【↓】日経平均 大引け| 急反落、新型コロナの感染者数拡大を懸念し売り優勢 (4月13日)

市況
2020年4月13日 16時28分

日経平均株価

始値  19312.04

高値  19355.04(11:22)

安値  19014.32(14:56)

大引け 19043.40(前日比 -455.10 、 -2.33% )

売買高  10億5607万株 (東証1部概算)

売買代金  1兆6513億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は急反落、全般手掛かり難のなか利益確定売り

2.国内で新型コロナ感染者数拡大の一途で経済への影響を懸念

3.中国で再び100人超の感染が確認されたことも嫌気される

4.日銀のETF買いが入らなかったとの観測で後場下げ幅を拡大

5.8割の銘柄が下落し450円を超える下げ、売買代金は低調

■東京市場概況

前週末の米国市場は、グッドフライデーの祝日で休場。

週明けの東京市場では、売り優勢の地合いとなり、新型コロナウイルスに対する警戒感が強まるなか、後場に入ると日経平均株価は下げ幅を拡大した。

13日の東京市場は、、前週末の欧米株市場が総じて休場となるなか、手掛かり材料難で買い手控えムードが強い展開だった。国内で新型コロナウイルスの感染者数拡大に歯止めがかからないなか、経済全般へのダメージを警戒するムードが強い。海外でも新型コロナが終息したかに見えた中国で再び100人を超える感染者が確認されたと伝わったことも投資家心理を冷やした。日経平均は後場に入ると日銀のETF買いが入らなかったとの観測も出て更に値を崩す展開となり、結局450円超下げこの日の安値圏で着地。1万9000円割れを目前とする場面もあった。東証1部全体の80%の銘柄が下げる売り圧力の強い地合いだった。東証1部の売買代金は1兆6000億円台と低調だった。

個別では、ファーストリテイリング<9983>が大幅安、東京エレクトロン<8035>の下げも目立つ。トヨタ自動車<7203>が軟調、リクルートホールディングス<6098>も安い。パイプドホールディングス<3919>が値下がり率トップに売られ、北興化学<4992>はストップ安となった。イワキ<8095>も急落、オンワードホールディングス<8016>も大きく値を下げた。

半面、武田薬品工業<4502>が堅調、SHIFT<3697>が活況高に買われた。シキボウ<3109>が値幅制限いっぱいに買われたほか、ファイズホールディングス<9325>も商いを伴いストップ高、クロスキャット<2307>はストップ高に張り付いたまま大引けまで値がつかなかった。このほか低位株では有機薬品工業<4531>が物色人気となった。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はイオン <8267> 、エムスリー <2413> 、武田 <4502> 、ヤマトHD <9064> 、セブン&アイ <3382> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約8円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、東エレク <8035> 、リクルート <6098> 、ファミマ <8028> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約171円。

東証33業種のうち上昇は鉱業、水産・農林業の2業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)医薬品、(2)パルプ・紙、(3)空運業、(4)小売業、(5)その他製品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)海運業、(2)証券商品先物、(3)鉄鋼、(4)非鉄金属、(5)ガラス土石製品。

■個別材料株

△アジアGHD <1783> [JQ]

NSグループから事業を譲受。

△シキボウ <3109>

「フルテクト」がコロナウイルスに対して抗ウイルス効果。

△MV九州 <3171> [JQ]

イオン九州 <2653> [JQ]など2社と経営統合。

△DMP <3652> [東証M]

前期経常を一転2.4倍増益に上方修正。

△エーアイ <4388> [東証M]

前期の経常最高益予想を24%上乗せ、配当も1円増額。

△木村工機 <6231> [東証2]

前期経常を一転25%増益・最高益に上方修正。

△ローツェ <6323>

今期経常は10%増で3期連続最高益更新へ。

△ぷらっと <6836> [東証2]

置くだけでリモート環境になる新製品を出荷開始へ。

△ウェーブHD <7940>

透明ビニールカーテンの販売を強化。

△文教堂GHD <9978> [JQ]

上期経常を一転黒字に上方修正。

▼メディア工房 <3815> [東証M]

上期最終損益の赤字転落と通期予想の未定への修正。

▼佐鳥電機 <7420>

20年5月期業績予想を下方修正。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)シキボウ <3109> 、(2)ローツェ <6323> 、(3)ウェーブHD <7940> 、(4)ファイズHD <9325> 、(5)クロスキャト <2307> 、(6)SHIFT <3697> 、(7)ヒトコムHD <4433> 、(8)CSP <9740> 、(9)ライフコーポ <8194> 、(10)有機薬 <4531>

値下がり率上位10傑は(1)パイプドHD <3919> 、(2)北興化 <4992> 、(3)イワキ <8095> 、(4)佐鳥電機 <7420> 、(5)ぴあ <4337> 、(6)オンワード <8016> 、(7)わらべ日洋 <2918> 、(8)イオンファン <4343> 、(9)オープンドア <3926> 、(10)日工営 <1954>

【大引け】

日経平均は前日比455.10円(2.33%)安の1万9043.40円。TOPIXは前日比24.13(1.69%)安の1405.91。出来高は概算で10億5607万株。東証1部の値上がり銘柄数は380、値下がり銘柄数は1740となった。日経ジャスダック平均は3010.75円(17.78円高)。

[2020年4月13日]

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