米国株見通し:反落か、ウイルス感染者数の増加で週末前に売り

市況
2020年3月27日 17時07分

(16時50分現在)

S&P500先物    2,564.12(-43.88)

ナスダック100先物   7,705.38(-138.62)

グローベックス米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は軟調、NYダウ先物は300ドル超安。欧州株安も予想され、今晩の米株式市場は売り先行となりそうだ。

26日の取引は大幅高。主要3指数は5-6%上昇し、ダウは前日比1300ドル超高で22000ドル台を回復している。この日発表された新規失業保険申請件数は+328.3万人と予想をはるかに上回る危機的水準を示した。ただ、政府の大型経済対策への期待が続き、収縮ムードを一掃。支援の対象となる航空関連銘柄を中心に、幅広い買いが指数を大きく押し上げた。

ただ、今晩は前日の反動による売りに押され、上昇基調は一服する見通し。世界保健機関(WHO)の指摘通り、米国での新型コロナウイルス感染者数が中国やイタリアを押さえてトップとなり、経済活動の一段の減速を警戒した売りが主体となりそうだ。連邦準備制度理事会(FRB)議長の景気後退局面入りに関する言及も、買いを抑制しよう。また、週末に感染被害がさらに拡大するのを回避しようと、今晩は調整の売りが想定される。

《TY》

提供:フィスコ

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