話題株ピックアップ【夕刊】(3):ロゼッタ、cotta、SMN
■ロゼッタ <6182> 2,249円 +294 円 (+15.0%) 本日終値
ロゼッタ<6182>は3日続伸。7日の取引終了後、従来未非開示としていた20年2月期連結純利益が3億800万円(前の期比20.8%増)となったと発表しており、これが好感されたようだ。20年2月期の業績について税金を含めて合理的な見込み数値の算出が可能となったことから公表したという。なお、売上高は39億円(同34.1%増)、営業利益4億5000万円(同33.1%増)と3月23日に発表した従来予想を据え置いた。
■cotta <3359> 315円 +39 円 (+14.1%) 本日終値
cotta<3359>は続急騰。午前8時30分ごろ、運営する菓子・パン作りの通販メディアサイト「cotta(コッタ)」と「cotta business(コッタビジネス)」における3月の新規会員登録数合計が前年同月比約3倍の1万5895件となったことを発表しており、これが好感された。法人会員向け通販サイト「コッタビジネス」では、小ロットで製菓材料や包材・道具などが全て取り揃えていることが小規模店舗から支持を受けている。また、個人向け通販サイト「コッタ」では、2月に九州エリアで放映したCMでの認知度向上によりデジタルマーケティングでの獲得が効率よく進んでいるほか、巣ごもり需要で菓子・パン作り材料をネット購入する人が増えていることなども寄与したという。
■SMN <6185> 609円 +75 円 (+14.0%) 本日終値 東証1部 上昇率9位
SMN <6185> が急騰。7日大引け後、20年3月期の連結経常利益を従来予想の5.5億円→7.3億円に32.7%上方修正。従来の23.2%減益予想から一転して2.0%増益を見込み、7期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。アドテクノロジーとマーケティングソリューションの既存サービスが順調に推移したうえ、新規領域であるメディア事業における固定費の増加が想定を下回ったことが上振れの要因となった。
■Hamee <3134> 1,154円 +122 円 (+11.8%) 本日終値
Hamee<3134>が後場上げ幅を拡大。前引け後に、子会社Hameeコンサルティングが、楽天市場やYahoo!ショッピングの運営支援ツール「EC Forward」を無料で提供開始したと発表しており、これが好感された。同ツールは、「モールサーチチェッカー」と「CSVエディター」の2つの機能でEC事業者の店鋪運営をサポートするもの。「モールサーチチェッカー」では、楽天市場とYahoo!ショッピングにおける商品検索順位の計測や、指定キーワードでの検索結果上位商品のレポート表示など、日々のトレンド把握やSEO対策のサポート。一方、「CSVエディター」では、商品名などの各項目への文字列追加・置換操作のプレビュー機能や、編集前と編集後のCSVをそれぞれダウンロードすることができるようになるという。
■富士山マガジンサービス <3138> 814円 +77 円 (+10.5%) 本日終値
富士山マガジンサービス<3138>が大幅高で4連騰。テクニカル的にも5日・25日移動平均線のゴールデンクロス示現で底値離脱の動きが鮮明だ。オンライン書店を運営、定期購読で提供し出版社からの販売手数料を主力に収益を確保するビジネスモデル。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に消費形態も在宅を主流とする巣ごもり型へのシフトが急速に進んでおり、電子書籍関連の有力株として投資資金が攻勢をかけている。
■リニカル <2183> 899円 +78 円 (+9.5%) 一時ストップ高 本日終値
リニカル<2183>が一時ストップ高。7日の取引終了後、子会社のリニカルコリアが感染症の抗ウイルス治療と診断の開発に特化した研究開発型バイオ企業のイミュンメド社(韓国)と3月31日、ウイルス抑制物質に基づく抗体新薬「「hzVSF-v13」について、韓国国内での治験業務の委受託契約を締結したと発表しており、これを好感した買いが流入した。イミュンメド社が開発したhzVSF-v13は、韓国国家行政機関である食品医薬品安全処から韓国国内で唯一新型コロナウイルス感染症に対する治療目的使用の承認を得ているという。
