話題株ピックアップ【夕刊】(3):ALBERT、ハイパー、エヌピーシー

注目
2020年4月14日 15時23分

■旭化学工業 <7928>  408円  +80 円 (+24.4%) ストップ高   本日終値

旭化学工業<7928>がストップ高の408円に買われた。13日の取引終了後に発表した第2四半期累計(19年9月~20年2月)連結決算が、売上高42億9900万円(前年同期比3.5%増)、営業利益7100万円(同61.2%増)、純利益4000万円(同12.5%増)となり、通期予想の営業利益を上回って着地したことが好感された。国内で自動車部品の受注が増加したことが寄与したという。なお、20年8月期通期業績予想は、売上高79億円(前期比7.2%減)、営業利益6000万円(同58.6%減)、純利益2000万円(同2億7300万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。

■ALBERT <3906>  4,495円  +700 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値

ALBERT<3906>が急反発しストップ高の4495円に買われた。この日、厚生労働省の新型コロナウイルス感染症対策本部クラスター対策班に対して、ビッグデータ分析、アルゴリズム開発のための人的支援を開始したと発表しており、これが好感された。3月31日付で内閣官房、総務省、厚労省、経済産業省の連名により、プラットフォーム事業者や移動体通信事業者などに対し、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に資するデータの政府への提供を呼び掛けられたことを受けての取り組み。これに伴い、今後さまざまなデータがクラスター対策班の元に集積することが予想されることから、データ分析や人工知能(AI)アルゴリズム開発業務で同社が持つ知見を提供し、政府及び自治体の感染防止対策を支援するという。

■ハイパー <3054>  602円  +84 円 (+16.2%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位

ハイパー<3054>が急騰。一時100円高はストップ高となる618円に買われる人気となった。法人向けパソコン販売を展開しており、「テレワーク推進パッケージ」の販売などテレワーク関連株としての位置づけや、学校向けオンライン教育の普及でもビジネスチャンス獲得が期待されている。きょうはブイキューブ<3681>やセグエ<3968>など、他のテレワーク関連株も買われており、値動きの軽い同社株はこの物色の流れに乗った形だ。

■東名 <4439>  1,142円  +150 円 (+15.1%) ストップ高   本日終値

東名<4439>がストップ高に買われた。13日取引終了後に発表した20年8月期上期(19年9月~20年2月)の連結経常利益は前年同期比47.3%増の4億9200万円に拡大して着地。併せて、従来無配としていた期末一括配当は初配当となる10円を実施する方針としたことが好材料視された。業績は6日に上方修正した従来予想と同値での着地となった。主力の光回線を中心とした通信環境サービス「オフィス光119」の契約保有回線数が堅調に推移したうえ、既存顧客の解約抑止に注力したことで解約違約金の費用負担が減少し、これに伴い人件費と採用費も想定を下回った。上期は新型コロナウイルスの感染拡大による業績への影響はなかったとしたことも評価材料となっているようだ。

■エヌ・ピー・シー <6255>  345円  +45 円 (+15.0%)  本日終値

エヌ・ピー・シー<6255>は急伸。13日の取引終了後、第2四半期累計(19年9月~20年2月)連結決算を発表。売上高21億9400万円(前年同期比7.6%増)、営業利益1億6400万円(同31.6%減)、純利益1億4000万円(同38.7%減)となり、営業利益は従来予想の7000万円に対して大幅に上振れて着地したことが好感された。米国の太陽光パネルメーカーからの既設ラインの増設や太陽電池業界以外でのFA装置の売り上げ計上で売上高が伸長したほか、作業効率の向上などによる人件費の減少が寄与した。また、研究開発費や貸倒引当金などが予定より減少したことも利益を押し上げた。なお、20年8月期通期業績予想は、売上高82億3400万円(前期比19.7%増)、営業利益8億1300万円(同18.4%増)、純利益7億円700万円(同4.0%増)の従来見通しを据え置いた。

■大戸屋ホールディングス <2705>  2,058円  +261 円 (+14.5%)  本日終値

大戸屋ホールディングス<2705>が急騰。株価は一時前日に比べ18%超高に買われた。14日付の日本経済新聞は、大戸屋HDの筆頭株主であるコロワイド<7616>が「6月の定時株主総会に経営陣の刷新を求める株主提案を出す方針を固めた」と報じた。株主提案が総会で可決された場合、コロワイドは増資を引き受けるなどして大戸屋HDを子会社化することを視野に入れる。現在、コロワイドは大戸屋HDの約19%の株式を保有しているが、大戸屋HDの対応次第では経営権を巡る委任状争いにつながる可能性もある、という。

