ナノキャリア---米中間解析良好を受け、卵巣がんを対象とした遺伝子治療薬の国内開発を決定、増資の必要はなし

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2020年3月31日 13時24分

ナノキャリア<4571>は27日、遺伝子治療薬VB-111のプラチナ製剤抵抗性卵巣がんを対象とした国内開発を決定したと発表。米国を中心とした第3相国際共同臨床試験の中間解析において良好な結果が認められ、試験の継続が推奨されたため。VB-111は、同社が導入した腫瘍血管の破壊と腫瘍免疫を惹起する作用を併せ持つ非増殖型アデノウイルス製剤。VB-111は静脈注射による全身投与型の製剤で、各種の固形がんに適応できるため、対象疾患が広がる可能性を持つ。海外では、再発悪性神経膠芽腫や大腸がんを対象とした開発も進められている。同社は同薬の国内開発権と販売権を導入しており、経営基盤強化につながる上市に向けて開発を進めていくという。年内開始を目指して準備中で、同社によると、本開発を進めるうえで増資の必要はないとしている。

《SF》

提供:フィスコ

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