■リプロセル <4978> 346円 +30 円 (+9.5%) 本日終値
リプロセル<4978>は3日続伸。7日の取引終了後、細胞機能測定システムの世界大手アクシオン・バイオシステム社の新製品「MAESTRO Z」の販売を開始したと発表しており、これが好感された。同製品は、T細胞などの免疫細胞によるがん細胞への傷害性を「リアルタイム測定」できることが特徴。従来の試験方法は、研究者自身の知見と経験に基づく試験条件の探索から実施するため多くのコストと期間を必要としていたが、「リアルタイム測定」によりT細胞によるがん細胞への障害性のメカニズムを一度の測定で精緻に捉えることができ、幅広い研究者による技術導入と研究速度を大きく加速することが可能になるという。
■トランザクション <7818> 862円 +66 円 (+8.3%) 本日終値
トランザクション<7818>が4連騰。7日の取引終了後、マスク1000万枚を追加で緊急輸入して事業者向けに供給すると発表しており、これが好感された。同社では、これまでに合計で約1500万枚のマスクと70万個の除菌ウエットティッシュを緊急輸入し、順次供給しているが、国内のマスク需給が引き続き逼迫していることから、追加緊急輸入により供給体制を強化するという。
■アステリア <3853> 346円 +12 円 (+3.6%) 本日終値
アステリア<3853>が大幅高。前引け後に、新型コロナウイルス関連肺炎の感染予防対策として、モバイルアプリ作成ツール「Platio(プラティオ)」を活用した「検温レポートアプリ」の提供を開始したと発表しており、これが好感された。政府が3月28日に発表した「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」で、発熱などの風邪症状が見られる労働者への出勤免除や外出自粛が勧奨されていることから、多くの企業や団体で従業員や職員に対する毎朝の検温が行われていることを受けて提供する。同サービスでは、これまで紙で行っていた検温結果の報告にスマートフォンアプリを使用することで、ペーパーレスかつワンストップでの報告を可能にする「検温レポートアプリ」を作成。発熱を検知した場合、労務管理担当者に即座にプッシュ通知で連絡するようにしたという。
■アサヒ衛陶 <5341> 318円 -16 円 (-4.8%) 本日終値
アサヒ衛陶<5341>が大幅反落。7日の取引終了後に発表した第1四半期(19年12月~20年2月)連結決算は、売上高5億5400万円(前年同期比13.7%減)、営業利益1300万円(前年同期4200万円の赤字)、最終利益700万円(同4800万円の赤字)と営業損益が黒字転換し、上期計画に対する進捗率は87%となったものの、上期・通期予想を従来予想を据え置いたことから失望売りが出たようだ。国内における不採算事業の縮小や製品・顧客の絞り込みの影響に加えて、海外事業で一部建築工事に遅れが生じたことなどを受けて売上高は減少した。ただ、国内で事業体制のスリム化を進めたことによる製造経費の削減や人件費などの経費削減効果が大きく、利益を押し上げた。なお、20年11月期通期業績予想は、売上高24億円(前期比1.1%減)、営業利益7000万円(前期2億8100万円の赤字)、最終利益4500万円(同3億7100万円の赤字)を見込んでいる。
●ストップ高銘柄
鉄人化計画 <2404> 235円 +50 円 (+27.0%) ストップ高 本日終値
ユナイトアンドグロウ <4486> 1,509円 +300 円 (+24.8%) ストップ高 本日終値
ハウテレビジョン <7064> 1,702円 +330 円 (+24.1%) ストップ高 本日終値
テリロジー <3356> 423円 +80 円 (+23.3%) ストップ高 本日終値
中央化学 <7895> 436円 +80 円 (+22.5%) ストップ高 本日終値
など、22銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース