話題株ピックアップ【夕刊】(2):東エレク、ヘリオス、清水建

注目
2020年4月14日 15時18分

■東京エレクトロン <8035>  22,655円  +865 円 (+4.0%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>など半導体関連株が強調展開をみせた。前日の米国株市場ではNYダウが300ドルを超える下げをみせたものの、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は上昇基調を続けており、そのなかインテルやエヌビディアなどの半導体関連株は強い動きを示すものが多かった。新型コロナウイルスの感染拡大に対する影響で市況回復の遅れはあるものの、データセンター増設や5G関連投資で需要が喚起されており、今後の中期的見通しに明るさも出ている。前日はフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も高く引けており、これを受けて東京市場でも半導体関連株への買いが優勢となった。

■ヘリオス <4593>  1,873円  +64 円 (+3.5%)  本日終値

ヘリオス<4593>がカイ気配スタート、5日移動平均線をサポートラインに急速な上値追いを続け、きょうで7連騰と気を吐いた。再生医療分野でiPS細胞関連技術を活用した創薬を行うバイオベンチャーだが、新型コロナウイルス関連の一角としてもマーケットの注目を集めている。13日取引終了後、体性幹細胞再生医薬品「HLCM051」の急性呼吸窮迫症候群(ARDS)を対象とする国内治験の計画を変更し、新型コロナウイルス肺炎由来のARDS患者の組み入れを開始することを発表、これを手掛かり材料に物色人気が加速する形となった。

■ワタミ <7522>  954円  +16 円 (+1.7%)  本日終値

ワタミ<7522>が3日ぶりに反発。この日午後、日替わり夕食宅配を行う「ワタミの宅食」で提供している冷凍総菜の「【子育て家族割】3種のお惣菜セット」について、4月6日時点の1週当たりの食数が、販売開始時の3月16日の週と比較して2.5倍になったと発表しており、これが好感されている。「【子育て家族割】3種のお惣菜セット」は、春休み・休校支援プランとして提供している商品。同社では好評を受けて。販売期間を5月15日まで延長するとともに、4月15日から「5種のお惣菜セット」をアイテムに追加するとしている。

■日本国土開発 <1887>  517円  -41 円 (-7.4%)  本日終値  東証1部 下落率4位

13日に決算を発表。「6-2月期(3Q累計)経常が35%減益で着地・12-2月期も48%減益」が嫌気された。

日本国土開発 <1887> が4月13日大引け後(15:00)に決算を発表。20年5月期第3四半期累計(19年6月-20年2月)の連結経常利益は前年同期比34.6%減の82億円に落ち込んだが、通期計画の96億円に対する進捗率は85.4%となり、前年同期の87.0%とほぼ同水準だった。

⇒⇒日本国土開発の詳しい業績推移表を見る

■ジャパンディスプレイ <6740>  45円  -3 円 (-6.3%)  本日終値  東証1部 下落率7位

13日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)最終が赤字拡大で着地・10-12月期も赤字拡大」が嫌気された。

ジャパンディスプレイ <6740> が4月13日大引け後(18:10)に決算を発表。20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終損益は1108億円の赤字(前年同期は98.1億円の赤字)に赤字幅が拡大した。3四半期連続で債務超過(1082億円)となった。

⇒⇒ジャパンディスプレイの詳しい業績推移表を見る

■フジ <8278>  1,662円  -94 円 (-5.4%)  本日終値  東証1部 下落率10位

13日に決算を発表。「今期経常は30%減益へ」が嫌気された。

フジ <8278> が4月13日大引け後(15:00)に決算を発表。20年2月期の連結経常利益は前の期比4.3%減の82.6億円になり、21年2月期も前期比29.8%減の58億円に減る見通しとなった。3期連続減益になる。

⇒⇒フジの詳しい業績推移表を見る

■清水建設 <1803>  800円  -23 円 (-2.8%)  本日終値

清水建設<1803>が大幅続落。13日の取引終了後、東京都内の同一作業所の勤務者3人が新型コロナウイルスに感染し、うち1人が亡くなったと発表。これを受けて、緊急事態宣言が発令されている7都府県にある全作業所を原則として5月6日まで閉所する方針としており、これらを嫌気した売りが出ている。

■アルバイトタイムス <2341>  182円  +50 円 (+37.9%) ストップ高   本日終値

アルバイトタイムス<2341>がストップ高。低位株の強みを発揮し前日比37%高の182円と全市場を通じて値上がり率トップに買われる人気となった。静岡を本拠に首都圏や名古屋など中心として求人情報誌・サイトを展開する。無料求人誌「DOMO」は知名度が高い。新型コロナウイルスの影響で短期就労へのニーズが高まるなか、同社の活躍余地が高まっているとの見方が物色人気に反映されている。また、直近では光通信<9435>が同社の保有株比率を5%超に高めたことが判明しており、これも株価の刺激材料となった。同社株のほか、同じ物色テーマに乗ってアルバイトの採用代行業務を手掛けるツナググループ・ホールディングス<6551>なども高い。

■ヴィッツ <4440>  1,401円  +300 円 (+27.3%) ストップ高   本日終値

ヴィッツ<4440>がストップ高。13日の取引終了後に発表した第2四半期累計(19年9月~20年2月)連結決算が、売上高10億5800万円(前年同期比8.9%減)、営業利益1億3900万円(同25.3%増)、純利益9000万円(同25.4%増)と大幅増益だったことが好感された。CASE対応の自動運転/先進安全シミュレータ開発や組み込みセキュリティーサービスの積極的な提案を進めたことに加えて、外注施策の厳格化や高付加価値事業へのシフトを図ったことが寄与した。また、受注審議会による受注案件の精査などで不採算案件の発生を防止する体制を強化したことも利益率向上につながった。20年8月期通期業績予想は、売上高25億200万円(前期比8.8%増)、営業利益3億3000万円(同31.3%増)、純利益1億9300万円(同16.0%減)の従来見通しを据え置いている。

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