9日の香港市場概況:ハンセン1.4%高で反発、経済活動正常化の期待広がる(訂正)

市況
2020年4月9日 18時00分

下記のとおり修正します。

(誤)イオン・ストアーズ・香港・中国市場見通し【EMW】

(正)イオン・ストアーズ・香港

9日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比329.96ポイント(1.38%)高の24300.33ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が129.17ポイント(1.38%)高の9811.12ポイントとそろって反発した(ハンセン指数は約4週ぶりの高値水準を回復)。売買代金は938億8700万香港ドルとなっている(8日は945億3600万香港ドル)。  内外環境の改善で買われる流れ。新型コロナウイルス感染拡大の過度な警戒感が薄らぐなか、昨夜の米株が急反発したことを好感した。米国立アレルギー感染症研究所の所長は8日、新型コロナ感染拡大は「来週以降に鈍化し始める可能性がある」と発言している。内部的には、香港の政策がプラス。香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は8日、コロナ対策第2弾として、総額1375億香港ドル(約1兆9000億円)規模の経済対策を打ち出した。また、中国で経済活動正常化の動きが進んでいる点も改めて材料視。新型コロナ感染拡大の発端となった湖北省武漢市では8日、2カ月半にわたる封鎖措置が予定通り解除されている。中国共産党・党中央政治局が8日に開いた会議では、感染対策に留意しつつ全面的な生産再開を整えるよう指示が出された。  ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノと医薬品の上げが目立つ。金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が7.0%高、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が6.3%高、石薬集団(1093/HK)が4.3%高、中国生物製薬(1177/HK)が3.3%高で引けた。  香港の消費セクターも物色される。化粧品販売店チェーンの莎莎国際HD(ササ・インターナショナル・ホールディングス:178/HK)が13.9%高、宝飾小売チェーンの周大福珠宝(1929/HK)が7.3%高、香港外食チェーンの大家楽集団(カフェ・ド・コラル:341/HK)が6.1%高、香港SOGO運営会社の利福国際集団(1212/HK)が5.5%高、大型スーパー展開の永旺百貨(イオン・ストアーズ・香港:984/HK)が2.9%高で取引を終えた。  港湾や空港、空運など交通・運輸セクターもしっかり。中遠海運港口(1199/HK)が3.8%高、招商局港口HD(144/HK)が3.5%高、海南美蘭国際空港(357/HK)が6.0%高、北京首都国際機場(北京国際空港:694/HK)が4.9%高、中国国際航空(753/HK)が3.4%高、中国東方航空(670/HK)が2.1%高と上昇した。  中国自動車セクターも高い。華晨中国汽車HD(1114/HK)が7.2%、北京汽車(1958/HK)が6.6%、東風汽車集団(489/HK)が5.9%、広州汽車集団(2238/HK)が3.7%ずつ値を上げた。  なお、香港市場はあす10日と週明け13日がイースターにより休場となる。  一方、本土市場も反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.37%高の2825.90ポイントで取引を終えた。医薬品株が高い。証券株、テレワーク関連株、消費関連株、自動車株、発電株、インフラ関連株の一角なども買われた。半面、不動産株は安い。半導体株、資源株の一角も売られた。

【亜州IR】

《FA》

提供:フィスコ

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