■ネクスグループ <6634>  150円  +17 円 (+12.8%)  本日終値

13日に決算を発表。「12-2月期(1Q)経常は赤字縮小で着地」が好感された。

ネクスグループ <6634> [JQ] が4月13日大引け後(15:00)に決算を発表。20年11月期第1四半期(19年12月-20年2月)の連結経常損益は7600万円の赤字(前年同期は1億5400万円の赤字)に赤字幅が縮小した。

⇒⇒ネクスグループの詳しい業績推移表を見る

同時に発表した「アイスタディと業務提携」も買い材料。

アイスタディ <2345> [東証2]、エイム・ソフトとテレワークや教育ICT分野などで業務提携。

■JESCO <1434>  287円  +29 円 (+11.2%)  本日終値

JESCOホールディングス<1434>が急伸し一時、前日比40円(15.5%)高の298円に買われた。13日の取引終了後に発表した第2四半期累計(19年9月~20年2月)連結決算は、売上高43億6600万円(前年同期比12.1%減)、営業利益7400万円(同34.8%減)、最終利益8100万円(同21.7%増)となったが、12~2月期では営業利益は同2.1倍となっており、これが好感された。国内EPC事業で官公庁施設関連及び送電線関連などの電気設備関連工事が増加したほか、ASEANのEPC事業で、新規顧客の獲得などで電気・機械を中心とした設計業務の出来高が増加したことも寄与した。なお、20年8月期通期業績予想は、売上高100億円(前期比3.6%減)、営業利益2億5000万円(前期8800万円の赤字)、最終利益1億8000万円(同1億2500万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。

■スタジオアタオ <3550>  355円  +35 円 (+10.9%)  本日終値

スタジオアタオ<3550>が大幅続伸。13日の取引終了後に発表した20年2月期連結決算が、売上高41億4200万円(前の期比1.7%減)、営業利益7億8800万円(同6.0%増)、純利益5億4000万円(同1.5%増)となり、連続で営業最高益を更新したことが好感された。グループが展開するすべてのコンテンツ及び限定品を取り扱う約100坪の大型総合ショップ「アタオランド」のオープンに向けた休業期間やATAO大丸神戸店の移転統合、消費税増税による反動減などの影響で、売上高は減少したものの、インターネット広告にかかる販促費の効率化などが利益向上に寄与した。なお、21年2月期業績予想は、現時点では合理的な算定が困難であるとして非開示としている。

■AVANTIA <8904>  604円  +58 円 (+10.6%)  本日終値  東証1部 上昇率8位

AVANTIA<8904>は大幅反発。13日の取引終了後、上限を40万株(発行済み株数の2.73%)、または4億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これが好感された。取得期間は4月14日から8月31日までで、資本効率の向上お及び経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行するため実施するという。同時に発表された20年8月期第2四半期累計(19年9月~20年2月)連結決算は、売上高164億8900万円(前年同期比1.5%増)、営業利益7200万円(同75.4%減)、純利益1億2500万円(同58.6%減)となったものの、織り込み済みとの見方が強いようだ。主力の戸建て事業で期首受注残が減少していたことに加えて、消費税増税などの影響による顧客の住宅所有マインド低下により受注獲得に苦戦した。また、マンション事業で、子会社がファミリー層向けに展開するマンションブランド「サンクレーア」が、前期に販売・引き渡しを予定していた工事が遅延し、販売が今期にずれ込んだことで、同事業の採算が悪化した。なお、20年8月期通期業績予想は、売上高417億8900万円(前期比8.6%増)、営業利益16億7500万円(同12.2%増)、純利益12億6300万円(同1.0%増)の従来見通しを据え置いている。

●ストップ高銘柄

鉄人化計画 <2404>  331円  +80 円 (+31.9%) ストップ高   本日終値

メドレックス <4586>  360円  +80 円 (+28.6%) ストップ高   本日終値

ビーアンドピー <7804>  1,396円  +300 円 (+27.4%) ストップ高   本日終値

恵和 <4251>  1,426円  +300 円 (+26.6%) ストップ高   本日終値

リビングPF <7091>  2,530円  +500 円 (+24.6%) ストップ高   本日終値

など、24銘柄

●ストップ安銘柄

WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   本日終値

など、1銘柄

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.