24日の株式相場見通し=買い優勢、日銀のETF買い増額で下値リスク薄まる
24日の東京株式市場は買い優勢となり、日経平均株価は終値での1万7000円台回復が期待できそうだ。前日の欧米株市場は総じて軟調、米国株市場ではNYダウが580ドルあまり下落するなど、新型コロナウイルスの感染拡大を警戒する動きが依然として強い。しかし、東京市場では1回当たりの購入金額を大幅に増やした日銀のETF買いやGPIFなど年金系資金の買い支えを背景に売り圧力が減殺され、引き続き戻りを試す局面が想定される。外国為替市場で1ドル=111円台まで円安方向に振れていることも輸出主力株中心に追い風材料となる。前日に続きソフトバンクグループ<9984>の動向が日経平均を左右するとみられる。
23日の米株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比582ドル05セント安の1万8591ドル93セントと大幅続落。ナスダック総合株価指数は、同18.843ポイント安の6860.674だった。
日程面では、きょうは2月の全国百貨店売上高、全国スーパー売上高、食品スーパー売上高、1月の景気動向指数確報値など。また、東証2部にリバーホールディングス<5690>が新規上場する。海外では2月の米新築住宅販売件数、3月の米製造業購買担当者指数(PMI)速報値のほか、3月の独PMI、仏PMI、英PMI、ユーロ圏PMI速報値など。