至っていない。目先は突っ込み警戒感からのショートカバーも入りやすいタイミングにあるが上値の重い状況が続きそうだ。

■国際石油開発帝石 <1605>  514.2円  -19.6 円 (-3.7%)  本日終値

国際石油開発帝石<1605>が13日続落。前日時点でサイコロジカルラインは既に0%となっていた。この間に株価は43%の下落をみせていた。前日のWTI原油先物価格は終値ベースで6ドル58セントの暴落をみせ1バレル=20ドル37セントまで水準を一気に切り下げており、これは約18年ぶりの安値圏となった。日本時間朝方に1バレル=23ドル台まで急反発しているが、反応は限られている。

■コーア商HD <9273>  1,128円  +150 円 (+15.3%) ストップ高   本日終値

コーア商事ホールディングス<9273>がストップ高。東京大学医科学研究所が18日、新型コロナウイルス感染症の原因ウイルスの侵入過程を効率的に阻止する可能性がある薬剤として、急性膵炎などの治療に使われるナファモスタットを同定したと発表したことを受けて、直近では富士製薬工業<4554>などが買われたが、コーア商HD傘下のコーア商事もナファモスタットメシル酸塩を取り扱っていることから、思惑的な買いが入ったようだ。

■Jティッシュ <7774>  550円  +58 円 (+11.8%) 一時ストップ高   本日終値

ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング<7774>が後場上げ幅を拡大。前引け後、きょう付けで自家培養角膜上皮「ネピック」の製造販売承認を取得したと発表しており、これを好感した買いが入った。「ネピック」は、患者自身の角膜輪部組織から角膜上皮幹細胞を採取してシート状に培養したもので、同品を移植することで角膜上皮を再建させる角膜上皮幹細胞疲弊症の治療を目的とした、眼科領域では国内初の再生医療等製品となる。なお、20年3月期業績への影響は軽微としている。

■東京テアトル <9633>  1,152円  +79 円 (+7.4%)  本日終値

東京テアトル <9633> が大幅反発。18日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の3.25%にあたる25万株(金額で2億5000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は3月19日から21年3月18日まで。

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