話題株ピックアップ【夕刊】(3):バルテス、学究社、星和電

注目
2020年4月10日 15時19分

■バルテス <4442>  1,130円  +150 円 (+15.3%) ストップ高   本日終値

バルテス<4442>がストップ高。同社はきょう、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、テレワーク開発の負担を軽減する「在宅テストサービス」の提供を開始したと発表しており、これが材料視されたようだ。サービス開始は、各社ITエンジニアがテレワークで開発プロジェクトを進行する状況が増加し、普段とは異なる在宅環境での業務により、これまでになかったトラブルが起こり得る可能性があることが背景。このサービスでは、テスト管理を一括で受託することで開発工程の負担が軽減できるほか、初回打ち合わせからテスト結果の報告までオンライン上で完結することができるという。

■学究社 <9769>  1,178円  +78 円 (+7.1%)  本日終値

学究社 <9769> が急反発。9日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の1.80%にあたる20万株(金額で2億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は4月10日から7月9日まで。

■星和電機 <6748>  569円  +35 円 (+6.6%)  本日終値

星和電機<6748>が大幅続伸。きょう付けの日刊工業新聞で、「新型コロナウイルスの対策用途も念頭に、ウイルスなどを殺菌できる紫外線発光ダイオード(LED)モジュールの開発に着手した」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、紫外線LEDモジュールはヘルスケア用途を想定して以前から取り組む研究テーマだったが、大学などとの産学連携で効果検証も進め、年内にも市場投入する方針だという。

■東京個別指導学院 <4745>  482円  +24 円 (+5.2%)  本日終値

東京個別指導学院<4745>は大幅続伸。9日の取引終了後、20年2月期連結決算を発表。売上高212億6100万円、営業利益28億8900万円、純利益18億9700万円となり、 営業利益が従来予想の28億7500万円を上回って着地したことが好感された。この期から連結決算に移行したため、前の期との比較はないものの、21年2月期を最終年度とする中期経営計画の数値目標を1年前倒しで達成した。在籍生徒数の増加で授業料収入や講習会売り上げが堅調に推移したほか、価格改定も寄与した。また、1月に企業向け人財開発を手掛けるHRBCを連結子会社化したことも業績に貢献した。なお、21年2月期の連結業績予想は、新型コロナウイルス感染拡大による影響範囲が不透明なことから現時点では非開示としている。

■朝日ネット <3834>  862円  +41 円 (+5.0%)  本日終値

朝日ネット<3834>が大幅高で上場来高値を更新。独立系のネット接続サービス大手で「ASAHIネット」を運営しているが、接続サービスの品質評価が高く、POSレジ、監視カメラ、デジタルサイネージなどの分野でも商機を捉えている。足もとの業績好調に加え、中期的にもテレワークの普及で接続サービス事業に追い風が強まっており、戻り売りの圧力のない青空圏を走る展開にある。

■HPCシステムズ <6597>  1,951円  +84 円 (+4.5%)  本日終値

HPCシステムズ<6597>が高い。9日の取引終了後、アズワン<7476>と資本・業務提携を行うと発表しており、これが好材料視された。今回の提携は、HPCシスの計算科学分野における最先端技術と、アズワンが有する顧客基盤や販売ツールを融合することで、研究分野における新たなソリューションの創造や、より多くの顧客へのサービス提供を行うことが狙い。具体的には、HPCシスが提供する科学技術計算システムと計算化学シミュレーションソフトウェアについて、アズワンが発刊する「研究用総合機器カタログ」や総合WEBショップ「AXEL」、集中購買システム「OCEAN」での購入をできるようにするとしている。資本面では、アズワンが市場買い付けによりHPCシス株式を発行済み株数の4%(16万3600株)を目安に取得するとしている。なお、同件による業績への影響は軽微としている。

■ITbook <1447>  398円  +16 円 (+4.2%)  本日終値

ITbookホールディングス<1447>が5連騰となり中期トレンドの分水嶺である75日移動平均線との下方カイ離も一気に解消する動きをみせている。安倍政権ではマイナンバーの普及に向け本腰を入れているが、新型コロナウイルス問題でクローズアップされた非常時における現金給付などで、この動きが今後加速する可能性がある。マイナポイント活用による消費活性化策への思惑も加え、官公庁案件に強くマイナンバー関連のコンサルティングで高実績を有する同社株はその関連最右翼として注目されている。

■トーセ <4728>  788円  +18 円 (+2.3%)  本日終値

トーセ <4728> が続伸。9日大引け後に発表した20年8月期上期(19年9月-20年2月)の連結営業損益が1億1200万円の黒字(前年同期は400万円の赤字)に浮上し、従来の9800万円の赤字予想から一転黒字で着地したことが買い材料視された。デジタルエンタテインメント事業で家庭用ゲームやスマートフォン向けゲームの開発売上が想定より伸びたことが寄与。一部プロジェクトにおける原価抑制に加え、スマホアプリ「うたわれるものロストフラグ」のロイヤリティ収入が好調だったことも黒字浮上に貢献した。

■ランドビジネス <8944>  301円  +3 円 (+1.0%)  本日終値

ランドビジネス<8944>が続伸。9日取引終了後、発行済み株式数(自社株を除く)の9.5%にあたる210万株(金額で6億2580万円)を上限に、10日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表しており、これを好感する買いが向かった。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められたようだ。

●ストップ高銘柄

松屋アールアンドディ <7317>  1,340円  +300 円 (+28.9%) ストップ高   本日終値

ピアズ <7066>  1,371円  +300 円 (+28.0%) ストップ高   本日終値

フジタコーポレーション <3370>  446円  +80 円 (+21.9%) ストップ高   本日終値

メディシノバ・インク <4875>  660円  +100 円 (+17.9%) ストップ高   本日終値

NexTone <7094>  4,745円  +700 円 (+17.3%) ストップ高   本日終値

など、20銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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