前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―
■エードット <7063> 1,660円 (-490円、-22.8%)
エードット <7063> [東証M]が急反落。31日に発表した「特別損失2.6億円が発生」が売り材料。20年6月期第3四半期に債権回収不能見込額に対する貸倒引当金繰入額として2.6億円を特別損失に計上する。
■ヤマシタHD <9265> 1,505円 (-254円、-14.4%)
東証1部の下落率3位。ヤマシタヘルスケアホールディングス <9265> が8日ぶり急反落。同社は3月31日大引け後に決算を発表。「12-2月期(3Q)経常は赤字転落」が嫌気された。20年5月期第3四半期累計(19年6月-20年2月)の連結経常利益は前年同期比82.5%増の5億2200万円に拡大し、通期計画の6億3900万円に対する進捗率は81.7%に達し、5年平均の31.4%も上回った。
■YEデジタル <2354> 367円 (-45円、-10.9%)
YE DIGITAL <2354> [東証2]が4日ぶり急反落。3月31日大引け後に決算を発表。「前期経常は25%増益で上振れ着地、今期業績は非開示」が嫌気された。20年2月期の連結経常利益は前の期比25.3%増の5.8億円に伸び、従来予想の5.5億円を上回って着地。なお、21年2月期の業績見通しは開示しなかった。
■ニプロ <8086> 1,162円 (-109円、-8.6%)
ニプロ <8086> が続急落。3月31日大引け後、20年3月期の期末配当を無配(従来計画は11.5円)とする方針を明らかにしたことが嫌気された。保有する株式の急落に伴い、減損処理による投資有価証券評価損298億7700万円を計上することが減配の背景。なお、通期業績に与える影響は現在精査中とし、判明次第速やかに公表するとしている。
■富士急 <9010> 2,605円 (-182円、-6.5%)
富士急行 <9010> が4日続急落。31日に発表した「投資有価証券評価損4.7億円が発生」が売り材料。20年3月期第4四半期に投資有価証券評価損4.7億円を特別損失に計上する。
■鴻池運輸 <9025> 1,102円 (-56円、-4.8%)
鴻池運輸 <9025> が大幅に3日続落。岩井コスモ証券は31日、同社株の投資判断を「A」から「B+」に引き下げた。目標株価は1300円(従来2000円)とした。同社は顧客企業の工場内・構内での業務を請け負う複合ソリューション事業が主力。2月以降の新型コロナウイルスの影響を懸念しており、なかでも空港関連では日本航空 <9201> のグランドハンドリングやラウンジ業務などを請け負っていることから、航空便の減少は同社の収益押し下げ要因となる。国内物流事業では、アパレルなどの物流サービスを請け負っており、中国での生産停止などの物流量の減少や経済全体の低迷による影響も懸念している。同証券では20年3月期の連結営業利益は103億円と会社予想(110億円)に対する未達を見込んでいる。
※1日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース