話題株ピックアップ【夕刊】(2):ABCマート、三越伊勢丹、Uアローズ

注目
2020年4月3日 15時23分

■エービーシー・マート <2670>  4,675円  -435 円 (-8.5%)  本日終値

エービーシー・マート<2670>が5日続落。2日の取引終了後に発表した3月度概況で、既存店売上高が前年同月比29.9%減と2カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。前年と比べて土曜日が1日少なかったことに加えて、新型コロナウイルスの影響で都心部を中心に集客が大きく落ち込んだ。また、120店舗が一時休業し、単日で最大472店舗が営業時間の短縮を行ったことも響いた。なお、全店売上高は同31.1%減だった。

■ナガイレーベン <7447>  2,235円  -144 円 (-6.1%)  本日終値

2日に決算を発表。「上期経常は一転2%減益で下振れ着地」が嫌気された。

ナガイレーベン <7447> が4月2日大引け後(15:00)に決算を発表。20年8月期第2四半期累計(19年9月-20年2月)の連結経常利益は前年同期比2.3%減の17.9億円となったが、従来の6.7%増益予想から一転して減益で着地。

⇒⇒ナガイレーベンの詳しい業績推移表を見る

■三越伊勢丹 <3099>  545円  -29 円 (-5.1%)  本日終値

三越伊勢丹ホールディングス<3099>が5日続落。SMBC日興証券は2日、同社株の投資評価を「1」から「2」へ引き下げた。目標株価は970円から710円に見直した。新型コロナウイルスによる影響の長期化を想定し、同証券では業績予想を減額修正している。百貨店の販管費はほぼ固定費で、売り上げ急減による粗利益減少に対する打ち手は限られており業績は厳しいと指摘。リーマン・ショック時よりダメージは深いとみている。20年3月期の連結営業利益は従来予想200億円から156億円(会社予想200億円)に減額した。21年3月期の同利益は244億円から7億円に見直しているが赤字転落のリスクもあるとみている。

■ユナイテッドアローズ <7606>  1,465円  -74 円 (-4.8%)  本日終値

ユナイテッドアローズ<7606>が3日続落。2日の取引終了後に発表した3月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比24.2%減となり、2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う営業時間の短縮や、都内店舗を中心とする最終週の週末の営業自粛などにより、小売り売り上げが大きく落ち込んだ。また、前年に比べて休日が1日少なかったことも響いた。なお、全社売上高は同25.3%減だった。

■OSGコーポレーション <6757>  1,444円  +300 円 (+26.2%) ストップ高   本日終値

OSGコーポレーション<6757>がストップ高。前日ストップ高したのに続き、この日も物色人気が続いた。2日の取引終了直前に、新型コロナウイルス対策で、消毒液としてアルコールと並んで自治体などが推奨している次亜塩素酸水製品の衛生管理機器主要4品の3月の売上高が前年同月比500%以上の大幅な伸びとなったと発表したことが好材料視された。なかでも弱酸性除菌水として販売している次亜塩素酸水は、自治体や民間のスポーツ施設、保育施設、高齢施設や一般の事業所で利用が広がっている。また、フィリピンやベトナムでは代理店を通じコロナ対策製品として政府関連の病院のほか、施設向けに衛生管理機器を輸出するなど、取引アイテムを拡大中だ。発表を受けて、今期業績への寄与を期待する買いが殺到している。

■データホライゾン <3628>  2,050円  +310 円 (+17.8%) 一時ストップ高   本日終値

2日に発表した「ディーエヌエとヘルスケア事業で提携」が買い材料。

ディー・エヌ・エー <2432> と全国の自治体向けヘルスケア事業で業務提携。サービス運営力とデータ分析技術を活用し、医療費適正化を目指す。

■サイバーリンクス <3683>  938円  +108 円 (+13.0%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位

サイバーリンクス<3683>が一時ストップ高の980円に買われた。きょう付けの日本経済新聞で「新型コロナウイルスの感染拡大に伴って広がる在宅勤務で、日本企業独特の「ハンコ文化」が壁となっている」と報じられ、なかで電子契約の拡大には「電子文書に打刻する「タイムスタンプ」や電子的な社印にあたる「eシール」の仕組みを組み合わせた信頼性の高い認証サービスを使うことが解決策となる」とされていることから、日本データ通信協会の時刻認証業務認定事業者としてタイムスタンプ関連サービスを提供する同社に関心が集まったようだ。

■ランサーズ <4484>  615円  +38 円 (+6.6%)  本日終値

ランサーズ<4484>が急伸。この日の朝方、同社が運営するフリーランス人材を斡旋するプラットフォーム「Lancers」の3月の企業による発注問い合わせ数が19年12月比76%増となったと発表しており、これが好感された。新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、企業の販管費の見直しや有事に備えた人材を確保したいといったニーズが高まっているという。また、フリーランス登録者数は同58%増となったとしている。

■クロスプラス <3320>  404円  +9 円 (+2.3%) 一時ストップ高   本日終値

クロスプラス<3320>が一時ストップ高まで買われた。同社はきょう、グループ会社のディスカバリープラスが保育施設や介護事業所などを対象にマスクの販売を開始すると発表しており、これが好感されたようだ。ただ、買い一巡後は上値が重くなっている。クロスプラスは婦人服を中国取引工場で年間4000万枚生産しており、この取引工場の協力のもとマスクの調達ルートを確保している。こうしたことを背景に、ディスカバリープラスは緊急的に1週間で最大100万枚程度を調達できる見込みになったという。今回緊急対応ということもあり、原産国表示などはしておらず、製品パッケージも簡素化しているが、品質面は中国政府認定のマスク専用工場で製造しており、十分な管理体制で生産された製品になるとしている。

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